『ふたりはいっしょ』はがまくんとかえるくんシリーズの童話。
こちらは友達同士の深い深い友情の物語だけれど、年月を経てきた夫婦も同じようなものかもしれないと思えて・・・
今朝のゴミ出しで、前のお家の奥様と一緒になった。
「いつもはご主人様が出しているから、(私が)いないんだなと思って・・」とおっしゃる。
「昨日、新盆のお経を上げてもらって」と、今年亡くなられたご主人の話を。
2002年から看病をしていて、最後は息子さんに診てもらったから幸せだったんじゃないかしらと。
病気になる前は二人してよく海外にも出かけて13カ国を回ってきたし、2年間元気にったときは、それこそ、知床にも行ったし日本3大祭りも行ったし、あちらこちら国内の旅行もしたから、そういう意味じゃあ、思い出が一杯出来て何にも悔いはないわ、って。
「生きているときは、出張って聞くと喜んだけれど、やっぱり二人がいちばんよ、皆にそう言っているの」とおっしゃる。
姜 尚中さんもテレビで言っていた。
いろいろあったけれど、今は二人がいちばんいいというようなことを。
私なんかミーハーだから、いろいろあったってどんなことなんだ?
とそちらに興味がいったけれど。
で、奥様との山登りにはまっているんですって。
医者で作家の南木佳士さんもやはり、うつ病のつらい体験を超えられた後、
奥様と二人の登山に癒されていると話していた。
還暦を迎える頃になると、老いていく先を考えるようになる。そうすると、ひとりになるまでは、いろいろな問題を抱えつついっしょに過ごしてきた配偶者がいちばんだいじに思えてくるのだろう。
我が家も離れて生活しているから、実感としてそう思える。
「夫婦二人、登山」が老後のキーワードになるのかしら。