連休は、子供達の居る東京へ行った。
と言っても、正確には息子の済む神奈川県に宿泊した。
都内に住む娘も、この日は息子のマンションに合流。
彼女も2日間もお泊まりして、久しぶりに4人家族が顔を合わせた。
「連休に、そっちへ行きたいんやけど・・・どう?」と子供達にに聞くと。
「何でくんの?こやんでええ・・・・。あの人(夫)、何しにくんの?」と冷たい返信。
それを告げたら夫は。
「何でや・・・・・」と、がっくり首をうなだれた。
「来なくていいから、その分しっかりお金貯めてってさ。」
「・・・・・・」
夫があんまり寂しそうなので。
「ねえ~。パパ、がっくりきてるから・・・。頼むから行かせて。すぐに連れて帰るから」とお願いする。
何で、私がお願いせんとあかんねん!とは思うが。
父親ってほんと損な役回りやね~。
まぁ、私も勉強会の為、度々上京するので。子供達にとって、親の上京は迷惑極まりないのだとも思う。
「あのね、子供達もそれぞれ予定があるやろうからね。猫ちゃん達も心配やし、はよ帰るからね」
「分かった」
夫の気分を損ねないように納得させ。
3日の夕方に息子宅に到着して、5日の午前中には息子宅を出るように新幹線の
切符も手配する。
前日は、お米5キロと苺ジャム2瓶。ワインを2本に美味しいポンズ2本をキャリーケースに詰め込んだ。
出発当日は、西大寺のデパ地下で焼き肉とステーキ肉も買いこみ。
そうそう、息子には蓬莱の豚まんとシュウマイも買った。
もう、買いだし部隊のような有様だ。
夫はややこしいので、その間西大寺のホームで待たせておいたが。
待ちきれないのか「25分の特急の券、買っとくか?」とメールが。
連休で肉屋は長蛇の列だと言うに、ほんまにややこしいな!
「並んでます。肉屋」と、さっきメール送ったやないの!
「無理」
25分発車って、後4分しかないやないの
慌てて駅のホームに走って行くと。
「ここで待ってるんやよ!動いたらあかん」と言い聞かせておいたのに、
夫は・・・いない
もしや、25分に乗ったのか!と、ホームをキリンのように首を長くして見渡すと。
後ろから夫が、これまた大荷物で駆けてきた。
聞けば、椅子に腰かけていた夫に気付かず。私は夫の前を、脱兎のごとく走りぬけて行ったらしい。
なるほど・・・・。
25分は乗り逃がしたが。次の列車までの待ち時間に、「コーヒー買ってくるからね。今度こそ動いたらあかん」
と言い残し。
再び階段を駆け上がり、コーヒーを買いに行った。
無事に京都行きの特急にのって、やっと一息つく。
夫は手渡されたブラッドオレンジの容器を手にし。
「これ、なんなん?」と聞いた。
「言うても分からんと思う・・・」もう、まともに答えるのも嫌・・・・。
何回も、飲んでいるはずなのに・・・・。
「・・・・・変わったんな・・・・」
変わってない!あなたが覚えてないだけやっ!
夫は、満足そうにジュースを飲み干した。
あいにく関東地方は、どしゃぶりの雨だったが。
翌日は、ご覧の様に徐々に晴れて。
窓から多摩川の景観が綺麗だ。
子供達にいじられながらも、夫はニコニコと嬉しそうだ。
「何でくんのよ」と言いながらも、子供達は結局は3日間お付き合いしてくれた。
2日目は、お寿司を食べに行ったり。息子の洋服を買いに行ったり。
夫の財布はドンドン軽くなっていったが、それはそれは嬉しそうだった。
帰りの新幹線で。列車は品川駅から新横浜駅の間に、息子のマンションを横切る。
列車の空席を探して窓際に移動、何度も息子のマンションをなごり惜しそうに見上げる夫。
本当に、この人は子供達が好きなんだな~と思う。
でもね、子供達はね、他にも楽しみがた~くさんあんのよ。この大都会でね。
それを、理解してあげよ~ね。
これからの楽しみはね、自分で探しましょ~ね
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