まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

湖国の味を楽しむ

2010年08月24日 | 旅行記E・関西

21日から夏期休暇ということで現在旅行中。この記事は信州は諏訪のホテルの部屋で、パソコンを接続させて書いています。先の記事の千葉マリンスタジアムでの野球観戦もそうでしたが、「夏」のさまざまな表情を楽しめる旅行となっています・・・。

さてその前段ということで、21日まで話をさかのぼることに。

私の勤務先の場合、会社全体が「この日は盆休み」というものがなく、各支店、セクションの中で休みを決めて消化するという仕組み。結局盆から一週間ずらす形になっての休暇ということになった。

21日は午前中は大阪市内での所用があり、昼食後の12時過ぎにJR大阪駅に現れる。今回の旅行は東を目指すということであるが、この日の行程は大垣からの「ムーンライトながら」に乗車するというもの。極端な話、それまでに大垣へ、いや考えようによっては深夜の23時過ぎまでに名古屋に出ればよいというスケジュール。

Dscn2285_6 大阪からどうしようかとも思ったが、ここはあまり乗車することのない関西線に乗ってみようと思う。まずは大阪から加茂行きの列車で移動。昼過ぎの加茂駅は空気が熱せられており、立っているだけで汗が流れ落ちる。駅前のコンビニで普通のペットボトルではなく、凍らせたタイプのボトルを購入する。それも溶けて液体になるペースが速いようだ。

Dscn2286 加茂から亀山行きの気動車に乗車。バスのようにエアコンの通気孔を自由に動かすことができ、さほど客がいないのをいいことに自分有利に風を向ける。

Dscn2287_3 加茂から笠置にかけて、木津川の清流が流れる。河原にはたくさんのクルマが停まっており、水遊びやらバーベキューやらを楽しむ家族連れの姿が見える。ここまで暑ければ川の水温もどうなのかと思うが、コンクリートで覆われた猛暑の街で過ごすより快適なことは間違いなさそうだ。

Dscn2292夏の山村風景の中を走り抜け、柘植に到着。当初は、このまま亀山まで乗車し、津、あるいは四日市まで向かって夕食の後、養老鉄道経由で大垣入りするのも面白いかと思ったが、結局ここで下車する。大阪市内に比べれば標高は上がっているが、それでもまだ暑いことには変わりない。

Dscn2294_7 ここから草津線に乗車。先の関西線に続き、冷房に当たりに来ているようなものである。それにしても、この列車の塗装は緑一色。湘南カラーでも、JR西日本のオリジナルカラーでもなく、最近のJR西日本のローカル線区を走る旧国鉄型車両を中心にこうしたのっぺりした塗装を施すことが多くなっているという。コストを安く上げるということのようだが、別に線区ごとに色分けする必要もなく(というより、線区ごとに厳格に分けているようでもないみたい)、見ていてガックリと来る。

これで草津まで走り、草津からは各駅停車で東海道線を北上。下車したのは彦根。ここで下車したのはちょうど夕食を取ろうというもので、関東に出かける前に湖国・滋賀のいろいろなものを食べるつもり。

Dscn2301 さてにと駅前に出て、早速発見したのが駅からすぐの居酒屋「彦一」。地元の人も仕事帰りにシュッと寄れそうな構えだし、一方で「ご旅行の方、出張の方もぜひ」という看板も出ており、こういうのを好む私としては結構ヒットな感じである。

Dscn2296 通常の居酒屋メニューに加え、郷土料理ということで注文したのは「近江牛の刺身」、「鮒ずし」、そしてこれは滋賀というより福井になるだろうが「鯖のへしこ焼き」。牛のタタキは食べたことはあっても、刺身というのはほとんど食したことがない。ただクセもなくじわっとした肉の感触を味わうことができた。

Dscn2297_2 一方、鮒ずしはその発行臭に好き嫌いがあるだろうが私は好きなほうの人間。鮒の本体だけでなく、周りの発酵米も酒のアテとしてはピッタリ。湖北の地酒「奥琵琶湖」とともに楽しむ。いや、彦根といえば彦根城にひこにゃんであるが、こうした味覚もしっかり味わうことができることで感心。

Dscn2302 食後、腹ごなしを兼ねて日の暮れた彦根城に向かう。ちょうど空が真っ黒になり始めた頃だが、もちろん天守閣はじめ城内には入れない。

Dscn2311 お堀端をテクテクと歩く。ちょうど天守閣もライトアップされている。大阪からまっすぐ彦根に来れば天守閣に登ったり、ひょっとすればひこにゃんを見ることもできたかもしれないが、今回はあくまでプレの要素が強い。

ここから米原に出た後、大垣まで移動。「ムーンライトながら」の発車時刻まではまだ時間がある。どこか時間つぶしのできそうなところをと思うが、重い荷物を抱えていることもあって北口に広がるショッピングモールに行くのも何だかかったるい。

そこで思いついたのが、やはり列車に乗ること。「青春18」を持っているのでその辺りは自由に動ける。乗車したのは東海道線の枝線・美濃赤坂行き。行って帰ってくればちょうどよい時間になる。

Dscn2319 闇夜の中を淡々と走り、美濃赤坂に到着。10人ほどの客とともに下車。他の客はそれぞれ家路につくようだが、私はここから折り返しとなる。駅前の自販機でミネラルウォーターを購入し、再び駅舎へ。夜空に浮かぶ木造駅舎が何だか温かい表情を見せている。今回は夜だが、次回はぜひまた日中に訪ねてみたいものだ。

折り返しの列車は乗客も2~3人しかおらず、大垣に戻る。先ほどとは違ってホームには人があふれている。おそらく、「ムーンライトながら」に乗車する人たちだろう。「青春18」の時期に限定して運転されているこの列車。それがために余計にプレミア列車になったかのようで、ホーム上はいかにも「その筋」と思われる客が陣取っていたり、中高年の姿も多かったりする。

さて発車時刻が近づき「ムーンライトながら」の客となったのだが、その話はまた続きということで・・・。(続く)

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