帰宅したら、夫が2階で寝ている。
一昨日から「風邪ひいたかもしれん。だるい」と、売薬を飲んでいた夫。
熱は?と聞くと「知らん・・・・」「着替えた方がええやろか」
見ると、顔も腕も汗でびっちょり。
慌てて階下におり、体温計と氷枕を用意する。バスタオル2枚で汗をぬぐい、着替えをさせる。38.5度か。大人にとっては、かなりしんどい体温よね。
時間は6時近い。「医者行く?どっか探して」
「開いてるやろか?メディカルセンター」珍しく医者嫌いの夫は言った。
夜間休日医療センターに電話で予約を入れ、夕飯の支度も後回しよと息子に声をかける。夫を車で、連れて行かなければ。
息子もお腹を空かせているはずだが、「わかった」と送り出してくれた。
診療所で抗生剤をもらう間、夫はつぶやく。
「明日、行かれへんな・・・・」
うん、明日なに?どっか行くんやった?
「同窓会・・・・」
あ~あ、何かそんな事言うてはったな~。随分前から。そういや先週も「私、来週の日曜おらんから」って言ってたっけ。
「そりゃ、無理ちゃう?・・・・幹事してんの?してない?ほんなら、いいやん。ドタキャンちゅう事で」
「・・・・・」夫は無言だ。熱で赤い顔をしている。
お医者からは、「水分を十分に取るように」と言う指示を受けた。夫を家で降ろし、スーパーへポカリスエットを買いに走る。えらいこっちゃな。
その夜、夫の熱は39.5分まで上がった。解熱剤を服用して、着替えも何度かさせた。ほんまに、大丈夫?
熱が下がって楽になったのか、夫の高いびきが聞こえてきた。
次の日息子は試合で奈良へ行く事いなっている。近畿大会出場がかかった大事な試合だ。明日は、私が駅まで息子を送ろう。
そして、今日を迎えた。6時半に息子を起こして、駅へ送った。
夫は熱が下がったので自分が送ると言ったが、雨も降っているので押しとどめた。
「あなたは、ゆっくり寝てなさい」と。
息子を送り届けて、ほっと一安心。私も、寝ようっと。
1時間たったろうか。2階からひげを剃る音が聞こえる・・・。はて、今日は日曜やよ。
しばらくすると、夫がスーツをびしっと決めて降りてきた。
「同窓会行ってくる」え~っ、なんであんさん、夕べ熱あったやん!
「・・・・・」夫は、都合が悪くなると無言になる。
そうか、言うてもしゃあないな。夫位の年になると、同窓会は楽しみやねんね。
一足先に、定年迎えている人もいるやろし。さよか。
「食欲ない」言うてた人が、煮込みうどんをパクパク食べている。
「次は、15年後やから。死んでる人もいるかもしれんし・・・」と言い訳をする。
あっ、そう。
雨はまだ小降りだ。車で駅まで送って行こう。
夫はさっさと玄関を出た。う・・・ん?なんか変?
車の後ろに乗った夫に、バックミラー越しに話しかけた。
「これが、逆の立場やったら。きみぃ、止めなさい。昨日熱あったのにって反対するんちゃうの」
ふふっと、夫は笑う。私は言ってやった
「そりゃあ、行きたいやろなあ。新しいスーツ新調して」
夫は、ギョッとした目で私を見た。
「何で分かったん君って、するどいな」
そんなん分かりますがな。「私は、あなたとちゃいます」
一昨日から「風邪ひいたかもしれん。だるい」と、売薬を飲んでいた夫。
熱は?と聞くと「知らん・・・・」「着替えた方がええやろか」
見ると、顔も腕も汗でびっちょり。
慌てて階下におり、体温計と氷枕を用意する。バスタオル2枚で汗をぬぐい、着替えをさせる。38.5度か。大人にとっては、かなりしんどい体温よね。
時間は6時近い。「医者行く?どっか探して」
「開いてるやろか?メディカルセンター」珍しく医者嫌いの夫は言った。
夜間休日医療センターに電話で予約を入れ、夕飯の支度も後回しよと息子に声をかける。夫を車で、連れて行かなければ。
息子もお腹を空かせているはずだが、「わかった」と送り出してくれた。
診療所で抗生剤をもらう間、夫はつぶやく。
「明日、行かれへんな・・・・」
うん、明日なに?どっか行くんやった?
「同窓会・・・・」
あ~あ、何かそんな事言うてはったな~。随分前から。そういや先週も「私、来週の日曜おらんから」って言ってたっけ。
「そりゃ、無理ちゃう?・・・・幹事してんの?してない?ほんなら、いいやん。ドタキャンちゅう事で」
「・・・・・」夫は無言だ。熱で赤い顔をしている。
お医者からは、「水分を十分に取るように」と言う指示を受けた。夫を家で降ろし、スーパーへポカリスエットを買いに走る。えらいこっちゃな。
その夜、夫の熱は39.5分まで上がった。解熱剤を服用して、着替えも何度かさせた。ほんまに、大丈夫?
熱が下がって楽になったのか、夫の高いびきが聞こえてきた。
次の日息子は試合で奈良へ行く事いなっている。近畿大会出場がかかった大事な試合だ。明日は、私が駅まで息子を送ろう。
そして、今日を迎えた。6時半に息子を起こして、駅へ送った。
夫は熱が下がったので自分が送ると言ったが、雨も降っているので押しとどめた。
「あなたは、ゆっくり寝てなさい」と。
息子を送り届けて、ほっと一安心。私も、寝ようっと。
1時間たったろうか。2階からひげを剃る音が聞こえる・・・。はて、今日は日曜やよ。
しばらくすると、夫がスーツをびしっと決めて降りてきた。
「同窓会行ってくる」え~っ、なんであんさん、夕べ熱あったやん!
「・・・・・」夫は、都合が悪くなると無言になる。
そうか、言うてもしゃあないな。夫位の年になると、同窓会は楽しみやねんね。
一足先に、定年迎えている人もいるやろし。さよか。
「食欲ない」言うてた人が、煮込みうどんをパクパク食べている。
「次は、15年後やから。死んでる人もいるかもしれんし・・・」と言い訳をする。
あっ、そう。
雨はまだ小降りだ。車で駅まで送って行こう。
夫はさっさと玄関を出た。う・・・ん?なんか変?
車の後ろに乗った夫に、バックミラー越しに話しかけた。
「これが、逆の立場やったら。きみぃ、止めなさい。昨日熱あったのにって反対するんちゃうの」
ふふっと、夫は笑う。私は言ってやった
「そりゃあ、行きたいやろなあ。新しいスーツ新調して」
夫は、ギョッとした目で私を見た。
「何で分かったん君って、するどいな」
そんなん分かりますがな。「私は、あなたとちゃいます」