中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「お山の大将」というタイトルで飛島圭介さんが、エッセーを書かれていました。
故人だし時効だと思うので遠慮なく書くが、ある登山同好会に周囲から疎んじられ軽蔑されていたリーダーの男がいた。
とにかく自分勝手で、分担すべき荷物も、自分はリーダーだから持つ必要はないと広言し、一切持たなかった。
ある日、十数人で下山したとき、最寄りの駅まで一台の車しかなく、何度か往復することになった。
ふつうは一番バテた人から乗せるのだが彼は違った。
「俺が最初にきまってるだろうが」とさっさと乗り込んだ。
次の山行から誰も彼を誘わなくなった。
猖獗(しょうけつ)をきわめる疫病に打ち勝つべく、日本中でワクチンが投与されている。
そこには医療関係者や高齢者からという”順番”が決められていた。
にもかかわらず”横入り”のズルをする人々が次々と現れた。
地方の有力者、首長ほかの面々だが、報道されても彼らはてんから恥じることもない。
「私は医療従事者に準ずる立場だ」とのたまった。
彼らは「選ばれた人間」で特別だと思い込んでいるらしい。
謙虚さを失った人の末路は、前途の山のリーダーと同様になろう。
お山の大将は醜悪だ。
いつか周囲から疎んじられ「俺ひとり」となるだろう。
以上です。
>そこには医療関係者や高齢者からという”順番”が決められていた。
にもかかわらず”横入り”のズルをする人々が次々と現れた。
地方の有力者、首長ほかの面々だが、報道されても彼らはてんから恥じることもない。
たしかにいましたね。😅
人間の品格を疑います。
>彼らは「選ばれた人間」で特別だと思い込んでいるらしい。
「上級国民」と称される旧通産省工業技術院の元院長 飯塚幸三被告(89)を思い出します。
何人もの罪ない人をはねて殺したにもかかわらず、謝るどころか車が悪いと言い張る。
反省ゼロ。
今までずっと頭を下げて来なかった人間は、 こんな恥じ知らずの人間になってしまうんですね。😅
オフコース/君住む街へ