団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

身動きできないほどの満員電車で

2017-10-05 05:43:29 | 日記
 中日新聞の「妻と夫の定年塾」西田小夜子さんのコラムで、今回のタイトルは「やむをえず」です。



 その青年は、電車の連結ドアの前で後ろ向きに立ち、
周囲を気にしながらおにぎりにかぶりついていた。
朝の通勤電車内は、身動きできないほど混雑している。

 おにぎりを食べ続ける青年を横目で見て、不快そうな顔をする人もいた。

 青年のそばにいた務さんは、30年も昔の自分を思い出す。
不動産会社の営業マンだった。
安アパートの一人暮らしで、給料は歩合制だし、貧乏していた。

 朝めしを食べる時間がもったいない。
そこで、にぎりめしを4個作り、朝は電車内で2個、
昼は公園のベンチで2個食べることにした。
中身は毎日、梅干しと昆布のつくだ煮に決まっている。

 連結ドアの前で朝めしを食べる青年に、自分の姿が重なる。
彼もコンビニで買ったものではなく、ラップに包んだ、
いびつな自作にパクついていた。

 猛スピードで食べ終えた青年は、お茶のポットを出してグビグビ飲むと
「フーッ」と一息つく。

 務さんは彼に話しかけずにいられない。

 「にぎりめし、うまそうでしたね。
実はボクも若いころ、同じことしてたんですよ。
時間がもったいないし、焼きのりのにおいがしないよう、
のりを巻かず作りました。
なあに、いいんですよ。
やむをえず、電車でめしを食ったって、ね。
サラリーマンはつらい」

 青年はありがとうございますと恥ずかしそうに笑顔を向けた。

 以上です。



 務さんのお気持ちはわかります。
青年に自分の30年前の姿を見られたんでしょうね。

 青年も務さんに理解されて、少しホッとされたでしょうね。

 私も若いころ新聞配達の経験があるので、青少年が新聞を配っているのを
見かけると「頑張れよ」と言いたくなります。

 人はそれぞれ事情があると思いますが、身動きできないほどの満員電車で
おにぎりを食べるのはいかがかと思います。
やはり乗客の迷惑にはなりますし、
せっかく自分が作ったおにぎりを、猛スピードで食べては味もわからないのでは。

 せめていつもより10分早く起きて、ゆっくりおにぎりを食べていただきたいと思います。
その方が仕事にも、健康にも良いと思うのですが。










♪雲にのりたい 黛ジュン (2014)
コメント (12)
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