中日新聞の読者投稿欄に「山あいの土地 整理悩む」というタイトルで、81歳の男性が投稿されていました。
近隣はほぼ農家です。
わが家も親の代は専業農家でした。
トラクター、コンバイン、田植え機などがまだない時代で、ほとんどが手作業でした。
田んぼへの取り付け道路は狭く、耕地も三角形やひょうたん形などさまざまで、そうした耕地があちこちに点在しており作業は大変だったことでしょう。
母の農作業を手伝った私はわが家が所有した田がどこにあるかが今も分かりますが、私の長男は一切農業をしたことがなく、これらの田には行ったことがありません。
私も80歳を過ぎ、後継者には土地のありかだけはきちんと教えておきたいと思い、法務局の地図を写真に撮って拡大し所番地、地積を記して管理を委ねている人の名などを文書にしました。
近くの大工によると息子が跡を継がないからと大工道具を売ったり譲ったりしています。
私たち山間部の高齢者は今、自分が亡き後を考えて土地やモノの整理に頭を悩ませています。
以上です。
私にも悩ましい土地があります。
親父が商売に失敗して、バスも通らないような辺ぴな土地に引っ越してしまったからです。
今は独り身の弟が住んでいますが、弟が亡くなったら私か私の息子が引き継ぐ以外手がないです。
不便極まりない土地に家を建てても、孫たちが遊びに来ないような土地に息子を引っ越させるわけにはいきません。
どうしたら良いものかとかみさんと頭を悩ませています。
悲しき片想い / ヘレン・シャピロ