株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

揺り戻しにしてはきつい動き

2006-08-28 15:33:54 | 株に出会う
後場は、先物が15800円を大きく超えられないと見るや、新興市場は先を争っての椅子取り合戦になったようです。

一部、この喧噪の埒外にいたのが、2496アルク3804システムディそして3034クオールなどでした。

2491バリューコマースは何とストップ安で280本ほど売った方がおりました。これは初値以上で売るように指示されたベンチャーキャピタルかも知れません。

この下落の嵐にも比較的おとなしかったのが、3043モジュレや金曜日から不可解な動きの8936リプラスそして、業績無関係の往年の仕手株、2321ソフトフロントといったはぐれ株でした。特にモジュレは調整がすんでいたようです。明日は要注意ですね。

前場に買った8991ライフステージは、318Kで降りました。-2K。今日の後場の下落基調の相場で、あえて安いからと言って買うことはありません。明日の寄りつきの様子で、目星を付けた株に手を付けても十分に間に合います。

タイトルに書いたように、マザーズ指数は54ポイントほども下げ、久々に戻しがきつかったようです。このところ上げていましたので、この揺り戻しで結構な銘柄が、少なくとも明日、更に押されたところからの切り返しの波がくれば、一気に戻すのではないかと思うほどの落ち方でした。調整のスピードが明日に更に加速すれば、これは二番底、三番底をまた覚悟せねばなりませんが、そこまで悲観的にはならないで済むような落ち方でした。

詳しくは、夜に全銘柄をチェックして明日の全体の傾向と個別株での注目銘柄を探りたいと思います。
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底割れか?

2006-08-28 11:39:31 | 株に出会う
どうも金曜日からの怪しげな雰囲気を引きずっての下落です。日経平均は下落の第1関門の15880円をまず突破しました。今のところ、15800円は死守されておりますが、これが破られると本格的な調整に入るのではないでしょうか。

新興市場も日経ジャスダック平均が15日ぶりに前日安値を下回っての前場引けです。マザーズ指数やヘラクレス指数も同様です。

底割れか?とタイトルに書いたのは、例えば、マザーズ指数のOSCの直近の最低値は8月11日の48%でした。その時の終値が1257ポイント。今日は同じ48%で1331ポイントです。同じOSC%であるにもかかわらず、74ポイントも高いということは、その時のレベルからは割高感があると言えます。少なくとも1257ポイント以下に落ちて、かつどこかのタイミングでOSCがコンバージェンス(上昇)して50%程度を回復しなければ、再度の上昇の波に市場が乗れないことを示唆しております。少々厳しくなってきたようです。

個別銘柄ですが、前場はVWAPの乖離幅を手がかりにどこかで下げ止まるだろうと213Kで買った4788サイバーコミュニケーションを+1Kでの薄利売り。そして前場終わりに、ずっとOSCが37%で均衡する320Kで指していた8991ライフステージが出来てしまったので、そのままキープといったところです。完全に下げ止まるまでの様子見ですね。このライフステージですが、前場には316Kからの反転でOSCが38%に戻しましたので、8月21日のOSC37%(終値348K)を上回っております。従って今は底割れではありませんが、316Kまで一気に押された時はOSCも36%になっておりました。これが底割れです。前回のOSCのボトム値(37%)を上回っており、かつ、終値がそれを下回っている限り、上昇エネルギーは貯まっていると解釈できますが、OSCが下回ってしまって、かつ終値も下回ってしまえば、何のことはありません。下値模索の下落過程への突入となったこととなります。

このようなことがありますので、下落途上での買いは結構なリスクが伴います。ところが場が好転すれば、ここからの反発は半端なものではありませんので、つい先買いに走りたくなるというものです。

今日この株を手放すとすれば、このOSCのダイバージェンスが崩れた時ということにしております。もう一度後場に316Kを試すようならこれは損切りで致し方ありません。

昼休みに前場の状況をチェックした方々が、今日はまずいと思って売りに入るのか、それとも、絶好の押し目と睨んでの買いに入るのか、前場終わりの先物の膠着した値動きに、その逡巡している様子が反映されていたようです。

さて、後場はどうなるのか、こればかりは相場そのものに聞かなければ分かりません。完全な弱気相場でもなさそうですし、かといって押し目買いが目白押しといった雰囲気でもない、微妙な段階には違いありません。
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明日の注目銘柄(8.28.06)

2006-08-27 10:40:16 | 明日のモニタリング銘柄
それでは下落基調にあることを念頭に置きながらの明日の注目銘柄です。金曜日の注目銘柄からは、8936リプラス、4357ラ・パルレ、8929船井財産コンサルタンツそれに4565そーせいに継続注目です。

1.6263プロデュース 注目のみ

 決算発表が15時半なのに金曜日の出来高1160株で6月19日以来の1000株の大台乗せ。そしてRSIは90%、OSCも74%まで上昇。これはいくら何でもひどい事前株価上昇ではありませんか?しかも、貸借銘柄でMM銘柄と来ております。3Dアプリで他の追随を許さない技術を以前から評価はしておりましたが、ここまであからさまに事前に株価が動いてしまうと、いったい月曜日はどういった展開になるのか、外野席から興味津々です。既に好決算が発表されてしまった以上、これから出て行っても後は乱打線で勝つか負けるかです。売り方が売りすぎて買い戻すタイミングまでじっくりと待った方が良いかと思います。
もっとも、控えめな上昇で始まるようなら、これは乗りでしょう。

2.2491バリューコマース △

 この株、なかなか上昇に転じません。ちょっと上げては利確の動きに晒されているといったところです。このところの安値は480K近辺ですが、明日はこれを割り込むまで押されるかどうか注目です。OSCは前日比同値の32%です。27%のOSCをマークした22日の終値が今日と同じ491Kです。明日は再度OSCが27%になる時に買い、売りは500Kあたりです。

売買の目安:480Kで買い。売りは501Kから505Kあたり。

3.2488日本サードパーティ △

 地味な株ですが、指数値が8月3日より2K分程度だけ下がっております。OSCは前日比+3の44%で、このところ膠着状態です。しかし、この株良くも悪くも安定しております。その安定の中でささやかなる鞘取りゲームで憂さ晴らしをするための注目銘柄です。海外企業の日本進出のサポートをしているそうです。今時日本進出を企てる企業はいるのか心配になりましたが、この会社主にシリコンバレーなどのITハイテク企業の日本進出のサポートを行っているようなのですが、そのサポートとは、そのハイテク企業が日本の顧客に販売したコンピューターなどの保守サービスで実績があるようです。チョイとニッチ過ぎるか?

売買の目安:255Kで買い263Kで売り。

4.2929ファーマフーズ  △

 なかなか一気には公募価格の23万円を突破できません。しかし、OSCは+3%の43%まで伸ばしてコンバージェンスしております。もう少し押したところで買っておけば、230Kまでは上がるでしょう。

売買の目安:買いは216K。売りは233Kあたり。

5.8991ライフステージ △

 まだテクニカルには好条件を示しておりますが、金曜日の332Kという安値がちょうど上昇エネルギーと下降エネルギーの分岐点でした。明日は、このレベルを割るとさらに下降するでしょうから、これは底割れとなり一旦見送りです。8735SBIフューチャーズが8月23日に底割れを起こしております。1日置いて、金曜日に大きく下げました。このように底割れは最初はじわりと来ますが、少し置いてどかーんと来ます。地震のようですので注意。

6.3793ドリコム △

 8月8日に1Q決算の赤字を発表して以来、それまでの300万円台からの調整を余儀なくされております。しかし、指数値が8月10日段階よりも下回ってきております。明日は金曜日の押され方、それに地合の悪さなど考えれば更に押されるところですが、250万割れからの反発があれば乗ってみる手です。但し、当面の底値は245万円が意識されていることに注意。OSCは+2%の39%とコンバージェンスしており、8月11日の30%(終値259万円)を基準点として、押し目買いのチャンスであることを示唆しております。15日に上げたのはウェブ2.0関連銘柄でとのことですが、ブログ中心のサービスを提供しているこの会社はウェブ2.0とまで言えるのか少々疑問ですね。ブログ解析の部分がもっと進化しないと見かけ倒しになりかねません。そのあたりは、採用する企業も半信半疑だからまだ業績が伸びないのではないかと思います。

7.8937ヒューマン21 ▲

 6月8日に795円だった株が、今は1730円です。これは営業益が倍増するとの来期予測への反応でした。確かに株価は倍増しました。やっと、一時の乱高下からやっとボックス圏での動きに落ち着いてきたようです。1700円割れからの反発力は強いようですので、明日以降にその水準まで降りてくるかどうか注目です。なお、指数値的には後20円も下がれば買い時を迎えます。OSCもそれを意識してか+3%の55%とコンバージェンスしております。乖離幅も-10円と絶好の位置です。貸借銘柄ですので思わぬ売り圧力があるかと思いますが、金曜日のアークのようなじり貧の押され方はこの株に関してはないと思います。Humanという語感がHuserを多少連想させるので、胡散臭さは残っております。しかも城東地区に特化しての木造三階建てとワンルームをやっている会社です。あのワンルームです。このあたりのリスクは見ておいた方が良いかと思います。

8.4757インテリジェンス △

 もうこのあたりで打ち止めだろうという水準まで落ちてきたように見えますが、指数値的にはまだ17Kほどは下落しないと調整したとは言えないようです。OSCはこのところ46%-48%で膠着しております。しかし、まだ下げ調整がつづくと見た方が良いでしょう。17日の314Kを付けたときのOSCの41%との綱引きでしょうか。もし場中にOSCが30%台になるほど売り込まれれば、そこでの下値を見極めての買い参入です。この株の引け値でのOSCの30%台というのは最近では7月26日と5月10日、11日の3回のみです。それほど出来高も多く反発力の強い銘柄です。

売買の目安:313Kまで降りれば一旦買い。売りは336Kあたり。

9.2792ハニーズ △

 この株金曜日は6040円まで売り込まれたのですね。見ていませんでした。さすがに凄い反発力です。引け値は6300円まで戻してしまいました。しかし、この馬鹿力が明日は筋肉痛を起こして再度6000円に近づくようだと、二番煎じではありますが、この株の底力にやはり注目せざるを得ません。但し、8月9日に某外資証券でセミナーがあったようです。そのセミナーでのご託宣を聞いたお金持ちの方々がその後の上昇相場の主役だったのかも知れません。まさかその裏でその外資系証券が空売りを仕掛けたとは思いたくはありませんが、そのあたりのリスクはこの株に食らいつくには承知しておいた方が良さそうです。テクニカルにはまだ落ちきってはおりません。OSCは63%です。16日の75%がピークです。そこから22日には64%まで落としながら、終値は逆に180円も上げていました。これはダイバージェンス現象と逆の売り圧力の強まりがあったことを現しております。そこにどかーんと6040円までの爆弾が落ちたようです。しかもよく見ると寄りつきでのいきなりの投下でした。300円のギャップダウンでの始まりです。これが絶好の押し目だったのか、それとも単なる第一弾の爆弾だったのかを見極める意味での注目です。あまり売買に参加しない方が無難かと。

10.6787メイコー 下落注意

 程よい調整をしております。後80円ほどの下落で16日の指数値に並びます。OSCも100円も下げながら+4%の64%までのコンバージェンスです。貸借銘柄ですので地合によってはとことん売られることを覚悟せねばなりません。5200円あたりが第一関門。その下は結構谷が深くて、7月24日に売り込まれたときの4300円は別にしても、4800円あたりまの第二関門があります。大和総研のレーティング引き下げで7000円の株価が4300円まで落ち、これは落としすぎと情けを掛けられての5500円あたりまでの上昇だったのですが、これはお調子に乗りすぎと、どなたかの叱責を食らっての下げ調整が今の位置です。

しかし、よく見てみると、この間の上昇は8月9日にいちよし証券が投資判断を引き上げた影響が大きいようです。一方大和総研はレーティングをそのまま継続することをその前日に発表しております。なお、1Q決算は利益が前年比35%ほどのマイナスですので、ここは大和総研の勝ちか? そうなる4800円までの調整後に買いということとなります。明日は、OSCの高いコンバージェンス、それにRSIに到っては37%→55%です。この異常値が明日にどう出るか注目ですが、こうして分析をしていると、どうも下に持って行かれる懸念が強まってきました。従って、「下落注意」という印に変えておきます。

11.6877OBARA △

 どうやら底打ちのようですが、まだ安心できません。少し戻したところを見計らっての売りが出るかも知れません。これはとりもなおさず、21日発表の9ヶ月決算が、前年比利益微減に終わってしまい、成長期待が剥離してしまったためです。そこに新光証券のレーティング引き下げの影響が加わっております。しかし、この会社は自動車向けの抵抗溶接機という地味な商売をしている会社です。高成長がそもそも期待できるわけではありません。着実な成長こそが真骨頂でしょう。世界の自動車産業は今なお成長し続けております。これは人間の欲望と密接に絡んでおります。そういうことから考えると、26週移動平均の4637円を割り込んだこの水準からは補正されてくるのではないかと見ております。なお、OSCは+4%の44%と反転、RSIも+4%の31%と反転しているための注目です。

売買の目安:4200円を割らなければ買い。割れば見送り。

12.4771F&M △

 やっと妥当なところまで下がってきました。明日は100K割れを起こしたら買いチャンスかと思われます。OSCがまだ42%と高止まりしております。これが30%台へ突入することが条件。

売買の目安:98Kあたりで買い。売りは100K戻しの時。

13.4788サイバーコミュニケーションズ △

 この株、指数値レベルが8月8日よりも下がっております。OSCは前日と同値の42%のまま。もう一段218Kあたりまでの下落で踏みとどまれば上昇に転じるかと思います。それとも地合に押された大幅調整を食らうとすれば、そこは204Kあたりまでの調整もあり得ます。まだOSCが明確に反転してはいません。OSCが30%台になって更に下落を続けるようだと、これは底抜けしたと考えて最悪のシナリオに突き進むでしょう。明日以降のこの株の下げ止まりからの反発のタイミングに注目です。

14.6041ボッシュ ▲

 8月10日の決算を受けてメリルや新光、それに野村が一斉にレーティングを引き上げました。その狂想曲も第一部が終わろうとしております。乖離幅も-4円と拡大。OSCは-2%の44%ですので明日はまだ下落モードが継続するかと思います。ボッシュはこれまで成長鈍化が言われていたので、決算が前向きにとらえられたのかも知れません。OBARAと好対照です。

売買の目安:607円あたりで止まれば買い。売りは2-3日かけて635円。

15.4205日本ゼオン 売り

 この株、8月11日の注目銘柄に取り上げました。1137円の安値を付けたときが絶好の買い場でした。その後は予想通りの上げ基調を継続しましたが、1360円をその間に2度付けましたが果たせず、OSCも8月21日の77%をピークに5日連続下落し金曜日は56%です。その間の終値の下落はたったの5円です。これは売り圧力が高まってきているサインです。RSIは金曜日になお+9%の76%まで付けました。いずれにしても、このボックス圏で動く株にしては、かつてないオシュレーター系指標の水準です。このブログでは売り推奨はめったにしませんが、明日はメイコーに続いての売り方に注目です。明日の日経の地合を見ながら、高値からの売り攻勢が出るかどうかに注目。折しも日足の一目均衡表を見ると雲の上にちょこっと頭を出しております。前回の5月29日の下落の時も雲を突き抜ける直前から激しく落とされております。しかし、売りのセオリーからすると、一度雲の中に突き落とされて、再度上に出ようとしたその時が売りのタイミングです。一度脈を元に戻して、それから最後のトドメを刺すという、まことに残酷なやり方がセオリーのようです。これだから株取引は修羅場と言われるのですね。

以上です。いずれも面白い位置取りにある株を取り上げてみました。逆行高となる銘柄が果たして出るのか、それとも地合に全敗するのか、いずれにしてもクリティカルな局面にあります。慎重にトレードを楽しみたいものです。
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テクニカル分析手法について

2006-08-26 20:58:42 | 金融全般
さて、金曜日(8.25.06)はついに日経ジャスダック平均もマイナスに転じるなど、このところの上昇基調がはっきりと下落に転じたようです。まだOSCはジャスダックの80%(-2%)は別格にしても、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに50%台です。日経225平均が45%まで調整が進んでおりますが、これも過去の局面からすると一度は30%台への突入がないと底打ちとは行きません。5月16日、23日、6月13日、14日、7月21日といったところが30%台でした。

このように過去28日間のデータから拾ってきたOSC値ですが、日経平均が30%台を付けたその翌日の安いところで買い、という法則はかなりの確率で当たっているようです。しかし個別銘柄ではこの振れ幅がもっと大きいため、30%台に突入したからといって買っても、その後まだ下落が続くことがよくあります。例えば、2413ソネット・エムスリーのデータをご覧ください。

左から日付、終値、前日比、OSC値の順です。

7月12日 475K -8K  33% 
7月13日 455K -20K 31% ←買いポイント1
7月14日 445K -10K 31% 
7月18日 411K -34K 31%
7月19日 415K +4K  36% ←買いポイント2
7月20日 447K +32K 41%
7月21日 436K -11K 41%
7月24日 426K -10K 43% ←OSCコンバージェンス
7月25日 439K +13K 46% ←買いポイント3
7月26日 408K -31K 42% 
7月27日 390K -18K 44% ←OSCコンバージェンス
7月28日 410K +20K 47% ←買いポイント4

ちょっとくどくなりますが、興味深いデータですので、独り言と思って見てみてください。この株のOSCと終値の7月に入ってからの最低値は7月18日でした。(青字部)しかし、これは後から振り返って分かることです。実際にはOSCが30%台に突入した7月12日の翌13日の終値455Kで買ったとします。(買いポイント1)この方はその後2日の下落に耐えられるでしょうか?多分損切りです。

<法則1>
OSCが30%台に突入したからといって、翌日必ずしも買いではない。特に前日比マイナス終了で前日安値を上回って終われなかった時は要注意。

では買いポイント2での買いはどうでしょうか。これは正解なのですが、筆者のようにリアルタイムでOSCと終値をトラッキングしていないと引けでは買えません。

<法則2>
OSCがプラ転し、終値もプラ転した時は買い。但し40%台は騙しもあることに注意。また、プラ転の度合いが大きすぎると翌日反落の危険性が高い。

では、筆者がよくOSCがコンバージェンスしたので注目と言っておりますが、このコンバージェンスした翌日の押されたところで買った場合はどうでしょうか。7月24日がコンバージェンスしておりますので、翌25日の押されたところで買ったとして、安値の427Kで買うのがベストでした。終値は439Kです。しかもOSCも46%と上昇しておりますので、ここは普通なら持ち越しです。ところがどっこいそこから地獄が控えておりました。(7月27日は380Kまでの底値がありました)つまり、買いポイント3は失敗ということになります。

ではOSCのコンバージェンスは当てにならないのかというと、そんなことはありません。7月27日にやはりOSCがコンバージェンスしております。翌28日は寄りつきからプラスで始まっておりますが、この日はいつでも買いで正解でした。つまり、買いポイント4まで待たないと、このソネットM3は真の買いタイミングではなかったのですね。

この真の買いタイミングをできるだけ確率を上げて見つけるというのが、筆者の課題です。

最近、このブログではXX日の終値がYYであり、その時のOSCから今日は+Z%上げながら、終値は逆にこれこれだけ下げている、といったコメントをよくするようになりました。アレクサンダー・ワイル博士のダイバージェンス現象などと称しております。

このダイバージェンス現象を上の四本足とOSC値の流れから読み取る方法が、実はもっとも高い確率で真の買いポイントを予測する手法だと気がつきました。上の例では青字の2つのデータに着目してください。買いポイント3が駄目で、買いポイント4がなぜ正解なのか、このダイバージェンス現象で理解できるかと思います。つまり、OSCは上げながら、終値がその起点となった日(上の場合は7月18日の411K)よりどれだけ下げているか、その極限点を計るやり方です。28日はいつ買っても正解と書いたのは、18日を起点とした場合に、28日は終値はまだ1K低く、しかもOSCは前日でも+13%も上方へ乖離しており、当日はさらに3%乖離していたためです。

7月25日はOSCが46%となり、この期間では最大でしたが、終値が439Kであり18日の終値の411Kからは28Kも上にありました。前日にOSCのコンバージェンスはしておりましたが、この1点でまだ買いではありませんでした。

こうした見方と、別途筆者が真の高値、安値をベースに累積値をトラッキングしている「指数値」と呼ばれる数値と、乖離幅(20日の+32Kの上げは、前日の乖離幅からも納得できます)を組み合わせれば、より精度が上がるようです。

問題は、テクニカル分析は過去のデータに依拠していることです。しかし、将来を見通すには将来のデータを先回りして入手出来ない以上、過去のデータに「前日までは」依存せざるを得ません。問題は「当日の変化」です。データと市場&個別株概況をミックスするといってもよいかと思います。ここの組み合わせ判断技術が実は株の複雑系たる所以のようです。8月23日のコメント欄にも書きましたが、確率微分方程式をデリバティブに理論化したノーベル賞受賞者をそろえたLTCMが破綻したのも、突発的な出来事や思わぬ人間の行動までは、論理的な法則をいくら精緻に仕上げたところで限界があることを示しております。

追伸:以前から申し上げておりますが、四本足データをリアルタイムでダウンロードして、このOSCやらRSIやらを算出する計算式が組み込まれたエクセルファイルを無償で差し上げております。実践なさりたい方は、mariomari@goo.jpまでご連絡ください。希望者に個別にメールでファイルをお送りします。楽天証券のマーケットスピードとRSSが使える環境が必須です。この無償提供に何の他意もないことは、このブログを長く読まれている方であればご理解頂けるかと思います。非力な個人投資家が市場でうまく生き残って頂き、トレードを楽しんで頂くのがこのブログの目的でもあります。(1番の目的は筆者のトレーディングのスキル向上ですが。)
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昨日と同じ終わり方

2006-08-25 22:21:37 | 株に出会う
後場は再度日経先物が16000円割れを起こすや、待ちかまえていたように新興市場の銘柄も値を下げ始めました。昨日と似たようなパターンです。後場の早い時期には16000円回復とともに、マザーズ指数も10ポイント高程度までは上昇しましたが、その後が続かないのは昨日同様でした。

後場は、7873アークや6428オオイズミでほぼ同値撤退となった他は、8936リプラスを+8Kの254Kで売りました。このリプラス、時々変なことが起こります。今日は突如250Kに180枚ほどの買い板が出現しました。前場の10時半頃です。すると、泡を食ったように251Kの売り板が食われましたが、その上へは、この買い板のお方は買い上がろうとしません。そうなると、皆さん嵌め込みではないかと疑心暗鬼になります。昨日のアドバンスクリエイトなどその嵌め込みの典型でした。梯子が外されることを恐れて、それ以上には行きませんでした。そして、後場に入ってその板が突如+2Kずり上がって252Kに鎮座し直しました。この状態が引けまでずっと続きました。この買い板の方、見事です。一度も板を引っ込めておりません。そうなると後場は243Kから254Kの間での小動きでした。筆者もこれまで散々嵌め込みに出会っておりますので、ぎりぎり我慢はしましたが、254Kで売ってしまいました。この株、「リプラスの驚愕の成り買い」と5月19日のブログでご紹介しましたが、この時は引けの1分ほどで、ストップ高までの成り買いがありました。これが記憶にあるので、皆さん迂闊には買い上がれず、また売ることも出来なかったと思います。

マザーズ指数もヘラクレス指数も、昨日と同じ程度の下落で終了しております。しかしまだOSCは50%台です。7月18日の23%や24%までの下落はもう勘弁ですが、せめて40%台前半までの更なる下落があってもおかしくはない状況です。

日経225平均は一足先にOSCを40%台まで下げ、45%で今日は終わっております。

来週はこのトレンドを引きずるものと思います。小幅での調整に終わるのかそれとも少し長引くのかは、各銘柄のOSCを中心としたテクニカルなトレンドを週末に確認しながら、改めて注目銘柄を拾っていきたいと思います。
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