いったい、どうなっておるのだ。
オリックス・バファローズと契約合意に達したと報道された、近鉄-オリックス-巨人と渡り歩いたJPことパウエル投手が、29日になってソフトバンクと正式契約したという発表がなされた。
何の気なしにプロ野球関係の記事をネットで見ていたらそんな話題が飛び込んできて、唖然とするばかり。
記事を総合してみると、オリックスとパウエルはいわば「口約束」で、正式契約の証となる統一契約書は交わしていなかったという。そこに目をつけたソフトバンクが好条件を出したことから、パウエル側がそちらに乗った・・・というもの。オリックスが統一契約書を交わさなかったのは「もう内諾を得ているのだから書面という固いものは来日後でもいいや」と感じたのか、パウエル側から「正式契約はまた後にしてくれ」といわれたのか、それはわからないが、日本の通常の感覚であれば「もうウチにくるもの」というのが、外国人には通用しないことということだろう。
この件について中村勝広本部長がリーグに抗議しているが(それにしてもこの中村さん、阪神監督時代から悲運というかボケというか、損な役回りばかりで表に出ているような気がするが・・・・)、法的根拠ということになればソフトバンク側が正当ということになるのだろう。あちらも先発陣のコマ不足が伝えられるだけに必死だったということだが、正当性ということではオリックス側は弱い。
まあ、パウエルがオリックスを出て巨人に移ったのも契約がこじれての話だし、最初から彼とは縁がなかったということでしょう。昨年の中村ノリの契約に続き、またオリックスのドタバタぶりを象徴する話だが、まだ2月直前、あまり深追いしないほうがいいのではないか。これから新しい外国人投手を探す一方で(誰ぞ左腕がおらんかな)、「先発の枠が一つ空いたぞ」とキャンプで若手にゲキを飛ばすか、次のことを考えねばやってられんぞ。
やはり何事もゲタを履くまでわからない、ということか・・・・。