お盆が終わってしまった。
わが家の仏壇らしき机にそれらしき設えをしたけれど、キューリの馬もナスの牛も
作らなかったし、ホオズキの提灯もなかったから、両親はどこへ行っていいのか
迷ったんじゃないかしら。あまりお盆という気がしなかった今年の夏。
退職後毎年、今年が最後今年が最後と言い続けて出かけていた年1回の海外旅行。
2006年5月の南イタリアの旅が本当に最後になってしまった。
この年の12月3日に母が脳出血で倒れてしまったから。母はそれから7年間、介護施設で
寝たきりのまま過ごし、最後は病院で息を引き取った。
父はその前、2011年の6月に脳梗塞でやはり意識を取り戻すことなく亡くなった。
二人とも90歳を超えてからの闘病生活だったから、それまで私は好きに過ごし、
両親にはずいぶん子ども孝行してもらったと感謝している。そんなことをつらつらと。
で、南イタリア旅行にはヤマナカサンにお願いして一緒してもらった。
ふたりの旅行は初めて、しかも海外。付き合いが長いとはいえ、お互い遠慮がある間柄
だったからどうなるかと思ったが、案外さっぱりと気を遣わず旅できたからよかったなと。
今でも会うと時々の思い出話。
懐かしのアリタリア航空から 素敵な男性でしょ
まずはとんがり 帽子屋根のアルベロベッロ
次に洞窟の街 マテーラ
両街とも異様といおうか独特な造りといおうか
カプリ島 青の洞窟
ソレントへ
課外活動の子どもたち どこも一緒なのね
アマルフィ 大聖堂
ナポリへと
ポンペイ遺跡
イスキア島 映画「太陽がいっぱい」のロケ地にもなったそう
旅程コースは記憶が薄れて順不同。
変化に富んだ楽しい旅だったなと。もちろんヤマナカサンとでは珍道中にはなりません。
次は、シチリア島にと願っていたけれど、ま、そういうこともある。
まだ行ったこともなく、行くことも無いであろう国。
それなのに沢山の地名が記憶に残る不思議な国。
今、高1の孫は5歳の時に父親と二人でイタリア旅行。アッシ寺の塔はてっぺんまで頑張って登ったとか。
まるで覚えていないようですが。
楽しんでいただけたようでとても嬉しいです。
イタリア、やっぱり素敵な国、だと思います。
私は娘と2回、横浜友と、そしてヤマナカサンと4回
行っていますが、何回行っても街々が独立して
魅力的で印象に残ります。シチリア、行きたかったわ。
お孫さん、とてもいい経験をしましたね。
アッシジ、山の上に開けた惹かれる街でしたよ。
きっとどこかに思い出が残っているんじゃないかしら。