佐渡行の10日は月曜日。月曜日は美術館の休館が多い。
どうしようかなまっすぐ帰ろうかな、と散々迷ったけれど、直帰はもったいない。かといって散歩は暑い中論外。
国宝の『曜変天目茶碗』だけでも拝見しようと、サントリー美術館へ。
んーん、素晴らしい。
薄暗い展示室のなか、真上からスポットライトを浴びている漆黒の小振りなお茶碗が目に飛び込んできた途端、
大げさでなく胸が震えた。
いやいや言葉が出ない。まさにお茶碗の中に永遠の宇宙を見た気がする。
凡人の私でさえ・・・である。
前から後ろから横から十分に堪能して、戻ってきてまた鑑賞してため息のみ。
「藤田美術館」所蔵の作品群、他にもお持ち帰りしたい品数々。
藤田傳三郎さんが亡くなる直前に手に入れた交趾大亀香合より
私はこちらの野々村仁清の鴨形香合の方が好きだわ、可愛い。
砧青磁袴腰香炉 この青磁の色が何とも言えずいいのよ、好き。
お持ち帰りは無理としても、ずっと眺めていたい地蔵様が。
どこもかしこも均整がとれて、尚且つ美形。
ツヨシクンも仏顔で拝みたいけれど、こちらの地蔵菩薩立像さんもいつまでも拝みたいお方でした。
(写真はwebから拝借)
藤田美術館所蔵品
http://fujita-museum.or.jp/collections.html
大型商業施設内の美術館は好きじゃないけれど、サントリー美術館は程よい大きさと工夫された作品展示方法と、
何より美術鑑賞にはちょうど良い観客数で、鑑賞後いつも満足して美術館を後にできるのが嬉しい。
ランチはこれ。
展示作品に酔い、ビールに酔い。まことに至福のひととき。