

現在オーバーホールしているエンジンなんだけど、
中国のスカイチームと言うメーカーで製作されているT-REXと呼ばれるバイク用エンジンで、
スズキのバンバンに横型エンジンを載せたような車体なんだが、
リアタイヤはバルーンタイヤでスイングアームもワイドなため、
エンジンのカウンターシャフトを長くして対応させているからクランクケースがこんなに飛び出ている。
しかしベアリングはかなり奥まった場所にあるから交換は少し面倒だねぇ。

カウンターシャフトはこんなに長くなっていてJAZZやマグナより長いかもしれない。
ちなみにギア比はロンシン125と全く同じだった。

ヘッドの排気側に変な蓋があったから外してみたら中の穴が排気ポートに繋がってるみたいで、
でも蓋はされているから全く使われてはいないみたい。
多分だけどこれはエアインジェクションに使われるであろう穴で、
KLX250やDトラッカーと同じアクセルオフでポート内にエアーを噴射してエキゾースト内で未燃焼ガスを燃やす装置だと思う。
だからインマニに負圧が高まった時に開くバルブと併用すればエアインジェクションが自作出来るとは思うが、
カワサキのエアインジェクションもカットされる場合がほとんどだから必要は無いかもね。
前に聞いた話なんだけど中国製バイクと言えど日本に輸入して走らせるには厳しい排ガス規制に対応させなきゃいけないらしく、
だから後々の事も考えてエンジンを設計したんでないかなぁ?
とある中国製バイクはノーマルエアクリーナーボックスを外してパワーフィルターに交換しただけでキャブセッティングがガラっと変わってしまい、
簡単にパワーアップ出来たみたいだけど、今でもそれくらい排ガス対策がされているみたい。
そんな訳で少し面白そうなエンジンなんだが、
今回はウチのコンプリートを作る訳じゃなくただのフルオーバーホールだからベアリング交換と芯出しをして組んでいく。
本当は塗装の剥離やケースの磨きとかやりたいんだがオーダーには無いから仕方ないか。