まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

五箇山めぐり~菅沼・相倉合掌造り集落

2010年06月27日 | 旅行記D・東海北陸

明けて27日、富山の朝は小雨模様。ただどんよりとした雲が広がっており、立山連峰を見渡せるホテルの展望風呂に朝風呂に出かけても山の方角は何も見えやしない。

テレビの天気予報を確認すると、富山県の予報は雨マーク。ただ、「昼前から昼過ぎにかけては一時雲が広がるものの所により激しく降るでしょう・・・」と、一体どっちやねんという予報を伝える。

13時から富山アルペンスタジアムで行われる予定のBCリーグ・富山対信濃の前期最終戦の観戦目当てで富山まで来たのはいいが、どうだろうか。このくらいの雨なら試合はできそうだが、ただ大雨の予報もあり難しいところ。いっそ朝から土砂降りならあきらめもつくのだが・・・。

ホタルイカの沖漬やサスの昆布〆など、富山の郷土料理も出てくるバイキング朝食と取りながら今日の予定を考える。まあ、試合が13時からということは午前中はフリーである。午前中はどこかに出かけることにしよう。携帯サイトから試合の有無は確認できるから、その様子を見て午後からの動きを決めるということで。

雨の風情なら海のほうより山のほうがいいかな。ということで、世界遺産にも登録されている五箇山の合掌造りの集落に行こうか。五箇山には菅沼と相倉という2つの合掌造りの集落があるが、菅沼には2006年の10月に行っている。その時は城端線とバスの乗り継ぎだったのだが、大雨の影響で国道が通行止めになった。このため行きの路線バスは特別に高速道路をぶっ飛ばして菅沼を通ったのだが、帰りの足がないということで一緒に来ていた人とタクシーに相乗りして城端に戻ったのを覚えている。一方の相倉はもう10年以上前になるか。ちょうど世界遺産に登録されてブームになった時期か。その旅の途中で出会ったある人がとても印象的だったのだが、その人は今どこで元気で過ごしているのだろうか・・・。

そんなことを考えながら、北陸道から東海北陸道を走る。富山市内は小雨だったが山が近づくにつれ激しい雨に変わる。この雨雲がそのまま市内へ行ったらとてもではないが試合どころではないだろう。五箇山インターまで1時間の道のりで、インターを下車してすぐに菅沼集落に到着する。

Dscn0799ちょうど水気が充満した山村の風景。水墨画にでも出てきそうな庄川のほとりに小ぢんまりと広がる菅沼集落。

Dscn0806 田んぼはそろそろ苗代がしっかりと立つ時期で、集落全体が青々としている。合掌造りの茅葺屋根の色とのコラボレーションがすごい。

Dscn0810Dscn0813Dscn0815癒されます。

Dscn0824民俗館の見学などで1時間ほどを過ごした後、今度は相倉まで移動。こちらは少し大きめの集落で、時代劇に出てきそうな村の風景を残す。高台に上ると集落を一手に見ることができる。これぞ日本の原風景という気がする。

Dscn0835Dscn0826 もっとも、集落に入ると相倉の場合は民宿や土産物店になっている建物が多い。ちょっと俗っぽいかなとも思うが、昔ながらの建物を現役として使うということでは有効である。一度こういう民宿に泊まるのも面白いかな、と思う。

Dscn0829 ところで、相倉に来て雨がやんだ。午前10時半の時点で、空を見ても明るくなってきたように思う。ちなみにBCリーグの携帯サイトを見ても「本日中止」とは出ていない。ということは試合が行われるものとして、富山市内に戻ったほうがよさそうだ。

Dscn0836 国道304号線で城端方面へ抜ける。途中に展望スポットがある。ここから広がるのは砺波の「散居村」。広大な耕地の中にポツポツと「碁石を置いたように」住居が建つ風景。特に水田に水を張ったばかりの時季というのは、海上に島が並ぶように見えるという。これも富山平野の豊かさを表す風景。

再び高速で富山市内に戻る。もう雨は降っていない。これから観戦するのは、そんな富山平野の緑をチームカラーにするプロ野球チームの試合である・・・・。

コメント