Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

千總の藤色地御所解き柄小紋を購入しました

2014-04-11 23:26:24 | 着物
2月発売の「美しいキモノ」に掲載されていた仲間由紀恵さんがモデルとして着用
されていた千總の紫色の小紋ですが、とても気になっていたところ、やはり皆様
同じ思いだったのか、雑誌発売後すぐに手に入らない状態になっていました

諦めかけていたのですが、先月百貨店の担当者さんからご連絡があり千總さんの
ほうで新しく染めて頂けることになり、夏ごろの染め上りだということで待って
いました。ところが思いのほか急いで染めて下さったようで、今日の昼間に担当
さんから反物を入荷したというご連絡を頂いたので、早速見に行ってきました


雑誌でもこの画像でもそうですが、実際の反物よりも写真ではかなりビビッドに
写っています。実際の色は濃い目の落ち着いた藤色と言った印象です。柄の色も
赤系は朱ではなく錆朱、緑は鶸色ではなく明るい抹茶色です


濃い藤色の地に抑えた色合いで御簾や几帳が置かれた寝殿造りの軒先・太鼓橋・
衝立・それを彩る四季の花々や流水などの御所解き模様が描かれています

こちらの反物は、赤地や橙地など、若向けの色合いで染められた反物を今までに
見たことがあったのですが、このように落ち着いた色合いで染めたものは初めて
だったので、このくらいなら今からでも十分着られると思います


反物で見たときは少し全体的に渋い色使いかなと思ったのですが、実際に試着
させて頂くと、顔映りも良く、それほど渋く感じませんでした。

雑誌に移っているほどの色だとあと数年しか着られませんが、このくらいの落ち
着いた色合いなら、これから20年くらいは着られそうです


千總の小紋で紫色地のものはすでに持っているので、同じような色なら少し考え
ようかと思っていたのですが、実物は濃い藤色だったので、それも決め手になり
ました。お店にあった藤色の反物をかけて頂くと、同系統なのが分かります



帯合わせが難しい地色かなとも思ったのですが、雑誌のように白はもちろん、
このように朱色や鶸色の帯を合わせると若々しく装うことができるようですね。
黒地の帯では少し落ち着いた印象になりました。

考えていたより着られる年数が長く、帯合わせも色々と楽しめそうでしたので、
その場で購入を決めて、早速仕立てをお願いしてきました

かなり柄の多い反物なので、あまりごちゃごちゃしないよう八掛は同色のものを
染めて頂くことになりました

来月には仕立てあがるそうなので、いつおろそうかと今から楽しみです

先日購入した水色の千總の御所解き小紋は来月初めに仕立てあがるようなので、
そちらは5月に行われる新橋の東をどりでおろす予定です

これで千總の小紋も白・クリーム色・山吹色・ピンク・赤(臙脂)・水色・紫・
藤色・鶸色と揃いましたので、ほかに欲しいのは橙色と紺色だけとなりました。
黒地系は染の北川のもので気に入っているものがあるので、それで十分です

千總の総柄の小紋もだいぶ揃って来たので、残りの2色が手に入ったら、そのうち
千總の飛び柄小紋で長く着られそうな色合いのものを揃えて行こうかと

きっとその頃にはいまお稽古で着ているものはすべて娘に譲ることになると思う
ので、お稽古には別誂えの小紋や千總の飛び柄小紋を、おでかけには千總の総柄
小紋を、改まった席には公庄工房で誂えた紋付の付下げや訪問着を着ていけたら
良いなぁと思っています