まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

つるふさの法則

2008年02月19日 | ブログ

このところ、あの「ムネオハウス」で多くのバッシングを受けた鈴木宗男議員と、「外務省のラスプーチン」と揶揄された佐藤優氏の共著による「北方領土 特命交渉」を読んでいる。二人の対談という後世をとっており、橋本、小渕、森各首相時代のロシアとの北方領土交渉の裏話や、それを妨害しようとする外務官僚や「北方領土ビジネス」で恩恵を受けている学識者への批判、それに最近八方ふさがりの感が否めない日本外交への憂慮などが鮮やかに描かれており、なかなか面白い。

そういえば最近北方領土問題が報道されることもほとんどないし、今や「BRICs」の一員として大きな経済成長の兆しが見られるロシアとどのように付き合っていくのかも伝わってこない。同書の中では「日ロ関係の充実こそが、東アジアの秩序を保つことになるし、日本の対北朝鮮外交、拉致問題の解決につながるのに・・・」と繰り返し主張されているのだが。

そんな中ニュースとして伝わってくるのが、任期満了につきロシア大統領の座を降りることになったプーチン大統領の後継に、メドベージェフ第一副首相が就任することが決定的というもの。もっとも、首相に回るとされるプーチン大統領が事実上の「院政」を敷くのではないかという噂も根強い。おそらくそういうことになるのだろう。

旧ソ連~ロシアの最高権力者については「つるふさの法則(もしくは、ハゲフサの法則)」と呼ばれるものがあるとか。私は酒の席で知人から初めて聞き、その時はその知人の発想かと思ったが、実はかなり前から結構有名な法則だったとか。

つまりは髪の毛が結構いっちゃってる人とそうでない人が繰り返し権力の座につくというもので、レーニン(つる)→スターリン(ふさ)→フルシチョフ(つる)→ブレジネフ(ふさ)→アンドロポフ(つる)→チェルネンコ(ふさ)→ゴルバチョフ(つる)→エリツィン(ふさ)→プーチン(つる)・・・と、中には多少コジツケの人もいるがこの法則が当てはまるというもの。

また、単に髪の毛の濃さだけではなく、「つる」の人は改革・革新派でありながら最後は失脚してしまうのに対し、「ふさ」の人は保守的・独裁的で死ぬまで権力にとどまるケースが多いという説明がなされている。

それで、次期大統領就任が有力なメドベージェフ氏を見るに、これが「ふさ」なのである。ただ、写真の角度によってはおでこの辺りがちょっときているように見えなくもなく、何だか首相として「院政」を敷こうとするプーチン大統領の影響が見て取れるようだ。「つる」の時代は当面続きそうだ。

アメリカ大統領選の行方ももちろん気になるところだが、ある意味日本の隣国であるロシアの今後の動向も注目されるところである。

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