まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

ツアーメンバー

2013-07-11 12:13:50 | くらし

その前に   公園墓地に沈んでいく夕日。今日も暑い。

ツアー旅行ってホントにいろいろな方たちが集まって・・・面白い。
平日旅行だから、そりゃあ高齢者夫婦、お友達同志それも高齢者ね、にほぼ決まっているけれど。
今回は人気ツアーだそうで42人もの団体行動。
中には10人の女性グループの方たちもいたりして賑やか、おっとうるさいのなんの。

で、2日目のお宿はビジネスホテル。普通のサラリーマン氏に交じっての宿泊。
夕食の席で、我らはなぜかもう一組のご夫婦と別室案内を受けた。
そちらのご主人曰く「隔離されましたね」って。ほんとぴったり。

隔離部屋だからなかなか飲み物注文に来てくれないのよ。
セッカチな私としては我慢ならない、サービス係りさん呼びに行ったね。
そしたら、そのご主人しれっとして、
「こちら(私のことね)早く飲みたくて我慢できないみたいよ、ごめんね。ここはクロキリ、水割り、あ、氷も持ってきて」とさっさとご注文。
「慣れてるでしょ」って澄ましている。

もちろん、我らの注文が先にきて。
ちょっと待ったけれどクロキリご夫婦のはなかなか来ない。
しびれを切らして、すみませんお先に、と申し訳ないがこちらはこちらで乾杯してしまう。

ようやくクロキリご夫婦にも*黒霧がきて。
静寂だった時間はほんのわずか。
飲み始めてから住まいがお隣の区だったことから話が弾んで。
奥様のご主人話。以下奥様の弁。

毎年の脳検査してもこの人何の異常見つからないのよ、絶対縮んでいると思ったのに。
婿に来てくれたのはいいけれど彼マスオさんなの、何にもしないの。洗濯ものだって畳まないし。
旅行に出かけると若作りなんかしちゃって、勝手に息子の洋服なんか着てくるのよ。
ピアスもそう。(そうそう、結構な年の方が片耳ピアスしてたからびっくりしたのよ)
誰にも迷惑かけてるわけじゃないからいいけど。
言ったって聞かないから諦めてるわ。エトセトラエトセトラ。
さばさば話してじめっとしてない。そしてご主人が絶妙な間の手を入れる。

で、毎日テレビの番人ね。置物状態よ。とおっしゃるから笑ったのなんの。
テレビの番人か、言いえて妙、。ご主人の風貌からしてお姿が目に浮かぶわけ。
「昼間っからそんなに観るテレビあります?」
聞くと、「たくさんありますよ、もっぱら時代劇だけどね」って。
そこからまたまた、中村錦之介ね大川橋蔵ね、鬼平は吉衛門に限るの話に花が咲いて。

夫は1日合計6合も飲んでいるし、クロキリ夫婦は瓶だからまだまだ手間がかかりそうなので、
我らはお先に引き上げた。

翌朝、食堂でお会いしてもご挨拶だけ。バス座席も通路はさんでお隣同士だけれど・・・
家族構成からご両親の最後からお住まいから思い出話からいろいろ聞いたけれど・・・
クロキリ夫婦、そんなもの話したかしら、のきっぱりさ、まるで知らん顔の潔さ。
いやあお見事。はい。
ツアーのお隣同士ってそんなものなのね、思い出のひとコマにしか過ぎないのね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする