まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第10回四国八十八所めぐり~中村で1泊

2017年07月21日 | 四国八十八ヶ所
中村駅に到着。駅前のロータリーで出迎えるのは演歌歌手の三山ひろしさんのパネル。「四万十川」という曲があるそうで、改めて四万十川の町に来たことを感じる。こちらはかつては中村市だったのが、今は四万十市である。四万十町に四万十市とは、県外から見るとややこしくないのかなと思う。

15日の宿泊は駅前にある中村第一ホテルである。はっきりとは覚えていないが、12年前に中村で泊まった時もこのホテルではなかったかと思う。ホテルは他にもあったのだがここを予約したのは2食つきというもの。夕食には土佐の名物がそろう「四万十会席」というのがあり、合わせて12500円。後でレストランでメニューを見ると5400円とあった。結構な値段がするものである。

夕食は席にも限りがあることから、チェックインした順番に早い時間を案内しているようだ。私がチェックインした時には夕食は19時と言われたが、着いたのが18時15分頃だから、シャワーを浴びて一休みするとちょうどよい頃だ。部屋に入り、中村の町を見下ろす。もっとも、小京都と呼ばれる町の中心部は反対の方向だが。

さてこの日、プロ野球のオールスター第2戦が千葉で行われるのだが、「あっ」と思った。このところオールスター戦はなぜかどの試合もテレビ朝日が中継しているのだが、こちら高知にはテレ朝系列の放送局がない。昨年の徳島は、ケーブルテレビのおかげで大阪の朝日放送で観戦したのだが、高知にはそのような局もないようである。これもまた地方の実情である。

さて時間となり、2階のレストランに向かう。一人客なのだが四人卓の座敷に通される。まず前菜として、川えびのから揚げ、ゴリの佃煮、あおさ海苔入りの天ぷらが並ぶ。いずれも四万十の川の幸である。

川の幸はまだまだある。四万十川の川うなぎに鮎の塩焼き。

さらに海の幸としてかつおのたたきも加わる。他に天ぷらや茶碗蒸しもあり、確かに高知の豪華メンバーが揃う。ここでやっとビールが飲めたということで満足する。混んでいたためか店員を呼んでもなかなか来なかったのはちょっと残念だったが。今回、割高かなと思いつつも2食つきのプランにしたのは、中村の町の中心が駅から離れていることと、居酒屋や土地の名物がいただける店がなさそうということからだった。結果としてはホテルの近くに焼き鳥のチェーン店もあるし、食後に町をぶらつく中で地元名物がいただける店も見つけたのだが。

部屋に戻りブログ記事の作成と、明日、そして次回以降の札所めぐりの計画を立てたりする。その中でも愛媛に入ってからどう動くかが鍵で、次回は大阪から最も離れたエリアに挑むことになる・・・。

さて翌16日の朝、薄雲は広がっているが明るい空である。おそらく天気の崩れはないだろう。朝食は同じレストランでの和定食で、普通ならもっと早い時間から動くところ、この日は8時スタートとゆっくりである。ゆっくりと支度をして中村駅に向かい、すでに開いている売店で土産物を購入する。

その中で見つけたのが「鐵の道」の四合瓶。これは中村の酒「藤娘」の純米吟醸で、「鐵の道」は土佐くろしお鉄道の応援のために限定発売されているブランドである(駅の改札にもPRあり)。これは後で知ったのだが、「鐵の道」は、全国の日本酒とローカル線の活性化プロジェクトの一環で、これまでも千葉のいすみ鉄道や三陸鉄道、大阪でも水間鉄道で展開しており、土佐くろしお鉄道で9例目だそうだ(すでに発売終了のものもある)。この記事を書いている時点ではまだ封を切っていないのだが、おそらくよい味がするのだろう。ただ注文があるとすれば、ローカル線の現地車内でも楽しめるように、ワンカップのサイズもあればなおよしということで・・・そこは「飲み鉄」の言い分である。

さてこの日は足摺岬の第38番の金剛福寺を目指す。バスは8時20分発とまだ時間があるのだが、今回はこのバスには乗らない。かと言って足摺岬まで歩くわけでもなく、私が向かった先とは・・・・?
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