18日は職場の歓送迎会兼忘年会ということで、新世界はふぐ料理のづぼらやへ。皆さんの住む地域などからこれまではほとんど梅田でやっていたのだが、今回は準備が遅かったこともありまとまった人数の取れる店がなく、梅田から道頓堀・難波まで移ってもだめ、ということで新世界まで南下した。ただ参加者の話を聞くに、大阪出身者でもづぼらやに行ったことがあるという人はほとんどおらず(私もそうです)、ボリュームあるふぐ料理を堪能することができ大満足。梅田で中途半端な居酒屋に入るよりはよほどよかった(その中にあって、飲んで騒ぐだけでほとんど料理に手をつけなかった人がいたのは惜しいことをしましたね。・・・他の人で皆食べてしまいましたぞ)。
年末となり忘年会シーズン、私も怒涛の如くやってくるので体調管理には気をつけねば、です。
さて、新世界に向かう前に立ち寄ったのが梅田の紀伊国屋書店。こちらで手にしたのがこの一冊。
『週末鉄道紀行』西村健太郎著、アルファポリス文庫。
この一冊は昨年「鉄道紀行舎」を主宰する著者により、「サラリーマンによるサラリーマンのための鉄道旅行記」として上梓されたものだが、今回は細部データの見直しなど一部加筆修正を行い、文庫版として発売された。
その内容や読書感想は拙ブログの2010年7月24日記事にも書いているが、忙しい日常の中、癒しと郷愁を求めて週末は鉄道の旅に出るという、昨今の鉄道ブームとは一線を画す「鉄道"道"」の世界にあふれる内容。私などは行った先々で土地の郷土料理を出す居酒屋に入りたいとか、ハコモノ(博物館、美術館)をのぞいてみようということをやるが、この一冊ではそれは余計なこととして、純粋に車内の雰囲気や鉄道を利用する人たちの人間模様を描き出す。訪れた先であれを見よう、これを食べようと忙しく動き回るのは結局サラリーマンの日常と変わりないんじゃないですか、ってなもんである。
これから「青春18きっぷ」のシーズンでもある。ちょうど本書の舞台も冬から春にかけてのことだし(今はもう九州行きのブルートレインはありませんが)、文庫版ということでちょいとバッグに忍ばせて、鈍行列車の旅の車窓の友としたいものである・・・・。