まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

糖尿病入院生活・3

2009年08月16日 | ブログ

世間はお盆休みの最終日ということで、高速道路などはUターンラッシュで混雑しているというニュース。

さて私だが、本当であればどこかに出かけようと思っていたのだ。しかし朝起きてみればそとは雨。それもしっかり降っている。出かけるなら早朝に出ることにしていたし、もしダメなら今日でなくてもよいという程度のものなので、もう少し寝る。次に起きた時には雨も上がり、晴れ間すら見えてきた。まあいい、今日は近所でのんびりと過ごすことにしよう。

さて、「どこかに出かけよう」というのは、この時期おなじみの「青春18きっぷ」を利用してのことである。

先日入院していた折、各種検査の合間にはほぼ毎日、糖尿病の知識に関する講義やらウォーキング、エアロバイクを中心とした運動療法(運動の習慣のきっかけにするとともに、運動の前後の血糖値の動きを検査する目的もある)などの時間があった。これまでの記事にその内容の一部も反映させているので内容は省略するが、患者にお年寄りが多いせいか、簡単な言葉でわかりやすくというもの。もっと詳しく知りたい人は自分で勉強しなさいという内容だ。ただ、子供のころから勉強が好きだったのか、勉強嫌いがそのまま大人になったのか、お年寄りの世代を見てもよくわかるものだ。

さてそれらの時間を除けば結構自分の時間というのができる。多くの患者さんは散歩に出かけたり、買出しに出かけたり、他の病院に出向いたりと結構動く。私も自宅が近いこともあり、入院生活も落ち着いたころから少しずつ籠城戦の荷物を持ち帰ったり、散歩や買い物に出かけたりもした。

その中で、私が入院した次の日に同室にやってきた、私と同年代の患者さん。何でも「転職活動中」ということで、健康診断を受ける中で糖尿病であることが判明したという。この方も時間の合間を見てハローワークや面接試験に行ったり、病室でもパソコンで情報収集や履歴書作成などを行っていた。これから転職活動を行う中で、ただでさえ不況で企業の採用も抑えられているうえに、糖尿病というのは大きなマイナス要因となりはせぬかと心配である(それは今後のわが身を考えても同じことがいえるのだが)。結局私のほうが先に退院したのでその後どうなったかはわからないが、従業員の健康に理解のある、環境のよい会社にめぐり会えることを願いたいと思う。

話を私のほうに戻すと、空いた時間はワンセグでテレビを見たり、文庫本や新書を結構読破したのだが(このうち、いずれこのブログでも紹介するものもある)、中でも時間つぶしに重宝したのはJRの時刻表である。

このブログでも紹介した「週末鉄道紀行」でも著者が自分の時間に時刻表を広げるくだりがあるが、今回私が病室に持ち込んだのは、関東以西を中心とした携帯用のもの。実際に自分が出かけるということを前提に、まあ行くとしても日帰りか長くて1泊2日で回れる範囲ということになればこれで十分である。乗り継ぎプランをノートに書き出していると「どっか行きはるの?」と看護師あたりから声をかけられる。

こうしてできたいくつかのプランの一つを試みようかと思っていたのだが、最初に書いたような理由でこれは日延べ。まあ、逃げはせんからまた別の機会で構わないのだが・・・。

さらにできたデスクプランは、「大阪近郊区間の大回り乗車」。「120円」では行けないが、おそらくこれが最長距離ではないかという区間は、福知山線の塚口駅(私の自宅からも近い)から兵庫、大阪、京都、滋賀、三重、奈良、和歌山と2府5県を回ってJR東西線の加島駅に至るというもの。早朝6時に出発して、もちろん途中下車はできないが、乗り継ぎ列車の待ち合わせを含めても加島には22時過ぎくらいに着ける。いずれ、このブログにも連載することになるかな。

・・・とまあ、こういうことも楽しみとしつつ、これからの生活をまた充実したものにしたいものなのである・・・。

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金子が見事に完封勝利!

2009年08月16日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

さてドーム見学ツアーを終えた後、しばらく休憩して今度は試合観戦で中に入る。入口では何とDoleのバナナのプレゼントがあったり、イー・モバイルの入会案内やらカード作成の案内やらで賑やかである。これもお盆で客足が伸びることを期待してのものだろう。

Dscn2474見学ツアーつきのシートだが、なかなか見やすいところを割り当ててくれた。ネットも気にならない。下手に前のほうだったら写真撮影のピントを合わせるのにも一苦労することだった。

夏休み、そしてホークス戦ということでもう少し入るかと思ったが、自由席もまだまだ余裕があるようだった。

Dscn2451レフトスタンドに目をやると、やはりいました南海ホークスのユニフォームの出で立ちの集団。昨年の8月の大阪での試合は南海ホークスのユニフォームが復活したのだが、ぜひ観戦したかったなあ・・・。

Dscn2525さて試合。オリックスの先発は今年のチーム勝ち頭・金子。ソフトバンクが右の先発の柱のホールトン。

Dscn2489オリックスは2回、二塁打のフェルナンデスを置いて阿部がライト越えの二塁打を放ち、1点を専制。後半戦になってようやく出てきたベテランがこのところ活躍している。

Dscn24994回にはこの日バットが振れていたフェルナンデスがレフトに低い弾道を放つ。これがそのまま伸びてホームラン。やはりあの距離を飛ばしていくのだからプロの力は強い。これで3対0となり、試合を優位に進める。

一方の金子は立ち上がりからポンポンとストレートを投げ込むかと思えば、時にはスローカーブも交え、ホークス打線に的を絞らせない。

Dscn2507松中、小久保というホークスの重鎮たちもなかなか金子を攻めあぐねているようだ。5回表に長谷川がようやくチーム初安打を放つも、後続が断ち切られて得点に至らない。三塁側から(一塁側にもソフトバンクのユニ姿を見かける)レフトにかけての大きな声援に応えられないが、それだけ金子の出来がよかったということだろう。

Dscn2530たくさんの風船が舞い上がった7回裏には、試合前の打撃練習で姿を間近に見かけた大引がダメ押しの二塁打で4対0、続く8回にも阿部の2打点目となるタイムリーと、前田の豪快な当たりの二塁打で追加点を挙げ、6対0という一方的な展開となった。

Dscn2556そして迎えた9回。ソフトバンクは代打に村松を起用。昨年までオリックスに在籍、そして今年は近鉄からソフトバンクにFA移籍していた大村とのトレードで古巣ホークスに戻るという、「FAで移籍しても球団にその後トレードで戻される」という妙な事例をつくった選手である。特別に(?)オリックス時代の登場曲が流される中、何とか出塁してほしいなと思ったがあえなく三塁ゴロ。

Dscn2563結局金子は被安打4、1四球で二塁も踏ませないというベストピッチングでこのまま完封勝ち。それにしても、2位を行くホークス相手に完勝とはあっぱれ。仙台でロッテが敗れたためにこれで5位と1ゲーム差に寄せてきた。なお、4位楽天と3位西武の差もまた1.5に縮まったようで、首位は日本ハムが独走体勢に入りつつあるが下のほうがまだまだわからなくなってきた。

試合後の美酒・・・というわけにはいかないが、先の試合と合わせて球場で無事に過ごせたことで、少しずつ日常への復帰への手ごたえを感じるのであった・・・・。

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ドーム見学ツアー

2009年08月15日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今週職場に復帰後は、もともとお盆も会社は開けているということから昨日まで通常に出勤、今日15日は普通の土日休みということになった。まあ、半月も会社を休んでいたのだし、夏休みは別にあるというから、例えば病院に通う日を休み扱いにするとか、そんな感じでこの夏は送ろうと思う。

ところで、昨日は神戸、そして今日と明日は大阪でオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの試合がある。先日の日曜日にロッテとの「大坂夏の陣」を観戦したが、その時は入院中の試験外泊だったのが、今度は晴れて(?)日常生活の中での観戦である。自分なりに野球場に「復帰」である。

とはいえ、今日の観戦を思い立ったのは昨日の昼休みの時。

夏休み、家族連れも多く見込まれることからイベントもいろいろあるようだが、その中で目にとまったのが、「バファローズシートと試合前のドーム内見学ツアーのセット」のチケット。ファンクラブの割引特典はなく1枚4000円するものだが、バファローズシートの料金が4000円のところで、普段なら1200円の見学ツアーが無料でついてくるというものだ。大阪ドームの開場以来何度となく観戦には訪れているが、そういえばグラウンド内に降りたことがない。ということで、限定販売のところ前日でもまだ空きがあったようで、公式サイトから申し込み、セブンイレブンでチケットを入手。

Dscn2359さて試合開始は18時だが、ドーム内見学は14時から約45分間。案内所でチケットを提示し、首からぶら下げるケース入りの入場券をもらう。これをぶら下げて正面入口に向かうと、100人くらいの行列ができていた。

Dscn2365まずはシートの案内。ネット裏の、普段の試合なら絶対に座ることのない特別席に案内される。ここでドームの構造の説明を受ける。ネット裏からの眺めはこんな感じで、やはり「いい席」だなという感想であるが、カメラを構えるとどうしてもネットが邪魔に感じてしまう。

Dscn2381続いてはいよいよグラウンドに下りる。初めて、大阪ドームの人工芝というのを体験する。向かったのは3塁側のベンチ。ちょうどグラウンドではオリックスの若手選手たちが早くも打撃練習を行っている。普段の球場の開門時間に入るとビジターチームの打撃練習の時間で、ホームチームの打撃練習を見る機会というのはそうあるものではない。

Dscn2387大引、小瀬、前田、一輝といったところがさかんにバットを振り、まだスタンドもまばらなドーム内に乾いた打撃音が響く。こういうのをグラウンドレベルで見ることも貴重な経験だ。普段上段スタンドに陣取ることが多いせいか、ドーム球場が「箱庭」に見えることもあるのだが、こうしてグラウンドに下りてみるとフェンスが遠く見える。スタンドに打球を入れるというのがいかに大変な作業なのかと思う。

Dscn2383そして3塁側ベンチに腰掛ける。私はもっぱら写真を撮るほうばかりで、写るのはあまり得意ではなく誰かにシャッター押しを頼むことはまずないのだが、この時ばかりは気持ち的に乗っていたのだろう、案内の人にお願いして、ベンチの中央にドカッと腰を落としているところを収めてもらう(ブログでは公開しませんよ・・・)。なるほど、こういう目線になるのか。

Dscn2392そしてこっそりとやってみたのが、「元広島の古葉監督のマネ」。ベンチの端のほうで隠れるように姿がチラッ、チラッとするカットは往年のファンならなじみのあるところ。あれは何でも相手ベンチから自分の表情を悟られないようにするための立ち位置だったとか。当時のテレビ中継は今ほどカメラが多くなかったから、テレビでも「顔半分だけが映る」シーンが見られたということだ。現在は一試合にいろんな角度からのカメラがあるからテレビから姿を隠すことはできないが、相手ベンチから姿が見えない立ち位置というのはまだあるのが個人的な発見だった。

しばらくグラウンドの雰囲気を楽しんだ後、今度はベンチ上のシートに移ってグラウンドの土や人工芝の解説、あとはバットやボールの現物を間近で見るというものだった。

Dscn2406Dscn2407こちらはオリックス・北川が実際に使用し、ヒビが入ってお役御免となったもの。グリップに背番号「23」が刻まれているのがわかる。

Dscn239645分のツアーはあっという間だった。そしてこれ、今日に限らず普段も結構やっているようなのだ。事前の予約が必要だが当日でも空きがあれば飛び込みで行けるようで、こういうのを観戦に組み込めばまた面白さも増すというものだ。バファローズシート代でちょいと高い値段になったが、せっかくなので「いい席」を楽しむことにしよう。

・・・・さて、ここまでで記事がすでにだいぶ長くなったので、試合の状況のほうは、この後で。

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糖尿病教育入院生活・2

2009年08月14日 | ブログ
俳優の山城新伍さんが亡くなったという。
 
私のイメージでは時代劇や映画よりも日清「どん兵衛」のCMやトーク番組での毒舌というのが強く、また外見が私の父親にちょいと似ていてそれなりの親しみを持っていたのだが、最近全然テレビや映画でも見ることがなく、どうしていたのかと思っていた。
 
で、記事をよく見ると「糖尿病を患って車イス生活となってからはテレビにもほとんど出なくなり、老人ホームに入っていた」という。
 
ともかくも、ご冥福をお祈りします。
 
・・・・ここでも、糖尿病か・・・・。
さて、前の記事の最後に「蓄尿検査」のことに触れた。尿の成分を調べることで体内のさまざまな状況がわかるのだが、その一つに「尿中CPR(C-ペプチド)」というのがある。C-ペプチドは、すい臓でインシュリンが分泌される際にペアになって生成される成分なのだが、体内で利用されることはほとんどなく尿として排出されるというもの。このことから、一日分の尿の中のCPRの量を調べれば、血糖をコントロールするために一日にすい臓からどの程度のインシュリンが分泌されているかを調べることができるというものだ。
 
この蓄尿の結果は、7月19日からの検査入院では約90μg、そして7月27日からの教育入院時には2日間に分けて検査し、各日とも約55μgということだった。正常値が一日で40~110μgでありそれぞれ枠に収まっているが、数値が高ければそれだけすい臓が大量のインシュリンを分泌しようと「フル稼働」しているわけで、長い目で見ればそれだけ負担がかかっているということにもなる。一週間で数値が下がったのは、検査入院後インシュリン注射でいわば「援護体制」を取っているようなもので、すい臓自体はある程度楽にさせてもらっているといったところ。
 
数値が高いのも問題だが、それ以上に問題なのは尿中CPRが基準値以下の場合。これは自力で血糖をコントロールするだけのインシュリンが自力で分泌できていないということで、すい臓の「本当の病気」ということになる。こうした、すい臓機能に問題があるために血糖が高いというのは「1型糖尿病」といい、これは今後インシュリン注射は必ず継続しなければならなし、より厳格な血糖コントロールが求められることになる。
 
では私の場合はどうなのか。すい臓は正常に機能しているが血糖が高いというのは「2型糖尿病」という。インシュリンは出ているが、内臓脂肪やコレステロールなど他の要因によってインシュリンの機能が阻害されるもので、こちらは処置としてインシュリン注射を使用したとしても、自助努力により体質の改善がなされれば、注射の量を減らしたり、飲み薬だけで対応することもできる。もっといえば、薬に頼る必要がなくなることもある。
 
いわゆる「生活習慣病」のカテゴリーに入るのはこの「2型」。だから一口に「糖尿病」といってもタイプが分かれており、まずはこの検査を通して患者がどのタイプかを判定し、今後の治療方針を決めることになる。「あなたは典型的な2型ですから"安心"してください」と医師や、面会に来て検査結果を聞いた会社の保健指導員からも言われたが、「安心」というのも妙な心持ちやなあ。
 
さて入院中は尿、血液のほかにもいくつかの検査があった。腹部のエコー検査を受けたり、足に振動をあたえてどう感じるかをチェックしたり、眼科で検査したり・・・。
 
そのうちでも眼については、入院した病院でも眼底写真の撮影はしてくれたのだが、一度本格的にということで別の眼科医への紹介状を渡される。ただし、眼科ならどこでもいいというわけではなく、糖尿病性の眼疾患に対応できるところで検査する必要があるそうだ。病院の向かいにもあるのだが、こちらとセットで受診する患者が多く常に混んでいるため、気分転換も兼ねて電車で一駅移動する。
 
眼科では視力検査を終えた後に目薬を入れられた。これは瞳孔を開く役割があるもので、10分ほどすると眼鏡をかけているのに目の前がボンヤリして、電気がついているのに何だか薄暗く感じてきた。30分後に再び呼ばれて眼の中を顕微鏡カメラのようなもので覗き込まれる。眼にライトを当てられたが、まぶしいとかいう感じがしなかった。
 
しばらくして出た結果は「きれいな眼球ですよ(極度の近視なのはおいとくとして)」と言われ、今度は本当に安心する。しかし、一度開いた瞳孔はそういうものなのか、帰り道はぼやけた感じで危なっかしかったし、その日は一日中眼がぼやけた感じがして、テレビや本も見ることができなかった。これも普段ではなかなかできない経験だろう。
 
糖尿病と診断されて何が恐いといえば、高血糖状態が続くことで引き起こされる「三大合併症」である。網膜症、腎症、足の神経障害である。結局は血液循環の障害ということで、このまま放置しておけば最悪の場合はそれぞれ失明、人工透析、壊疽(故・村田英雄さんが足を切断したのは当時大きな話題だったし、山城新伍さんが車イス生活になったのも、おそらく足の神経障害で自由が利かなくなったのではないかと思う)である。そうなれば日常生活に破綻を来たすことになる。
 
幸いにも、私の場合、現時点ではこれらの合併症に関する所見は全くなく、その意味では「早期発見、早期治療」で助かったようなものだ。あとは定期的な検査をきちんと受けて結果をしっかり聞いておけば、当面の備えとしてはOKということだ。
 
いろんな検査の中で見えてきたもの。血糖値やHbA1cはもちろん重要な指標ではあり、一般人にもわかりやすい数字ではあるが、治療の目的は単にそれらの数値を下げるというものではなく、「合併症にならないために自分をどうコントロールさせるか」というのが根本にある。「血糖値を下げましょう」だけでは「面倒くさい」「別にええやないか」と流されてしまいがちではないだろうか。
 
そんな患者やその予備軍というのが国内に2000万人以上。総人口の6分の1以上という。私もその中に入ってしまったからエラソーなことは言えないのだが、私みたいになってほしくないし、仮になってしまったとしてもいろんな意味での「損害」を最小限に食い止めてほしい。そのためにも、もっと合併症を含めた啓発活動が行われてもよいのではないか。
 
山城さんの訃報記事に触れて、改めて思ったことである・・・・。
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糖尿病教育入院生活・1

2009年08月12日 | ブログ

7月27日の朝、何人かの患者さんと一緒に入院病棟に案内される。籠城戦のような大きな荷物を抱えているのは私くらいのものでちょいと恥ずかしい。

通されたのは6人の大部屋。私のほかには2人の「先客」がおり、そのうちのお一人は糖尿病歴が長く、病気のことには精通している男性。この病院にも「定期的」に入院しているということだが、あまりそう「常連」にはなりたくないと思う。

入院の手続きを終え、まず初日には血糖値の一日変動を見るということでの採血(11:30、14:00、17:30、20:00、22:00、2:00、6:00、9:00、10:00)が始まる。毎食前・毎食後、就寝前、深夜、起床時の測定ということになる。入院前に自己測定器で測っていく中で、一時期は400台を記録していた血糖値もこのところは200台後半まで下がってきた。果たしてどのような結果になるだろうか。この後、採血の時間になると他の患者さんともども詰め所に呼び出され、針を刺される。こういうの、あまり気持ちのいいものやないな・・・。

入院することを知らせたため、両親が様子を見にやってきた。覚悟はしていたが病室でかなりきつい口調で諭される。まあ、これも自分の生活習慣の不摂生さが招いたことであるから言い返すこともできない。一時は現在の住まいを引き払えという話も出たのだが、そうかといって改めて同居するのも狭いということで、充分に教育を受け、摂生に努めるよう言い残して帰って行った。

さて、入院中の楽しみ(?)というのが食事の時間。病室ではなく他の患者さんと一斉に食堂で取ることになる。「食事記録」と書かれたノートとペン、そしてカメラを持って食堂に入る人が多い。私も「何か撮影することがあるかな」と思い、籠城戦セットの中にカメラを持ち込んでいたために持って上がり、食事の撮影とする。入院中、毎食この作業を続ける。

Dscn2240これはある日の昼食メニュー。患者の性別、年齢、体格に応じて栄養士から一日のカロリー指示があり、私の場合はMAXの2000kcal。1200から2000までの幅があるが、それは主食の量であったり、おかずの中に何か食品を一種類追加することで差をつけている。

病院食、特に糖尿病食は「まずい」とか「味が薄い」という先入観がある。確かに、これまで濃い味を好み慣れてきた身には味薄く感じるが、思ったよりも量はあるし、見た目も鮮やかだ。糖尿病の場合、「これは絶対に食べてはいけない」というものはほとんどなく(「糖質制限食」という考えも一方ではあるが、ここでは置いておこう)、要はバランスと全体の量(カロリー)ということになるが、さまざまに凝ったメニューも出ており、食事に飽きることがない。

男性と女性でテーブルが分かれているのだが、やはり口をついて出てくるのが「今まで食べとったのと比べたら断然少ないわ」「やっぱ味付けは薄く感じるなあ」というのが男性陣。「病院やからええけど、帰って毎日こんなん作るのはようせんわ」「主人がいてるから別に用意せなあかんわ」と心配しているのが女性陣。私も従来この倍とは言わないが、理想カロリーを遥かに上回る食事を、それもごくたまにではなくほとんど毎日のように摂っていたことであり、そりゃ、いずれは身体に影響を及ぼすわということが思い知らされる。

Dscn2210食事の後は、こんな感じでホワイトボードに記載された食事の内容を記載する。ここには食材の種類と量、そして日本糖尿病学会がいうところの「食品交換表」上どの種類に分類され、「何単位」あるかが書かれており、それをノートに書き込んでいく。これを3食について行うことで、理想カロリーに応じて、どの種類の食品をどのくらいのバランスで食べればよいかという「目安」がわかるという仕組みである。「食品交換表」のテキストと実際の食事で出た内容を見比べて、理想とされる分量を感覚で理解させるというものである。

※こうした「カロリー」の面からの食事療法に対して、「血糖値を上げる要因となる炭水化物を制限すれば他の食品は多少多く摂ってもよく、こっちのほうが理に叶っているし楽である」という糖質制限食療法というのがネット上では結構推奨されている。どちらが正しいのかは私にはわからない。※

さて27日の午後からは蓄尿検査。これが丸2日にかけて行われる。尿は全てビンに入れなければならないということで、外出先でトイレに入るわけにもいかず、従って外に出るのもごく限られた時間ということになる。血糖値が高い間は激しい運動は下げるように言われており、結局はベッドのうえで籠城用に購入した文庫本を読んだり、携帯電話のワンセグでテレビを見たりという生活になる。まずは、身体の状態がどうなっているかを徹底的に調べることだ・・・・。

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糖尿病入院への道

2009年08月11日 | ブログ

本日11日はほぼ半月ぶりに職場に復帰。夏休み取得中の人もいて会えなかった人もいるが、職場の朝礼にて帰還のあいさつを行う。「飲酒のせいでインシュかいな(インシュリン)」と微妙にうまいことを言う人もいるが、温かく出迎えていただいたのが何より。ただ「退院祝いに一杯行こう」というわけにもいかないのが辛いところだが・・・。

さて、「糖尿病入院への道」と大げさなタイトルをつけているが、診断・入院に至るまでの経過を振り返ってみることにする。

元々、内臓脂肪型肥満ということで健康診断等でさまざまな指摘・注意を受けていたことがある。それを「まあまあ」といいつつ放置したことが最大の要因であることは間違いない。

それでも血糖値については空腹時で120~130mg/dl(以後、単位は省略)ということで、いわゆる「境界型」に分類されており、糖尿病でたちまち病院に行くというところまでに至ってはいなかった。

ところが今年の6月に入り、暑くなりだした時期。どうも喉が渇くということで水分を多くほしがる傾向が出た。また暑い中外に出る時の熱中症が恐く、「こまめな水分補給が大切。ただし水分だけではなく塩分も摂る必要がある」という理解のもと、ならばということでお茶や水だけではなくスポーツドリンクを多飲していた。と同時に、無性にトイレが近くなることがあった。

また、このブログでも一時「熱中症か」「体がだるく、体調が思わしくない」という内容のことを書いたが、そういう症状も出ていたのは確か。ただそれらを「夏バテのせい」と言い聞かせていたものである。

そんな中で行われた会社の健康診断。7月に入りその結果が返ってきたが、私の結果を見た保健指導員から直接連絡があった。「血糖値が300を超えている。また尿検査も糖の強い反応があった」という旨。「これは糖尿病に違いない」ということで、自宅からも近い阪急塚口駅近くの専門医を紹介され、数日後、外出先から直接帰宅できたタイミングを見て病院を訪れる。

初診ということで各種の検査や、症状や生活状況のヒアリングを行った結果、その際の血糖値が400を超え、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー→赤血球に付着するブドウ糖の割合)も12%を超えていた。このHbA1cは正常値で5~6%と言われ、8%を超えると入院して血糖コントロールを行う必要があるとか。ましてや10%超えは「重症」の部類に入るといわれる。「よく倒れずに我慢できたなあ。よほど体が強いんやな」と、看護師も半ばあきれ顔だった。

この結果を見た医師も看護師も「このまま家に帰らずに今晩から入院!」と主張したが、私も一人暮らしの身とはいえ、職場のこともあるし今晩いきなりは無理と押し返す。結局、一度1泊の検査入院を行い、その結果を見て再度処置を検討することで了解してもらった。

しかし何か手を打たないといけないということで、その晩から注射器を使用してのインシュリン注射である。食前の超速効型を毎食前6単位(注射器の目盛りの量)、持続型を夕食前に6単位注射するよう指示され、早速看護師からレクチャーを受ける。最初は自分の身体に針を立てることの恐れがあった。しかしこれが最善の方法ということで気持ちを持っていざやってみると、思ったよりは痛みもなく、やれ一安心である。それにしても腹部に注射針を立てる自分の姿を見ると、切腹の儀式を行っているようにも、怪しげなクスリをやっている芸能人(芸能人は余計か)のようにも見える。あまりカッコイイもんやないな。

・・・ということがあったのが7月の半ば。その後数日間インシュリン注射に自分での血糖値測定を行い、7月19・20日の検査入院(一時娑婆から隔離)ということになった。

入院時には一日の血糖値の動きを見るということで、24時間で9回の採血、さらに膵臓や腎臓の機能を検査するための蓄尿検査(コップの中に尿を出し、その尿をビンに溜めるもの)を実施。多尿の症状もまだあったため、24時間で3000ccは出た(通常で1000~1500ccくらい)。

22日、その結果を確認する。インシュリンを使いだしたとはいえ、血糖値は空腹時の最低でも250、食後は最高で450近い数値で、これでは改善したとはいえない。以前の外来時には「仕事があるから」と入院を拒むような反応を私が示していたため、「インシュリンの量を各6単位から8単位に増やして様子をみよう。外来患者の場合、インシュリンの量はそれほど増やさないほうがよいのだが、とりあえずこれで2週間後に様子を見よう」という案が示された。

確かに外来での治療が可能であれば、職場への損失も少なくて済む。しかし、検査入院前に職場から「だましだましやっていてもどうせ入院ということになるのだろうから、今のうちに割り切って、スパッと治療したほうがよい。長期離脱もやむを得ない」というありがたい言葉もあった。そのこともありもう一度医師と話し合い、「2週間の教育入院」を提示された。検査を通してインシュリンの量のこまめな調節も出来るし、糖尿病に関する講義や食事や運動に関する指導プログラムも受けられるというものである。「長期離脱」が思ったよりも短い2週間で済みそうなことから職場の了解も得られ、不在時の引継ぎその他を行った次の週初めの27日からの入院ということになった。

入院といえば、小学生の時に盲腸の手術をして以来のこと。今のところ寝たきりになる病気ではないので付き添いは必要としないのだが、何せ慣れていないものだから「あれもいる、これも必要」といろんなものを買い足し(自宅からも近いのだし、入院中も買い物に出るくらいの時間はあるのだが)、まるで夜逃げするかのように大きな荷物を両手と背中に抱えての入院。入院というより籠城戦に挑むかのような出で立ち。

こうして、この夏の一つのイベントが始まった・・・・。

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退院しました

2009年08月10日 | ブログ

7月の27日から入院生活を送っていたが、このたび約半月の勤め(?)を終えて、無事退院ということになった。

もっとも、入院中とはいえども寝たきりで病院から一歩も外に出られないというものではなく、検査等の合間に外出することもできたし、病院と自宅が近いこともあって荷物の入れ替えで一時帰宅することもあった(本格的な外出・外泊許可というのは入院からだいぶ後ということになったが・・)。

今後は日常生活の中での食事・運動療法プラス薬物療法ということになり、血糖値を自己測定して一日の動きをチェックすることになる。その結果を病院に持っていき今後の処方の参考にするというもの。これまでは病院という隔離された中での処置だったが、日常生活に戻った後こそが本当の「病気との付き合い」ということになる。

まあ、これまでの好き放題から比べれば制約が多いと感じるのだが、世間にはもっと重い病やハンデキャップと共存する中で頑張っている人たちも多いわけだし、私程度のことで泣き言を言ってはいけないだろう。普段から健康に留意するという意味では、いい機会になったと前向きに捉えることに。

さて、明日から職場に復帰。月をまたぐ中で職場の皆さんにはいろいろとカバーしていただいたことだし、これから少しずつではあるが、遅れを取り戻すつもりでしっかりとやっていきたいものである・・・。

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小松対大松の「大坂夏の陣」@京セラドーム大阪

2009年08月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

最後は、「名前の差で負けた」というところだろうか。

8月7・8・9日の京セラドーム大阪でのオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズ戦は、オリックスを西軍、ロッテを東軍と見立てた「大坂夏の陣」と銘打ったイベントデー。この告知は早いうちから行われており「大坂夏の陣って、どんなイベントすんねん」と思っていたことであり、観戦予定に組み込んでいた。

Dscn2250折りしも入院ということであるが、「試験外泊」が決まり9日の昼間が動けるということで指定席を確保。このイベントを気にしていた大和人さんや、以前にご一緒したUさん、Mさんらにも声をかけたがご都合が悪いということで、単身、京セラドーム大阪に「参陣」とする。大阪夏の陣といえば史実がどうだったかは皆さんよくご存知のところだろうが、赤い装束に身をまとった真田幸村・・・とはいかないが、後藤又兵衛とか、薄田隼人とかいう一騎当千の兵の気分である。1勝1敗で迎えた3戦目。

ポスター、スコアボードには甲冑姿の大石監督、ローズ、加藤大輔らの映像が映し出される。BGMもよく聞けば「七人の侍」のテーマ曲もあり、何とかムードを盛り上げようというところ。

もっとも、この時点でオリックスが最下位、ロッテが5位ということであれば、天下を制する大坂の陣というよりは、どちらも「落城寸前」「落ち武者狩り」の様相を呈している。特にロッテはバレンタイン監督が今期限りで城主の座を明け渡し、家督は誰が継ぐのか(宿老の西村コーチが有力)という有様である。

Dscn2276戦国ムードを盛り上げようということで、スコアボードのオリックスの選手はすべて「漢字」。「亜力士」がアレックス・カブレラ、「狼主」はローズ、摩夜はフェルナンデスというところ。ナマでこの3人揃い踏みを見るのも久しぶりで、期待が高まる。

Dscn2311どうせならロッテのベニーを「紅威」、バーナム・ジュニアを「場南無二代目」、サブローを「三郎」、バレンタイン監督は「二月十四日」とでも表示すれば面白いと思ったのだが・・・・さすがにそういうことはなかった。また、この日に限り選手のアナウンスや、応援ボードのメッセージも日本語が多用されるという演出。

Dscn2281この3連戦、各日先着2万名に「大坂夏の陣」限定のユニフォームがデザイン日替わりで配布されており、9日は赤一色のもの(その割に、選手が赤いユニフォームでなくいつものユニフォームだったのが今ひとつだったが)。そのためか、レフト上段の黒いところを除いてはスタンドが赤く染まる。試合前の国歌演奏時に観客が立ち上がった光景は、なんだかどこぞの共産圏の国にでもいるかのような錯覚を覚えた。

Dscn2315さて試合、オリックス(台湾の野球雑誌では「欧力士」と表記)が小松、ロッテ(同じく「羅徳」)が唐川という先発。小松もこのところ試合は作れるようになったが、いかんせん勝ち星に恵まれない。

Dscn2288立ち上がり、簡単に二死を取るも、3番・サブローがレフトへの二塁打、続く4番・大松にきれいにセンターにはじき返されて1点先制。この後5番・井口を歩かせるものの後を抑えて何とか1点でしのぐ。

ここで「甘いコースやったね」とのメールが携帯に入る。観戦は単身なのだが、携帯電話の向こうでは松山在住のロッテファン・I氏がスカパーで観戦中。この後、試合展開に応じての応援メール合戦となる。

Dscn2293その裏、三塁打の大引を置いて、3番・亜力士がレフトへ技ありのヒット。これですかさず1対1の同点。続く2回には大村がセカンド後方に落とすタイムリーを放ち、2対1と逆転に成功する。序盤からの点の取り合いで、打撃戦の予感がする。

Dscn2328それでもその後は両投手とも持ち直す。中盤からはがらりと投手戦で試合のテンポも速くなる。特に小松は、3回から8回まではパーフェクトピッチング。初回に先制点を与えたときは「今日もダメか」と思ったが、「見直した、前言撤回」と思わせる内容。しかしオリックスもランナーを出すものの後が続かず、唐川も5回ですでに100球を超えながらも力のある投球。

2対1、オリックスのリードで9回表を迎える。定石なら抑えの加藤大輔だろうが、今日の内容ならそのまま続投、完投勝利でお立ち台での「キターッ!!」が聞けるはず。私だけではなく、観客席で赤いユニフォームをまとった観客もそれを期待していた。

Dscn23399回、先頭の福浦を討ち取ったが、続くサブローがセンター前に落とす。ここで先制打を放った大松。1点差、4番を迎えて一発長打が恐いところだったが・・・。

Dscn2341大松の打球は、一塁側内野席に陣取っていた私の左から右へ高々と上がる。思わず「のわー」と言ったそのまま、ライト下段のレストランへ。これで3対2、ロッテがワンチャンスをものにしての逆転。

Dscn2344後続を抑え、完投は果たしたもののガックリとした表情で引き上げる小松。その裏の攻撃もロッテの抑え・「思考好き」にあっさりと片付けられ、「大坂夏の陣」はあえなく「落城」ということになった。がっかりとしてスタンドから引き上げる観客の姿も、「夏草や兵どもが夢の跡」の風情を漂わせるものであった。

この日は「小松対大松」の対戦がすべて。最後は「大小」の差でやられてしまったかな・・・。それにしても、今日は小松に勝たせてやりたい試合だったなあ。

5位6位の直接対決の負け越しで借金は「20」。このまま一足早く「白旗」を揚げてしまうのか・・・・?

Dscn2252ちなみにこの日の私、いや野球場というのは飲食物の「誘惑」の多いところ。ビール売りがあれだけ回るのに手を出せないというのは少しキツかった(食べ物はオリジナル弁当1個でカバー)。ただそのためか、イニングの合間に席をはずして血糖測定も行ったが、何とか安定した数値をキープ。自分の「リハビリ」としては有効だったのではなかったかなと思っている・・・・。

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本日は試験外泊なり

2009年08月08日 | ブログ

8月8日、早いもので糖尿病教育入院も13日目である。もうすっかり「入院生活のリズム」に慣れてしまったものである。

今後の見通しとして、病状も安定してきたということで、当初の予定通り、10日の月曜日に退院ということが決まった。一応、11日からはようやく職場復帰ということになる。

さて退院に先立ち、今日は午後から「試験外泊」ということで久しぶりに自宅で寝ることになった。冷蔵庫が空っぽだったこともあるし、近況報告を兼ねて実家で夕食を摂り、先ほど帰宅。ちょうど、覚せい剤をやっていたということで酒井法子容疑者が逮捕されたとの報道に接したところである。入院中はテレビのワイドショーで連日騒ぎになっていたのを見ることが多かったのだが(中国の新華社通信などで報道されるのはすごいや、とか、彼女は日蓮宗の信者で「駆け込み寺」にでもいるんかいな、とのんきなことを思ってました)・・・。

それはさておき、「試験外泊」においては、「日常生活の中での血糖値の変化を見る」というのが目的であり、外出中の行動や食べたものの記録、決められた時間帯での血糖値自己測定(この後、深夜2時というのも課せられてる・・・)の実施などなかなか忙しい。

外出以降、これまでのところ血糖値が大きく跳ね上がることも、低血糖で苦しむこともなく何とかいい感じで来ている。

明日9日の夕方に再び病院に戻るが、「日常生活」の一端ということと、自分の心を鼓舞しようということで、久しぶりに野球観戦に出かけようと思う。京セラドームでのオリックス・バファローズ対千葉ロッテ・マリーンズという「5位をめぐっての大坂夏の陣」に私も「出陣」。

入院中の身とてアルコールを口にすることができないが、外出中、食べ物の栄養バランスがさほどよくない中でどのようなデータが出てくるか楽しみである・・・・。

(入院に至るまでの経過と、入院生活の話題についてはまた何回かにわたり書くことにします)

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ただいま、入院中

2009年08月02日 | ブログ

入院のためしばらく休んでおりましたが、拙ブログをご覧の皆様お久しぶりです。

・・・といいましてもまだ入院中で、月も代わった8月2日は一時病室を出て、久しぶりにパソコンに向かうだけの時間的気分的余裕ができましたので、久しぶりの更新となりました。

↓の記事でもお察しの方もいらっしゃるでしょうが、実は「糖尿病」の診断を下され、そのための約2週間の「教育入院」というものの最中です。現在ようやく折り返しの1週間で、入院当時はかなり「悪い」状況だったのが、少しずつ生活にも慣れ、数値的にも落ち着いてきたところです(別に寝たきり・絶対安静ではなく、検査や講義に支障がなければ外出もできる→逆に、散歩等で体を動かしたほうがいいというものなので、外出そのものはちょこちょこしていましたが)。

まあ、入院中のことについては、退院後にまたこのブログで書くことにします。

病室にいる間は読書にふけったり、ニュースなどを見ることが多いのですが、総選挙がらみの話題、異常気象の話題、オリックス・バファローズが5位に上がったかと思えばまた最下位転落したりというマイナーな話題(そんなのを気にしているのはオリックスとロッテのファンくらいのものでしょうが・・・来週の直接対決「大坂夏の陣」に行きたいが行けるだろうか)もある中、「おやっ?」と思いメモ帳にも残したニュースが、プロ野球関西独立リーグ・神戸9クルーズの「中田監督解任、吉田えり投手休養」というもの。

ファンサービスの行事を優先したい球団側と、選手の練習を第一にと考えた中田監督が衝突、結局は「監督の解任」。そして、それに反発してか、吉田投手をはじめ数人の選手が「体調不良」による休養、試合欠場というありさま。その後の試合ではファンによる抗議や相手チームの監督からも「復帰してほしい」という声があがったとか。

・・・本当に、ドタバタのリーグやね。吉田えりが再び「プロ」のマウンドに立つ日は来るのだろうか。

私としては地元関西のリーグということで、特定のどのチームというよりは全体にがんばってほしいし、クルマで何時間もかけて地方の球場に足を運び、このブログでも観戦記録を書いている。その中で、「興行」としてこのリーグは成功するかどうかという面から、ファンサービスの充実を望んでいる。

リーグ成功のためには観客を呼ばなければならない。そのためのサービスの充実というのはもちろん必要だし、その一環としてのPR活動、地元共催のイベント活動も必要(それもプロ選手の仕事のひとつといえるだろう)。

ただ今回のように、練習を二の次にしてサービス活動のほうに力を入れるというのは、いかがなものだろうか。独立リーグのファンというのは「地元のスター」とのふれあいももちろんだが、やはり第一は厳しい練習に汗水たらして耐え、これもふるい落としといえる試合で成果を見せる姿を楽しみにしているもの。特に関西などは「ちゃらちゃら愛想ふりまく暇があったら練習せえや」という考えのファンが多いのではないだろうか。

やはりそこのところが、ね・・・・。

中田監督も発作的に辞めたというよりは、前々から球団なりリーグなりのあり方に思うところがあったのではないだろうか。

この調子だと、来年に「関西独立リーグ」というのが存在しているのかどうか、はなはだ疑問である。

・・・・入院のことを書くつもりが、最後は力が入って脱線しちゃいましたね。

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