こんばんわ。
竹橋の東京国立近代美術館に出掛けたのは、近くの東御苑の八重桜が満開で躑躅が三分咲き程度の頃(4月5日)。美術館では”重要文化財展”が開催されていた。国宝展ならよく聞くが、重文展ははじめてかも。
東近美所蔵の重文作品だけではなく、全国の明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財、68件のうち、51点もが集い、前後期に分けて展示されるという豪華な展覧会である。ほとんどは見ているものだが、こうして一同に眺めると、さすが壮観である。
写真撮影が可能なのがうれしい。ただ、一部、撮影不可のがある。何故だか理由が分からない。今回、お目当てにしていた東近美所蔵の清方の《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》三部作もその中に入る。
では、いくつかの作品をここに集め、”ミニ重文展”を開催しよう。
原田直次郎の 騎龍観音
菱田春草の”王昭君” 先頭の美女が王昭君。元帝は王昭君の美しさを知らず、匈奴の王へ差し出し、後悔する。
安田 靫彦 黄瀬川の陣 左に義経、右に頼朝
川合玉堂 行く春
高橋由一 鮭 教科書にも出る名品
藤島武二 天平の面影
岸田劉生 麗子微笑
萬鉄五郎 裸体美人
関根正二 信仰の悲しみ
高村光雲 老猿 数本の鷲の羽根を掴んでいるが、日露戦争の頃なので、鷲はロシアを表しているそうだ。ウクライナに贈りたい(笑)。
鈴木長吉 十二の鷹 金沢の国立工芸館より。
初代宮川香山 褐釉蟹貼付台付鉢
では、最後に、鏑木清方の築地明石町等、美人画三部作を。撮影禁止でも遠くからなら、いいだろうと(笑)。でも、人影に隠れてしまった。
では、マイコレクションから。これらは2022年11月に新指定されたばかり。東博の令和5年の新重要文化財展にも登場。ピッカピッカの1年生。清方の築地明石町(中)、浜町河岸(左)、新富町(右)。
その日、東近美の桜はまだ散っていなかった。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
その日の東御苑のつつじ。もう満開になっているはず。