まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

祝・交流戦優勝!!歓喜の一戦~オリックス対横浜観戦記

2010年06月13日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

6月13日、2010年の交流戦も最終戦。この日は朝から雨であったが京セラドーム大阪には長い行列ができていた。

2005年から始まった交流戦、これまでパ・リーグのチームが毎年優勝していたのだが、オリックス・バファローズは優勝争いとは無縁。今年も5月の交流戦開始前には借金6を抱え、戦力も大幅にダウンしていたのだがここに来て見事に立て直し、最終戦となる横浜戦に勝つか引き分けるかで交流戦の初優勝というところまでこぎつけた。

Dscn0533 オリックスのキャンプ地である「高知よさこいシリーズ」ということで、観光キャンペーンでやってきたミス高知の笑顔に出迎えられての入場。

Dscn0604 さてこの日は今季から登場したフィールドシート「アヴァンスシート」に陣取る。実は3月の開幕当初、「一度はどんなものか座って観戦したいな」と思い球団HPをチェックしたのだが、最も近い日で空席があったのがこの13日の横浜戦。交流戦、まあ横浜といえばそこまでの人気カードでもないからということで空いていたのだろうが、とりあえずということで購入した。それがこんな大一番になるとは・・・。

Dscn0539Dscn0540 フィールドシートの一番は「ネットがないこと」。これまで写真を撮ろうとすれば結構ネットがストレスになっていたのだが、ここはストレスフリーである。選手の表情もすごく身近に感じられる。

Dscn0615 いつも京セラドームやスカイマークでは内野の上段席に座り、全体を俯瞰する角度から観戦しているため、この位置からの観戦は迫力がある一方で選手やコーチ、審判に隠れて遠くが見にくいという面もある。まあ、これはそれぞれのシートの利点・欠点ではあるが・・・。

Dscn0600 今日は「京阪沿線優待デー」ということで、始球式には「おけいはん」こと日向千歩さんが登場。京阪電車の開業100年ということで「背番号100」での投球を披露する。

Dscn0601 さて試合は、このところきちんと試合をつくるようになった木佐貫の先発。一方の横浜は清水直行が登場。喧嘩上等、相手にとって不足はなしである。そりゃ、尾花監督としても現在8連敗中とはいえ、プロとしての意地があることである。

Dscn0611 1回、横浜はその指揮官の思いがナインに伝わったか、一死三塁として4番・村田がレフトへのタイムリーを放つ。でもまあ、このところ先制点を与えても好調な打線が返してくれているのでそう心配はしない。

Dscn0621 果たして、1回裏先頭の坂口が死球で出塁し、二死三塁となったところで4番・カブレラがセンターにはじき返してたちまち同点に追いつく。

Dscn0622 そして圧巻はその後のT-岡田。力強いスイングで打球はセンターへ。バックスクリーン横に飛び込む一発となり3対1と勝ち越す。思わず、周りのファンたちとハイタッチ。

Dscn0623 何だかこれで「今日はいける!」というムードになったのも確か。

Dscn0641 3回裏にはカブレラがこの日2本目のタイムリーを放ち(それにしてもきっちり仕事しますわ)4対1。4回には横浜・内藤のタイムリーで1点を返されるものの、その裏には満塁と攻め立て、2番に入った下山がライトへの2点タイムリー。

Dscn0651 これで6対2となり、スタンドからも大きな歓声が起こる。フィールドシートに座っているとグラウンドの中に身を置いているようでよりボルテージがあがる。入場料定価6,000円かかっているが、それでも充分元が取れる楽しみである。

Dscn0645 中盤までリードを奪えば後はリリーフ陣に任せられるのが岡田監督の采配。木佐貫は5回でお役御免となり、6・7回は平野が登板。すっかり中継ぎエースが板についた堂々の投球で3人ずつきっちりと片付ける。

一方の横浜、7回表にはラッキーセブンということで「熱き星たちよ」に乗せてレフトスタンドのファンたちの様子が映し出されるが、その時にちらっと段ボールに書かれた「草野球以下」の文字が見えたかと思うとすぐに切り替わった。twitterによれば前日は「解散せよ」という文字もあったそうで、横浜ファンとしては相当いらだっていることだろう。みのもんたも怒っているぞ・・・。

Dscn0659 8回はレスター。抑え「失格」の烙印は押されたが、中継ぎに転向してある程度開いた点差の場面では力強いボールを投げる。内川、村田、スレッジというクリーンアップをピシャリと抑える。

Dscn0664 そして9回は新・守護神となった岸田が登板。9回まで来た。何だか観ているほうが緊張する。球団合併以来、交流戦という形であれ何であれ「優勝」というタイトルはまだ取っていないオリックス・バファローズ。ボロクソのチーム状態からよくここまで来た。そう思うと何だか胸に迫るものがある。

岸田も少し緊張したか横浜最後の意地か、二死2・3塁の場面を迎える。しかし最後は下園を空振り三振に抑える。その瞬間、京セラドームは歓声に包まれた。

Dscn0668 ・・・・とうとう、「優勝」したのである・・・。

Dscn0674 交流戦であり、まだシーズン途中でもあることだから監督や選手の胴上げこそなかったが、ともかくタイトル獲得。このチームのファンをやっていて本当によかったと思う。

Rscn0697 投打に活躍したT-岡田と木佐貫とのハイタッチ。

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Dscn0716そして、交流戦優勝の表彰式である。岡田監督に優勝トロフィー、選手会長の日高に賞金のプレートが贈呈され、記念撮影となった。

Dscn0725 その後、選手たちがスタンドにお礼に挨拶。ともかく選手たちのホッとした表情を見ることができた。

Dscn0733 結局交流戦優勝し、借金も見事返済、貯金もできたがパ・リーグ各チームが1~6位を独占したこともあり、リーグでの順位は4位のまま。でもこれでこれからリーグの台風の目となっていくことであろう。頑張れ、バファローズ。

Dscn0739Dscn0750 さて今年から始めたサービスということで、試合終了後にグラウンドに下りることができるツアーというのがあるとのことで(決められた試合の当日、場内案内所でチケットを購入する必要があるが)、せっかくなので下りることに。それも、交流戦の初優勝が決まった後の、その余韻覚めやらぬグラウンドとあって貴重な体験である。

Dscn0752 先ほどまで守護神のいたマウンドの土も一掴み持って帰る。高校球児みたいに袋にこれでもかと詰めていた子どもたちが多いのは関西ならではの光景?

Dscn0760 200人限定というが本当はもっといたのでは?というくらいのファンで賑わう中、マウンドに登ったり、バッターボックスに立ったり、外野の芝生に寝転がったりと楽しむ。

Dscn0766 ベンチにも入れるとあって、先ほどまで岡田監督が腰掛けていた監督用ベンチにも座ってみる。こういう視線でグラウンドを見つめるんやな・・・。

いや、子ども限定ではなく誰でも楽しめるグラウンドイベントはこれからもやってほしいものだ。

ドームツアーの終わりの時間を告げに来た係員が「入り口前のBsPARKで400円のビールを200円で販売していますよ~、ぜひ祝杯を挙げてください」と呼び込む。それにつられる形で外に出て、バドワイザーのグラスを200円で購入。雨のためテントがいくつか張られており、その中に雨宿りする形でお邪魔する。

・・・・いや~、ここの時間がまた濃かった。雨をしのぐ形でファンが集まってきたこともあり、誰からともなく「おめでとう!乾杯!」と始まる。交流戦優勝をお互いに祝いあう。東京からわざわざ来たというカップルやら、ブレーブス時代からのファンというおっちゃんらを交えて、それぞれ見ず知らずの者同士なのに盛り上がる。おほほ、こりゃどこかに腰を据えずとも、このテントで充分立ち飲み屋の風情を味わえた。気がつけば周りのテントもたたまれ、残ったのは我々だけ。また会うことがあるかな・・・・?

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