今日からお盆休みということで、朝から高速道路や新幹線や空港の混雑がトップニュースとなった一日。私の会社は「○日から○日まで一斉にお盆休み」というのではないので、今日のところは普通の土曜日として過ごす。
よく、「お盆休みの東京には誰もいなくなる」ということを言われるが、全然そんなことはない。さすがに朝の通勤ラッシュ時間帯に電車に乗る人は減るが、地方から東京に遊びに来る人というのが最近は多いものだから、人の集まるところは混雑するものだ。
今日は午前中に上野で所用を済ませた後、午後をどのように過ごそうかと思った。それにしても暑い。30度は軽く超えているだろう。こういう時はどこか屋内で過ごすに限る。そこで頭に浮かんだのが、両国の江戸東京博物館。現在「大鉄道博覧会」という企画展示が行われているとかで結構気になっているのだが、今日あたりは子どもの数もべらぼうに多いだろうし、昨今の鉄道ブームとやらで見学客も多いだろうからと、後日に回すことにする。
ならば・・・寄席にするか。ということで鈴本演芸場に向かうが、今日からお盆時期の特別公演とかで、いつもは当日売りの自由席のところ、前売りの指定席で満員御礼とか。まあ、落語協会会長はじめそうそうたる面々が出演するようだから満員御礼も当然だろう。
だからというわけではないが、少し先の上野広小路亭に向かう。落語の定席は月の前半だけで、今日からはお盆時期のプログラムのようだが、寄席の前で盛んに呼び込みをやっている。これは席に余裕があるということで、こちらのほうが演者との距離も短く、プロ野球でいうところのフィールドシート(桟敷席)で楽しめるので、結局こちらに落ち着くことに。
で、前座噺が終わったくらいに入ったのだが、何と客席は20人足らずしかいない。前のほうの真ん中の桟敷席はすべて空いている。おやおや、すぐ近くの寄席同士でこんなに違うもんかいな。途中で入ってくる客もいて最終的には40人くらいになったが、それでも客席はガラガラのまま。まあ、おかげで脚を伸ばして楽に鑑賞できるからよかったよ・・・。
ネタも夏らしいものがよくかかっており、本当にゆったりと楽しめた。まあ、ゆったりしすぎて公演中に前の座椅子を倒して完全に横になり、高イビキをかいているオッサンには閉口したが・・・。
東京で落語を聴く場合、出てくるのは落語芸術協会所属の噺家に限られるが、上野広小路亭、結構穴場でっせ。
さてこのブログを書いた後は東京駅に向かい、奇跡的に席が取れた「ムーンライトながら」の「臨時のほう」で、一路西へ向かいます・・・(といっても日曜日中に東京に戻るのだけど)。