まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

いじわるの虫

2009-05-11 12:25:16 | くらし

「私のここにいじわるの虫がいるのよ」
その人は自分の胸をたたきながら言いました。
ときどき私がお邪魔している化粧品屋のその人は、一人で96歳の父上を抱えながらお仕事をしています。高齢ながら、父上は身の回りのことは全部ご自分ででき、時には畑を打つこともあるそうです。
そんなに元気な父上なのに・・・


「この間も、父が久しぶりにとろろ汁を食べたいなあ、って言ったのよ。でも、私は客を送り出したばかりだったもんだから、父さん、そうご飯のことばかり言わんでくれや、私はよわっとるんだが、と言うてしもうて」
「言うてから、ああ、私はなんてこと言うたんだろ、ちょっと、そうだね、そんなら今度作らんかって、その一言が何で言えんかったんだろう」
私の中にいじわるの虫がおるんだがな、とおっしゃって。毎日一緒におると、時々そういうことがあるわ、と嘆かれてました。

私も同じ気持ちになることが多々あるから、ようーく分かって切なくなりました。

考えれば96歳だものね、そうなって当たり前よね、と父上との日々の暮らしのあれこれを自分に納得させて・・・
まだ父は、自分のことを自分でするから、ありがたいと思わなくては、と結ぶのですが、それでも、いじわるの虫が顔を出すのは止められないのです。
私が父に八つ当たりをするということも、そういうことなのです。
ほんと、なんともいえなく切ない、そして重い・・・そういう日々が続いているのです。

 13日に95歳になる父にポーズを取ってもらいました。
「今日は32度もあるな」ととんでもない発言をするから、
「とうさん、そんなにあったら茹だるや。22度だが」と訂正すると、
「常識はずれなこと言うとるなあ」と苦笑していました。
ほんとだわ、とこちらも大笑い。

母のところに行った時、穏やかな顔をしていたので、
「かあさん、そんなに寝てばっかりおらんで、たまには父さんの世話をしたらどうだや」
と頼んだら、そのとたん、ふあああーーと大あくびをするので、それが返事かと笑ってしまいました。

受け入れるしかありません。そういうことで・・・

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いただきもの

2009-05-10 09:49:24 | くらし

もう1週間も前の話。

お隣さんからたっぷりの山ウドと蕨をいただいた。


間が悪い。一回くらい山ウドを食べるか、とその日に買ったばかり。いただきもの+買ったそれで、山ウドの山。大好きだからありがたく頂戴して。早速調理。
けれど、1年前にして以来全くやってないから忘れている。ま、いっかってんでうろ覚えのまま。
葉の部分はてんぷら。
茎の太い部分はさっと茹でて、胡麻和え、白和え。
残りはすべてきんぴらに。

次の日、お隣さんがまたもや山ウドをしこたま持って来てくれて、
「あんた、昨日の今日で悪いけど食べてくれえっちゃ。父さんがもういいっつーのに採って来てさあ、ほんと困るが・・・」とこぼす。
そうなのよね、山菜採り大好きな人は、採りたいだけ採るから、後先考えないらしい。ご本人は食べないというのが大方の傾向なようで。

私も思案した。昨日のそれぞれがどんぶり鉢いっぱいあるから、それを完食するのには4,5日を要すると思う。どうしたらよいか!
イヤー間がいいこと。その日は例のお茶会だったから店番友と会う。
店番友は山菜は買うまでもないと言う人だから、そして山ウドはまだ誰もくれないと言ううから、受け取ってもらった。いただきもののおすそ分け。

そして、店番友は私と違って律儀な人だから、お返しに自宅で掘り上げたばかりの筍を持ってきてくれる。彼女のうちのそれは本当においしい。掘ったばかりだからただちょこっと茹でればいい。すぐに柔らかくなり、えぐみも全くない。
若竹煮
土佐煮
味噌汁の具
タケノコご飯
なんでもござれ

で、お山行きの次の日、騒動の日、薬局でその話を聞いていたら、ワタナベさんがやって来て山ウド掘りの話、自慢話。写真も見せてくれる。上の写真の3倍はある。
「こんなに採ってどうするの?」と私。
「バカ言え、塩漬けにしておけばいつでも食べられるが、何にも知らんなあ」と例によってけちょんけちょんに言われる。傍にいた鞄屋が、
「のうなった時に、きんぴらにでもして食べるとうまいんだが」と補足されるも。

「今の時期だからうまいんじゃないのかねえ、そこまでして食べなくてもいいが・・・」なんて思ったことは、怖くて言えません、もちろん。


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出会った花たち

2009-05-09 10:51:28 | くらし

遅刻友のご主人は「あそこは花が咲いとらせんだろうな、そんな山じゃねえもんな」と断言した。リーダー鞄屋も「今年は花が早いからもうダメだろう」と宣言した。
諦めたわ、なんか行きたくないなと内心思ったけれど、連れてってと頼んだ以上、やっぱり止めます、なんて言ったら女がすたる。
ま、森林浴で我慢するか、とそちら方面で満足することにして・・・

とてもとても、写真撮ってる余裕なんてない。
中ごろを歩いていて、写真撮りますから、と後ろの人を待たせることなんて恐れ多くてできない。
かといって、写真撮りながら行きますから、一番後ろでいいですからとも言えない。
そんな能天気なお山でなかったし、最後尾は休ませてもらえない。追いついたと思ったら、ハイ、出発ってなるのは目に見えているものね。

金剛山は確かに「花がすごいよ」とは言えないけれど、さすがに大佐渡山系、中腹辺りから顔を出してくれた。

オオイワカガミ、チゴユリが最盛期で群落を作って
カタクリは終わりごろ
ユキワリソウも少し
シラネアオイが2本
そんな感じかしら


平場ではとっくに消えている アラゲヒョウタンボク さすが標高900メートル

ユキザサか  花が咲かないと断定できないのが悲しい

旅から来た人がドンデンよりこの山の方がよい と言ってた ユキワリソウ

名前で惚れそう ヒトリシズカ

こちらも名前負けしそうな  ニシキゴロモ でもとても可愛い

アケビ

余談ですが、前太腿がパンパンです、歩けません、腰も痛くて曲げています、この2日。疲れて不機嫌になっています。父に八つ当たりしています。
そこここから「遊んできてなんだ!」という声がしないでもない。そういうことです。




 

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好きすぎて

2009-05-08 09:48:06 | 佐渡の花

選べません、見合い写真なのでどれにしようか苦悩しています。
もう自画自賛もはなはだしくて・・・
自惚れもついにここまで来たかと言われそうで・・・

『オオイワカガミ』 
曇りの日が幸いしたのか、すごくどれも美人に撮れているから。
わたしゃ、自分の腕をほめたい!


                   チゴユリの中のオオイワカガミ


 



GIFアニメ工房

 

 


                右横の緑の実はカタクリ

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豚汁はやめて

2009-05-07 12:19:35 | くらし

今回のお山行きは、いつもの例会じゃなくて、鞄やをリーダーとするグループ。
グループの面々は、なんったって日頃そのために鍛えているから、軟弱な私は恐る恐る参加させていただいたわけでして。グループメンバーの遅刻友夫婦、マサチャンママの友達というよしみで。だから、弱音は吐けません。



でもね、頂上での毎度の豚汁作りだけはやめて!と声を大にして言いたいのよ。
あれが鞄やおよびマサチャンママ家の騒動のもとになったんだって。
お山てっぺんで豚汁なんて食べなくていい!っつーの。


       (金剛山頂上から一番高い金北山を望む。残雪がまだある)

麓から皆してえっちらおっちら水を運んで、ま、これはいいの。大鍋に水を入れるよね。前回水を入れすぎて煮上がるまでそれは時間がかかったから、3分の1の水でいいよと蓋をしたら、気を利かせた誰かが水を足したわけ。
気がついた時はすでに遅し。たっぷりの水が入っていて、またまた時間がかかった。
で、結局、下山が3時前出発。2時間はかかったのだから、主婦の皆さんが家に着いたのは、5時半を回っていたわけよ。待っている家族は帰宅が遅いって怒りがわいてきたそうで。常識で考えろって・・・


      左 ウワミズザクラ                クロモジ

あの豚汁作りがなかったらな、4時には帰れたはずよ。そうすれば、
「あんまりにも帰りが遅い!」
「せっかく楽しんで帰ってきたのに!そんな自分じゃどうにもならんこと言われて」
という家族間のひと悶着は防げたのにね。

以上が本日聞き込んだ騒動の顛末。十分お山を楽しんだ私は大笑いしたけれど、ご本人たちにとってはね、結構堪えたりして。
だからさリーダーの鞄やご主人、しつこいけれど、山で豚汁なんていらないって!
(すごくおいしかったことは内緒ね)

 

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よれよれ×100

2009-05-06 20:01:49 | くらし

どうやら、本意にではないけれど、ミニ本格登山にはまりつつあるようです。
本日のお山は、金剛山。標高962メートル。
標高90メートルの登山口から登ったのよ!!
登って登って870メートル、当たり前だけれど登りっぱなし。だらだら歩くところないの。ひたすら登りっぱなし、約3時間半。


あの尖っているてっぺんが金剛山。白く見えるゴミみたいなものはタムシバ。この休憩場所から1時間、死にそうになりながら登ったわ。


頂上からの写真です。曇り空だったので見にくいとは思いますが、薄青い海は両津湾、突端は小佐渡の先、水津です。

登れば当然のごとく下らなければ。
登りに比べればいくらかは速いといえど、それだって2時間はかかったからきついお山でした。
それゆえ、もう寝ます。腰をかがめながら歩いています、足もパンパンです。
明日はどうなっても知りません。では、お休みなさい。

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田植え

2009-05-05 10:24:04 | くらし

道でばったり出会った男子同級生のあまりの痩せ様に胸ふさがれ、
「また誘うてくれえや」という言葉に素早く対応し、店番友に電話をした。
「そんなら、はよ、せんかや」の言葉も心なし不機嫌に聞こえて。

昨日3人でお茶を飲んだ。
「田植えはどうなっとるの」と聞けば、
「昨日であらかた終わったっチャ。あんたが電話くれた時は、もうヨワッとって、はや、寝るとこだったが・・・」どおりで声に力がなかったもんね。
「田んぼにつかっとって、終わって風呂に入った時はおおやれしたや。温かいっていいがな。お父さんとため息ついたが」そうか、1日、冷たい水の中での仕事だから。

いとこのお嫁さんが、
「田んぼも稲刈りも嫌だが。お父さんに機械を代わってくれって言うても代わってくれえせんし、残った田んぼに手で植える仕事はみんな私がしんなんわ」とこぼす。
見ていると、男性は機械に乗って仕事をし、その後に田んぼに入って女性が苗を植えている。

ケアマネさんも、機械が速いから、私ら苗を運ぶのも手植えも追いつかんがと教えてくれた。今は機械が大きいからなおのことだそうだ。
ケアマネさんちの田んぼは深いからそれでも日にちがかかるけれど、田んぼが浅い農家はもう終わったのかというくらい、で終わるとも。

それにしても、
腹が痛いからと、カイロつけたり腹巻したり、
腰が痛いからと、湿布薬をべったり張ったり、
おかげで、腹周りが、温かいのか冷たいのか分からない状態になっている軟弱な私は、ニリンソウおじさんの田植えお手伝いを遠慮して正解だった。
あまりの根性無しさに恥じて、おじさんの軽トラが置いてあるのを見るとすごすごと引き返している。激励の声すらおこがましくてかけられない。なさけなや。

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チゴユリ

2009-05-04 09:16:39 | くらし

雑木林の日陰にひっそりとうつむいて咲いています
小さな白い花を見つけると、やっと咲いたてくれたかと愛でたい気持ちになります

 

GIFアニメ工房
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佐渡の能

2009-05-03 12:56:20 | くらし


今、あちらこちらで見かける八重桜。ぽッてりした花を重たげに・・・

今朝のラジオニュースで、今年初めて、佐渡の薪能が催されたと言っていました。
佐渡には30もの能舞台があるとも。そして6月は能鑑賞月間だそう。

「鶯や 十戸の村の 能舞台」  大町桂月

パンフレットによると、佐渡の能舞台は、個人所有の一棟を除くけばすべて神社にあることから、神事的要素が強く島民の暮らしに密着してきた伝承形態がうかがえる、とあります。
私は能は全く駄目ですが(2回観たけれど・・・)、能舞台には興味があります。
そういえば、ってんで、4月9日温泉帰りに撮ってきた写真を今頃になって。

県指定有形文化財の牛尾神社です。


           能舞台            橋掛りもとても立派です

本堂を横から見たところ          屋根も面白い

          お堂                 何年杉か忘れました

「島民が舞う能」
興味がありましたら、どうぞご来島くださいませ。

 

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春なのに・・・

2009-05-02 12:58:45 | くらし

春なのに元気が出ません、だるいです。
せっかくこんないい天気なのに、なんてもったいないことを言っているんだ、ナンデモせよ!取りかかれ!と脳内命令は下っているのですが、いかんせん、どこかが、そんなこと言ったって・・・と拒否しています。

電話で娘と、特に何があるってわけじゃないけれど何か疲れるよね、どうしてかね、とお互いに愚痴り、頑張ろう!と励まし合ったけれどさあ。

おとといからの左下腹の痛みが引かないので、病気のデパート、マサチャンにこんな痛みあったか聞いてきたけれど、「おばちゃん、カイロはってみたら」とアドバイスされたあと、二人して活力が出んわねえと嘆くばかりで。

元気なのはマサチャンママばかり。
天気がようなるとウキウキするって。ま、それがほんとよね。
こんなんで、6日のお山登りは行かれるのかしら。ちっともウキウキしないのよ。不安。

そんなこんなでも、いつもの異業界のお二方は健在です。


                    ウラシマソウ


コウライテンナンショウ

最初はあまりの異形に驚いたけれど、今では可愛いってもんよ。
ウラシマソウは消えつつあり、テンナンショウはこれから。
もう、平場のキクザキイチゲもニリンソウもすっかりお隠れになりました。

で、そろそろ異形界中の異形、その方面のチャンピオンの長いやつの話が噂に立ち上っています。今年こそお目にかかりたくありません。

 

 

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