【小紋の別誂え（フルオーダー）第4弾・単衣】《送り図案編》

描いていただくお花等の図案を送っていただいて、それらのお花を組み合わせて
御所解き柄にしてもらえるようにお願いしていた単衣の小紋ですが、流水や霞や
雲といった線上げと組み合わせて御所解き柄にした送り見本（染めのパターン）
が届きました

いつもならこちらで図案を確認してから1週間で送り見本が届いていたのですが、
今回は御所解きという特殊な柄のため送り見本を作るのが非常に大変なことと、
現在工房が別誂えの依頼で混みあっているようで、時間がかかっておりました。
私が「今年は着られないのでじっくり作ってください」と言ったのもあります

御所解き柄は、流水や霞や雲や飛沫などの白い線上げものを多用して、花の間を
びっしりと埋めているのが特徴ですが、今回はその雰囲気は崩さずに、無地場を
設けてもらうことで単衣らしい清涼感を出していただくようお願いしました

実はこの送り見本に至るまでに、3回以上見本の描き直しをお願いしていました。
作っていただいた見本を見てはもっと良くなるように修正を指定してお願いし、
修正された見本を見ては、また細かい修正をお願いし...と言った風に


そのおかげで、最終的に出来上がったこちら図案は、ほぼイメージどおりに出来
上がっていて、言うことなしの仕上がりでした。お花の組み合わせも良く、多用
された線上げと無地場のバランスがちょうど良いので、すっきり見えそうです

前回の薬玉柄の小紋もとても長い送り見本になりましたが、今回は1パターンで6
尺以上というとってもとっても長いものが出来上がりました。もう少し柄を限定
して1パターンを短くしますか？とも聞かれたのですが、どの柄も素敵なので消し
たくなくなってしまって、長いままでお願いする事になりました

これで送り見本が決まりましたので、次回は地色見本が届きます