政府与党は国会の会期を7月28日まで延期する方針を固めたという。このことで、焦点となっている衆議院の解散総選挙というのは、8月30日に実施という線が強くなったとか。
はあ、そこまで延びましたか。ほとんど任期満了に近い時期ですな。
一時は今年の早い時期に解散するのではないかと言われており、それなら1月に住民票を移した私は現住所での選挙権がなく、そのためだけに東京に行くのも変な話やなと思っていた。衆議院の勢力図が決まった前回2005年9月実施の「郵政選挙」。その年の6月に大阪から東京転勤ということに相成ったのだが、5月末に業務引継ぎで東京に出向いた際に住民登録を済ませていたために、9月の選挙に間に合ったという経験があったので・・・(6月の引越し後に住民登録をしていれば間に合わなかった)。
さてそうなれば各党もマニフェスト作りやネガティブキャンペーンに忙しくなるだろうが、相変わらずの政争を続ける政党には正直物足りなさを感じている。本当に国家百年の計を考えているのだろうか。
かくいう私の現住所のある尼崎市。ここは兵庫8区にあたるのだが、小選挙区で選出されているのは公明党の冬柴鐵三・元国交相。全般的に公明党の支持基盤が固いところなのだそうだ。新聞による次期選挙立候補予定者は社民党と共産党の人という。「自民対民主」ではなく、「公明対社民」という、マイナーな対決。まあ、支持母体の大造反でも起こらない限り公明党が勝つのは目に見えており、選挙への興味がやや薄れている気がする。
こうなれば、自分の行使できる比例代表という「もう1票(国会議員選挙では、一人につき2票持っているという考え)」をどう使うかの見極めが必要。これからよく考えてみたいものだ。
そんな中、昨日の日曜日に出かけた折、駅前などにやたら人が多いなと思っていると、次の6月7日には尼崎市の市議会議員選挙が行われるというのである。掲示板にはポスターが並び、街宣車の呼びかけや街頭演説が行われるという、昔ながらの選挙前の光景が見られる。ただ、こちらに移って半年足らずの私にとって、誰が自分の最寄の地区から選出されており、どういう人間なのか全くわからない。当日の投票整理券も送られてきたが、正直誰に入れたらええんや?(昼間は勤めで外に出ているので、候補者と接する機会もなく)
掲示板にダーツでも投げて、それに当たった人に入れるとしますか・・・・。あ、ポスターを傷つけたということで、お縄を頂戴することになるか。
こういう時、気軽にインターネットで情報が入手できればよいのだが、公職選挙法に引っかかるということか、選挙に関するトピックスは何もなし。市議会議員選挙には選挙公報があったかな、どうだったか・・・。
一部の候補者がホームページやブログなどで選挙運動を行うのが不公平ということでインターネットの活用を禁ずるのはわからないでもないが、ただ、「どういう人が出ている」「こういう政策を掲げている」ということを知らしめないと、選挙への関心は高まらないだろう。肝心の選挙期間中になると情報がシャットアウトされるというのでは、判断材料に困る。
現在はインターネットで情報を仕入れるのが当たり前になっているのだから、公的な立場、中立な立場でそのようなことを公表することは悪いことではないと思うのだが。選挙公報のWEB版みたいなのをこしらえればよいのではないか。PDFを貼り付けるだけでも全然違うと思う。
選挙改革を唱えるのであれば、議員の世襲禁止やら定年制やらということよりも、「もっと開かれた選挙」「投票率の上がる選挙」を前面に出した改革というものをアピールしてほしいものである・・・・。