今日も暑い一日となった関西。月の半ばということもあって会社は早々に退社し、家でのんびりとして少しでも体力を温存しなければというところ。
今朝の報道を見ていると、例の「鳩山政変」への対応に関する麻生首相への批判があれこれ起こっているようで、来月の東京都議選の結果次第では麻生退陣などという意見もあるとか。まあ、どうなんでしょうね。
そんな中、自民党のとある議員が「大政奉還を決断すべき」ということを麻生首相の面前で言ったという。そして、首相は記者会見で「何の大政をどう奉還するのかわからない」と言った。
私は珍しく、「麻生首相、そのとおりやな」と納得していた。
その議員の言わんとするところはわかるのだが、「大政奉還」はその例えとしてちょっと違うのではないかと思う。
この言葉が使われた江戸幕府の立場というのは、そもそもが天皇が有する権力であった(実際は名ばかりであったということを含めても)「大政」を天皇から預かって国内の政治を行っていたのだが、幕藩体制が行き詰ったために一度天皇にお返しする「奉還」を行い、幕府はもう一度その下で体制の立て直しを図ろうというものである。
その議員はその「大政」を誰に「奉還」しようというのか。民主党は違うでしょう・・・元々政権を握っていたわけではないし。相手が国民なら「奉還」とはちょっと違うな。返すとすれば戦後憲法で「政治家」の手に渡った政治を、大日本帝国の時代に戻って「天皇」にお返しするという意味でしか、この言葉は使えないだろう。
まあ、マンガばっかり読んでいる麻生首相はそんな歴史の言葉など知らないだろうが。
それはさておき、これまで握っていた政権を手放す、下野する、ベルトを返上する・・・(そうだ、この議員も「ベルト返上」とでも言っていればまだ気の利いた発言だったかもしれない)という覚悟はあるのかな。一方で、野党の側もかつての薩長のようなパワーというのが感じられないし・・・・。
少しずつ近づく総選挙。もっと党のカラーというか、積極的な姿勢というものをアピールしてほしいものである。このままでは、投票したくなる候補者、政党がありません。「政友会」とでも書きましょうか??