本年も「まつなる的雑文」をよろしくお願いいたします。
さて、今年も関西の鉄道と初詣の寺社めぐりということで、大和人さんとのお出かけである。今年目指したのは神戸方面。
阪急電鉄と阪神電車が「阪急・阪神ホールディングス」として何かと共同で行うようになったことの現われか、阪急・阪神に神戸高速鉄道の全線が乗り放題となる初詣フリーきっぷが売られていたので、こちらを買い求めてまずは梅田から阪急の特急で出発。このきっぷ、1000円で1日乗り放題なのに加え、神戸・京都・宝塚地区の寺社で縁起物と引き換えてくれるクーポンが付き、ホテルのランチ・ディナーの割引特典もあるというスグレもの。阪急・阪神の運賃は安いのだが、乗り降りすれば元は十分取ることができるだろう。
六甲の山の手のゆったりした住宅地を抜け、阪急三宮着。風もほとんどなく穏やかな天候だ。歩行者天国の雑踏の中、まず向かったのが生田神社。生田神社といえば「藤原紀香と陣内智則の結婚式が行われた」という話題が(特に関西では)まだ引っ張られているのが不思議に思う。縁結びの神のような言い方をされているが、それにとどまらず神戸という地域の守り神であり、大勢の参拝客を集めていた。二人で頭を下げ(それぞれどのようなお願いをしたかはさておき)、早速クーポン券で縁起物に引き換える。生田神社の名前の入った福寿箸である。
続いて向かったのは高速神戸駅すぐの湊川神社。こちらは湊川の戦いで奮戦した楠木正成を祭る神社。「武運長久」という言葉が浮かぶ。まずは大勢の参拝客に混じって手を合わせたのだが、帰りに拝殿の横で、「昇殿参拝 初穂料200円」という張り紙を見つける。200円ならばいいのでは?と、初穂料を納め、巫女さんの案内で昇殿する。ここで紙に願い事を記し、二礼二拍手で参拝。大勢の初詣客の雑踏の音も拝殿の扉で遮断され、なんだかすがすがしい気持ちになる。最後にお神酒をいただき、縁起物の箸と干支の描かれた凧を頂戴する。初詣とあらばお賽銭で200円以上投げることもあるだろう。ただ、同じ200円でこれだけのことができるのだから、よりご利益がありそうなよい心持となった。
「武運長久」、別に私は軍人ではないが、「サラリーマンならビジネスの戦いのようなものやないの?」と大和人さんに言われ、そういうものかなと気持ちを新たにするのであった。
この後は駆け足になるが、山陽電車の車両で高速長田へ。本日3ヶ所目の長田神社を目指す・・・(続く)。