今年に入りアフリカ、特にアラブ諸国の動きが激しくなっている。チュニジア、エジプト、そしてリビアでは民衆の蜂起により長年独裁政治を敷いてきた政権が倒れた、あるいは倒れようとしているし、今後はその流れが他のアラブ諸国、あるいはアフリカの独裁国家にも影響するのではないかと言われている。中国にも飛び火しているとか、北朝鮮も安穏とはしていられないという状況のようである。
「民主化」というのはパラダイム論だか何だかよくわかりませんが、歴史の趨勢として、次の段階としてそっちの方向に流れるのが必須だということだろうか。あんなに簡単に政権がくつがえるとはね。
さて、このニュースをネットで追う中でアフリカの地図を見ることがあったが、アフリカ大陸、そしてインド洋の島嶼国家を入れて60近くの国がある中で、その場所と国名が一致したのはそのうち何割だろうか。確かに総合旅行業務取扱管理者の試験勉強で世界地図には触れたものだが、やはり旅行にはあまり縁がないということでアラブ、アフリカはすっ飛ばしていたように思う。こうして見ると「そんな国があったのか」と思うところが多いし、その多くは貧困と飢餓で苦しんでいるのか、その日暮らしがやっとなのかと想像はしても実感がわかない。やはり遠い国なのかなと思う。いずれはこういう国にも平和で民主的な国家が生まれるのだろうか。
・・・そう思いを致す中で飛び込んできたのが日本の民主党のニュース。小沢元代表に「党員資格停止」の処分が決定し、それについてこの「アワとヒエを主食にしている岩手県」の出身の「大先生」とその取り巻き連がダダをこねているという。
世界がこれだけ揺れ動いているのに、何とまあケツの穴の小さいニュースかと思うし、どうしようもない政権、政党だなと思う。こういう党内抗争(これは民主党に限らず自民党も同じようなものだろうが)に明け暮れているというのに、政権に不満を持つデモも何も起こらないとは、なんとも平和な国家だと思う。まあ、ほぼ毎年のように国政選挙が行われ、その結果で政権も変わるのだから平和な方法ではあるが。
地球の裏側の遠い出来事のように思われる今回のアラブ、アフリカの民主化運動だが、仮に民主国家となった場合に石油などのエネルギーはどうなるのか、宗教がもたらす戦乱は収まるものなのか。今の世界情勢に大きな影響を及ぼすと思われることで、これから注目していきたいし、もっと彼らの国のことを知らなければならないと思ったことである・・・・。