私はひょんな事から農機具の修理をすると言うバイトをする事になり、
何年か前から色々な農機具を修理してるんだけど、
多分だが説明書を見ずに使っては壊しているパターンが多いと思う。
上の写真の園芸用の電動ビーバーなんだが
狭い農地の除草だから電動となってるんだけど、
バッテリーを複数買って田んぼの土手草をバリバリ刈ってモーターに熱が溜まりシャフトのスプラインが熱で溶けてモーター交換となった。
そもそも軽い園芸用なんだがエンジン駆動のビーバーと同じように使ってしまったヒューマンエラーなんだが、
モーターやバッテリー式に関しては長時間使う事は想定されてないので気を付けていただきたい。
これは2ストの車輪付きビーバーなんだけど本来は50:1の混合油指定なんだが、
混合比が間違った混合油を入れられたみたいで焼き付いてしまったみたい。
農機の混合オイルの主流はほぼ2種類あって25:1と50:1の比率となってるはずなんだが、
このタンクの混合油は赤いから25:1の混合油なはずなのに混合油を触った感じだとサラッとし過ぎていて、
タンクには50:1の混合油限定と書いてはあるんだが、
多分だけど25:1の赤いオイルで50:1の比率で自作した混合比油を使ったんでないかなぁ。
混合油をダンボールに塗ってみるとガソリン単体だけだと揮発して跡が残らないんだが、
写真の赤い混合油は一応オイルが入っているシミが残ってはいるが全くベタベタしていない。
そもそも50:1の混合油指定なのに赤い混合油を入れてるんだからタンクを見ただけで分かるんだが、
農機を貸したりするとこんな事が起こるから気を付けていただきたいねぇ。
農機具の2ストオイルには今だと4種類あり等級が低いほうからFAからFB、FC、FD級と別れていて、
FAとFBは潤滑性が低いから25:1の混合比となり、
FCとFA級は50:1となってると思うんだが、
個人的にはFC級は40:1でFD級のみ50:1で作っていただきたい。
写真はデイトナさんで販売されてるモトレックスの2ストオイルで、
ステッカーを剥がしたらオイル等級があったから50:1の混合比で混合油が作れるオイルとなっている。
逆に25:1の混合油指定の農機でもFD級のオイルを使えば50:1の混合比でも潤滑は足りてしまうし、
2ストオイルの等級が上がればオイル量が単純に減るため始動性も良く冷間時にカブる事も無いから、
私が使ってる農機具は全て50:1の混合油で統一してる。
今回の農機に関しては指定の50:1の混合油ではなく赤い25:1のオイルで混合油を作られてしまったみたいで、
特に混合油を自作される方ならオイルの等級によって混合比を変える必要があるし、
良いオイルを入れてるからって混合比を無視するとプラグがベトベトになり始動不良になりかねない。
まぁ今回のビーバーの故障はヒューマンエラーっぽいんだけど、
農機具で2ストエンジンを使ってるモデルもかなり多いからどうにかならんかねぇ。
あと農機具の修理の原因の約8割くらいがヒューマンエラーだからちゃんと説明書くらい読んでいただきたいわぁ。