まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・5-3

2013年10月09日 | 鉄道企画もの

関西の私鉄駅を「サイコロ」と「しりとり」の組み合わせで訪問するこの企画も、通算5日目。

この日は貝塚~春日野道~千早口ときて、阪神本線の千船。ということで次は「ね」から始まる駅となるが、リストを出してみると・・・・

1、2、3、4、5、6:寝屋川市(京阪本線)

Dscn2504今回対象としている路線の中で、「ね」で始まるのは寝屋川市だけだった。まあ、そう言われれば他にどこがあると聞かれても思いつかず、全国的に見ても根室とか根津とか、練馬くらいかな。ということで再び阪神の各駅停車で梅田まで出て、御堂筋線で淀屋橋、今度は準急で寝屋川市まで向かう。

Dscn2505高架ホームの寝屋川市。対向式ホームのみの駅で鉄道施設としては2面4線持つ萱島や香里園に譲るが、ショッピングセンターも隣接し、やはり街の玄関としてはふさわしいところである。また街の顔の一つが大阪電通大であり、私もこの夏、仕事の関係でここで下車して寝屋川キャンパスに出かけた(その時もすでに猛暑で、一日ほぼ立ち仕事だったこともあり、帰りに寝屋川駅前の居酒屋での生ビールが・・・)。

Dscn2506駅前散策ということで外に出る。その時と同じように生ビール・・・にはもう少し時間が早いが、ショッピングセンターもあれば昔ながらのアーケード街も広がり、なかなか賑わっているところである。

Dscn2507アーケード商店街を歩き、駅に戻るところで思わずギョッとする店に出会う。どうやら洋服店のようで、サンプルでマネキンが置いているのだが、それがやけにリアル。そしてその面相が恐い! いわゆるひとつのヤンキーというやつで、思わず「夜露死苦!!」と声をかけてしまいたくなる。

するとそこにマネキンのヤンキーがもう一体、奥の方からスルスルと出てきた・・・・と思うとそれは何とナマの人間。ひょっとしてここのご主人かしら。面白がってカメラ向けて因縁つけられても困るから思わず後すざりする。

後で知ったところでは、この「メンズショップ・イシイ」、寝屋川の商店街の活性化を目指して、何か目立つことを、ということでこのようなマネキンを並べたとか。これまでテレビの取材は何度も受けており、それもあって別に写真くらいどうってことはなかったのだが、やはりビビる。何せ私、気が弱いですからね・・・・。

ということで、このマネキンを遠目に見る形で次のサイコロである。寝屋川市の「し」で始まる駅。場所によってはもう1駅回るし、遠ければ次回に繰り越しとなる。

1.汐見橋(南海高野線)・・・高野線というより汐見橋線の終着駅。場末風情満載。

2.山陽塩屋(山陽電鉄)・・・頭に会社名がある場合、それを除いてカウントする。

3.飾磨(山陽電鉄)・・・一気に姫路まで・・・。

4.信貴山口(近鉄信貴線)・・・信貴山の西側。

5.信貴山下(近鉄生駒線)・・・こちらは奈良県側。

6.志染(神鉄粟生線)・・・一気に三木まで・・・。

このラインナップでは、1の汐見橋、5の信貴山下以外は次回回しである。ただ次回が飾磨だの志染だのと言われると、そこまでの移動がまた大変である。

そしてサイコロアプリのボタンを押す。出たのは・・・・6の志染。

これまた遠いところを出してしまった。やっぱりあのヤンキーたちのなせるわざかな。

その一つ向こうの恵比須も第3日で出しており、めったに乗らない神鉄粟生線をまた訪れることになった。次の第6日は夏の「3day」を利用する最後の機会。駅を求めて私鉄を乗り回した夏の結果は果たしてどうなるだろうか。また続きをご覧いただきますよう、夜露死苦!!

(コース、運賃結果は第6日の記事終了時にまとめて紹介します)

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関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・5-2

2013年10月07日 | 鉄道企画もの

HAT神戸にある阪神・淡路大震災を総括する「人と防災未来センター」を見学後、「春日野道」の次の「千早口」まで移動する。再び阪神本線~阪神なんば線と乗り継ぐが、雨も少しは収まったようである。

阪神、近鉄、南海という3つの大手私鉄が集まることから「サイコロしりとり」では何度となく通過する難波を経て、南海高野線の人となる。シートにどっかりと座るとそのまま午後の睡眠モードに突入した。

Dscn2497千早口に到着。紀見峠を控える山間の小駅であるが、住宅もポツポツとは見える。「秘境駅」というほどではない。ただ、人の姿もほとんど見られず、駅前にあるクリーニング屋と併設したミニショップの明かりがついていて、日曜の昼間のテレビがついているくらいである。ここまで来た記念で何か買い物をしてもいいのだろうが、よほど腹が減っているとかならともかく、入るのにはちょっと勇気がいる。

Dscn2498折り返しの列車まで少し回ろうかとも思ったが、またここで結構な雨が降ってきた。ホームのベンチに座っていても吹き込んできそうなくらいの勢いである。それでも、真夏の暑さが少し和らぐような気がして悪くはない。次のなんば行きが来るまでの半時間、誰もいない(駅員もいない)ホームで一人ポツンと佇むのも悪くない。駅に案内掲示板もあったが、この日は悪天候で海水浴場は閉鎖ということであった。

で、お気づきの通り、「ちはやぐち」だから次も「ち」である。先の記事でも少し触れたが、「ち」で終わる駅というのは結構多い。ただ一方で「ち」で始まる駅は実は少ない。この時点で、

1、2.千鳥橋(阪神なんば線)・・・また難波から阪神で移動。

3、4.千船(阪神本線)・・・いざ西淀川へ。

5、6.千代田(南海高野線)・・・上の1~4に行く途中にこの駅はある。

こうなれば移動途中で「5、6」で千代田に降りて、次の「た」から始まる新たな展開に期待したいところである。

そこで出たのが・・・「4」。ということは、千船である。

Dscn2502高野線でなんばまで北上し、ここは歩きが長くなるが地下鉄の四つ橋線に乗り換える。西梅田から阪神の各駅停車に乗り換え、千船に到着。島式ホームが2面あり、特急や急行はここで各駅停車を追い越す造りになっている。

駅名は千船、近くに「千舟」という町名はあるが、駅があるのは「佃」である。佃といえば「佃煮」にゆかりのある名前として知られている。この地域の住民が幕府の許可を得て江戸初期に新たな開拓地に移住し、そこに故郷の名前をつけたのが東京の佃島の由来、そして佃煮の名前の元となったという。

Dscn2503また隣接する大和田、それに尼崎市に入った大物というあたりは、かつて源義経が四国の平家討伐の折などにも船を出したところ(その後、兄の頼朝の追及から逃れる際にも出航したが失敗したところ)である。現在は中小の工場や古い家並み、そしてその間に再開発で登場した高層マンションが混在しており、大阪にあってなかなかに下町風情を残しているところである。

駅は高架となっており、その下を利用したスーパーなどをぶらつく。そこで次のサイコロということになるが、この時、あることでギョッとすることになった・・・・。

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関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・5-1

2013年10月05日 | 鉄道企画もの

さて前回の「サイコロしりとり」の第4日は8月の淀川花火大会の日に少し行ったところで中断。この駅巡りも第5日を迎える。宮城の被災地めぐりをした後である。いったい、いつまで続くんだろうか・・・。

この日は天候の悪さが気がかりであるが、「スルッとKANSAI 3day」の有効期限も迫っている。まずは前回の最後に出した貝塚に向かう。

Dscn2462貝塚といえば水間鉄道がある。「3day」の範囲外であるが、貝塚では番外編でこちらに行こうか。・・・いやいや、ここでルールを曲げてはならないだろう。水間鉄道は改札口から見るだけにして、貝塚の駅前に立ち、商店街を歩く。日曜の朝ということで閉まっている店も多い。

Dscn2466ところどころに古い町家を見つける。後で調べたところでは貝塚というのは富田林と同じような「寺内町」として中世から栄えたところという。その名残が今でも所々に残っているが、富田林のように観光地として売り出しているかと聞かれればどうだろうか。

この町家の一角で次のサイコロである。「かいづか」だから、また次も「か」で始まるラインアップで、「かいづか」は訪問済みとなったから選択肢は順次繰り上がる。

1.学園前(近鉄奈良線)・・・今度は南海と近鉄のラリーか。

2.笠縫(近鉄橿原線)・・・また同じような駅か。

3.橿原神宮西口(近鉄南大阪線)・・・再びの橿原神宮参拝か。

4.樫山(神戸電鉄)・・・また長距離の移動となる。

5.春日野道(阪急神戸線)・・・神戸の中心部というのもいいかな。

6.春日野道(阪神本線)・・・名前が同じでいわゆる「乗り換え」として案内されていない場合は、別の駅としてカウントする。

今度は奈良県勢対神戸エリアということになった。さて、どちらか。出た目は・・・・「6」。阪神のほうの春日野道である。

今回の「サイコロしりとり」で何度となく乗っている阪神電車。今度もなんばまで出て、阪神なんば線から本線に出る。ちょうどこの時間は外は大雨。後で、高架駅の構内も一部浸水したり、一時的に列車の運転を見合わせたという。酷暑、ゲリラ豪雨・・・今や日本の夏の表情といってもいいだろう。

Dscn2472Dscn2473三宮の手前で地下に入る形で春日野道に到着。現在は対向式ホームであるが、線路の間にホームがもう一本ある。これがかつて「日本一幅の狭いホーム」としてテレビでも紹介されたことのある、2004年まで使っていたホームである。ホームの幅はわずか2.6mと、電車の車幅(2.8m)よりも短いもので、そこを特急が高速で通過していくのは見ていて怖いものがあった。

Dscn2475こんなホームにも関わらず阪神が安全対策を取っていたために、駅での事故は発生しなかったという。現在は当時の様子の写真パネルが改札を出たところにある。

Dscn2476こちらは阪神大震災からの復興と再開発を目指したHAT神戸が近い。春日野道での駅前散歩は、10分ほど先にある「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」に行く。ちょうどこの数日前に宮城の東日本大震災被災地めぐりをしたこともあり、同じく大震災を経験した神戸のことを振り返ってみるのもいいだろう。

現在、阪神・淡路の復興も進んでおり(経済活動が震災での大打撃の以前の水準に戻っていないとか、被災した人たちの心のケアを考えれば完全な復興はまだまだであるが)、震災遺構のようなものはほとんど残されていない。ただ震災を総括し、今後の防災に対する意識を高めようという役割の施設で、実は訪問は初めてなのだがこの「サイコロしりとり」がいいきっかけだと思う。

東日本大震災や、あるいはこれから発生するであろう南海トラフ地震への関心もあるのだろうか、観光バスで乗りつける団体客もおり賑わっている。まずは最上階で「1.17シアター」というのを見る。これは阪神・淡路大震災が発生した「1995年1月17日 5時45分」のその瞬間を映像で再現したもので、三宮、長田、淡路島、伊丹などの街や、電車、阪神高速が地震で次々に破壊される様子を流している。映像もかなりリアルで、一瞬「その瞬間を実際に撮影した人がいるのか」と思ったほどである。巨大スクリーンで大迫力の音量で、地震の凄さを出すにはこのくらいの演出は必要なのだろうが、実際に被災した人からすれば当時の恐怖を思い出させてしまうだろう。「ご気分が悪くなられた方はお申し出ください」という案内もあったが、そのくらいやらないと伝わらない、伝えたいという関係者の思いだろうか。

その映像が終わると今度は別のホールにて、「家屋の破壊で姉をなくした一人の少女」を語り手として、街の復興、そして自分も成長して看護師になるという物語形式で、当時の映像を紹介する。状況が異なるので単純に比べられないが、神戸と東日本を比べた時の復興の速さの差というのを改めて感じる。

Dscn2482映像の後は当時の写真、作文、語り部の声など豊富な資料の展示。入館前は結構はしゃいでいた感じもあった団体客も、最初の地震映像でショックを受け、復興の映像で涙し、この資料エリアに来る頃には話声もほとんど出なくなっていた。

この前に回った宮城の被災地エリアは、地域によってはいまだに「明日の生活をどうしようか」という感じで、町の復興などまだまだ遠いと思った。そんな中、南三陸町の防災庁舎や気仙沼の第18共徳丸などの震災遺構も解体しようという動きも出てきている。

Dscn2494震災遺構としてそのモノの維持が難しければ、いずれはこの「人と防災未来センター」のような、東日本大震災を総括する、新たな街づくりに向けたさまざまな取り組みを実施する機関というのが三陸にでもできればいいのではないだろうか。

Dscn2493企画展示として東日本大震災の被災と復興の状況、そして南海トラフの被害予想などがあり、広域災害についてのさまざまな知識を得ることができる。港風情、中華街、北野異人館といったところが神戸観光の定番であるが、他地域の方も少し足を伸ばして、「阪神・淡路大震災というのがあった」ということでこの施設もコースに組み入れることをお勧めしたい。

さて、この日は多くの駅を回ろうと思っていたがすでに12時近い。でもここではなかなか充実した1時間半を過ごしたので(その間、阪神間で上記の大雨になっていたのだが)、気持ちを新たに次のサイコロである。「かすがのみち」の「ち」であるが、この文字もよく出ている。

1.千鳥橋(阪神なんば線)・・・同じ阪神線ということで効率よい。

2.千早口(南海高野線)・・・和歌山県を目前にした山間の駅。

3.千船(阪神本線)・・・ここは仕事の関係で駅に来ることも。

4.千代田(南海高野線)・・・車庫の最寄駅だったかな。

5、6・・・もう一度振り直し。

「ち」で始まる駅としてはもうこの4つしか残っていない。今度は阪神対南海という、東京五輪が開催された1969年の日本シリーズを彷彿とさせる組み合わせ。ただ今は神戸にいるため、できれば阪神側の駅が出てほしいのだが・・・・出たのは2、千早口。

貝塚から神戸、そして河内長野・・・相変わらずの行ったり来たり旅である・・・・。

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関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・4

2013年10月03日 | 鉄道企画もの

話はこの夏まで戻る。

関西の私鉄を中心として利用できる「スルッとKANSAI」の加盟各社のこの夏のイベントとして、「しりとりラリー」というものが行われた。中でも「鉄人コース」というのは、いかに多くの会社線、そしていかに多くの駅・バス停を「しりとり」でつなげるかというものだった。その記録というのは11月に駅で配布される「スルッとKANSAI」のフリーペーパーで発表されるそうだが、おそらくバス路線なども駆使して相当な記録が出ていることだろう。しりとりの数はおそらく100は超えて、150くらいは続いているのではないだろうか。「その筋」の人たちのプランニングの凄さ、そしてそれを本当に実行してしまう壮大さかつアホらしさというのは常識では測ることができない。

・・・さて、そんな「鉄人コース」に挑むことなく、何だか知らないが「水曜どうでしょう」の影響も受けつつ、ならば「サイコロ」と「しりとり」を合体させて関西私鉄の駅めぐりをしようということで行った、私流の「サイコロしりとり」の旅。7月にまず第一弾として3日に分けて行った。その様子は前段に始まってあれやこれやと書いたのだが、果たしていつ終わるのかというところである。

まず第一弾(1~3回)でまわった駅を改めて並べると・・・

大阪阿部野橋~滋賀里~道場南口~茶山~牧落~中書島~松尾~黄檗~九条~鶯の森~林間田園都市~汐ノ宮~八家~橿原神宮前~恵比須~須磨

という順番である。まあ、効率の良さを追求せず、次の駅はサイコロで決めるというものだから、滋賀県から播磨まで移動するとか、そうかと思えばまた京都まで戻るという「無駄な動き」もあるし、道中はスピードのあるJRが利用できないという縛りを設けたのでロスも出る。だから鉄人コースの足下にも及ばない鈍足ぶりである。

そんな中、第3日の最後、須磨で出た次のサイコロの目に従って訪れる駅は、南海本線の松ノ浜である。8月中旬、ちょうど淀川の花火大会が行われた日のこと、「3day」をもう一枚調達しての出発である。

Dscn1785南海本線の堺までは急行を利用し、ここから「普通車」に乗り換える。「普通車」というのは各駅停車を指す南海独特の言い回しであるが、これを聞くとどうしても「じゃ、グリーン車は?」と思う。かと言って特急や急行を「特急車」や「急行車」とは言わない。

Dscn1786松ノ浜に到着。最近できた高架の駅舎で、ホームの端からは隣の泉大津駅が見える。「松ノ浜」という名前からは白砂青松の風景をイメージさせる。かつてはそういう景色も間近にあったのだろうが、今は堺から続くコンビナート群、埋立地が広がっており、駅の周りもベッドタウンとしてマンションや住宅街が広がる。

Dscn1788駅からすぐの紀州街道。ひっきりなしにクルマが行き交うところだが、この家などは昔ながらの街道の姿を今に残しているといったところだろう。

8月の上旬のこととて、駅から外に出るだけでも暑い。最寄りのスポットは・・・と探してみるが、ここから30分ほど歩いた阪和線の近くに弥生文化博物館があるくらいで、もうそこまではいいかなと。早速、次のサイコロに移ることにする。

さて、再開後初めてのサイコロの目は、「まつのはま」だから、続けての「ま」である。「ま」で始まる駅は次で早くも4つ目。

1.牧野(京阪本線)・・・大阪の北部。

2.真菅(近鉄大阪線)・・・大和八木の一つ手前。

3.松塚(近鉄大阪線)・・・真菅の一つ手前。

4.松ノ馬場(京阪石山坂本線)・・・一気に大津へ。

5.的形(山陽電車)・・・確か海水浴場が近くにあったか。

6.丸山(神戸電鉄)・・・恵比須、須磨と続いた神戸地区にまたしても行くか。

距離の遠さならまた4で大津まで飛ぶことになるか。また、2の真菅、3の松塚は隣同士で、「ま」で始まり「が」「か」で終わることから、正直どっちでもいい。6の丸山だとまた「ま」で始まるので少し嫌だな。

・・・そして出たのは、「2」。真菅である。

Dscn1791今回は自宅を出るのがゆっくり目だったので、再び南海の普通車と急行を乗り継いでなんばまで来た時点でそろそろ昼食といったところ。ミナミで軽く済ませた後近鉄の難波へ。真菅は大阪線ということで、上本町で始発の準急に乗り継ぐ。特急で大和八木まで行って、その足で折り返してきてもいいかなとも思ったが、準急でのんびりと出かける。

真菅到着。対向式ホームで改札口は地下に下がったところにある。畝傍山も遠くに見えて、昔ながらの商店も広がる。そんな中だが結構クルマの通行は多い。

Dscn1793駅前にあったログハウス風の建物。これは歯科医のようだ。病院も無機質な建物より、こうした独特な建物のほうがリラックスして診察を受けられる、同じ医療でも効果はあるのではないかと勝手に思う。まあ、この歳で歯科医に行ったことがないので、今後もし歯科医のお世話にならなければならない時が来ると、おそらく子どものようにビビるだろうから、少しでも環境のいいところで・・・。

さて、次のサイコロはこの歯科医の前で行う。次は「が」または「か」で始まる駅で、前回は橿原神宮前を出している。

1.貝塚(南海本線)・・・またしても南海本線。オプションで水間鉄道に行くか?

2.学園前(近鉄奈良線)・・・大和文華館に行くのもいいかな。

3.笠縫(近鉄橿原線)・・・大和八木を挟んで結構近い。

4.橿原神宮西口(近鉄南大阪線)・・・もう一度、橿原神宮に参拝しますか。

5.樫山(神戸電鉄)・・・奈良から神戸の山のほう・・・は勘弁。

6.春日野道(阪急神戸線)・・・春日野道は阪神線も同じ名前の駅があるが、離れており別の駅と見なす。「阪急」と「阪神」で五十音順で先に来る阪急駅が登場。

大和八木を中心に、2、3、4なら近いところ。さすがに5はちょっと・・・という中でのサイコロは、1。再び南海で貝塚まで行くことに。

Dscn1794この日は上に書いたように淀川の花火大会の日。14時という時間だが、この駅からも浴衣姿の女性を見かける。花火デート、よろしおすなあ・・・。

私はこの日、花火デートに出かける相手がいないから・・・ということではないが、大学時代の友人たちと夜の会を控えている。それに間に合うように「サイコロしりとり」をやればいいことで、次の貝塚へは特急サザンを使うこともできる。

ただ、連日の暑さ(ブログをご覧の皆さんも、今年の記録的な猛暑、酷暑の日々を思い出してください)で身体も疲れてきたのか、真菅から大阪方面に向かう電車の中でちょっとしんどいものを感じた。熱中症で倒れる、というほどのことではないが、このまま貝塚まで行ってそしてこの夜の集まりがある京橋まで戻るのが億劫になってきた。ここは一度帰宅して、シャワーで汗を落として、少し休んでコンディションを整えるほうがいいだろう。

ということで、乗っていた上本町行きを途中の近鉄八尾で下車。ここから藤井寺までバスに乗る。このバスは「3day」が使えるので、「真菅から貝塚までの移動経路」として利用する。冷房もよく効いていて何とか助かった。その後で少し休むことができ、夜の部もコンディション整えて出ることができた。(実はその翌日、とある事情で名古屋まで日帰りで飛んでいたのだが、それはまた別の話)

結局「しりとり」は2駅だけとなったが、次は貝塚から(よく見ればここも「か」で始まり「か」で終わる駅)、どのような駅に出会うかが楽しみである・・・。

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近鉄内部・八王子線が新会社移行へ

2013年10月01日 | ブログ

近鉄の内部・八王子線といえば、近鉄四日市の高架下から出発し、それぞれ内部、西日野までを結ぶ全国でも珍しいナローゲージの路線である。

Dscn6437この線であるが、ご多聞にもれず乗客の減少に伴い経営状態がおもわしくなく、毎年億単位の赤字を計上していた路線。ナローゲージという珍しさということでその筋の人たちには有名であるが、それだけで路線を満足に維持できるものではない。

そんな中で近鉄は四日市市に対して路線のBRT転換を打診したのだが、四日市市が頑なに拒否していた。そこで折衷案ということか、車両と施設は四日市市が所有し、事業の運営は「新会社」で行うという、上下分離方式での事業展開ということになった。またの名を「公有民営方式」ともいう。全国を見渡すと三陸鉄道やえちぜん鉄道といったところがこの方式での経営である。

Dscn6440新会社は2015年度を目処に発足するということで、まあ当分は「内部・八王子線の廃止」ということで「今のうちに乗っておかなければ」と焦ることはないだろう。まずはやれやれというところだが、地元として果たしてそれはベストの判断だったのかというと、どうだろうか。

そもそも近鉄による廃止・バス転換が打診されたのは、利用客の減少による収入ダウンによるところが大きいのだが、それ以外に車両の維持費用の大きさがあるという。ナローゲージの車両ということで全国で生産されているわけでもなく、車両代替だけでも莫大な費用である。今時冷房もない、夏場に乗ったら地獄のような暑さに見舞われる(昨年乗った時がそうだった)車両であっても、車両がなければ当然列車の運行はできないわけで、大きな悩みどころであろう。四日市市の財政がどれだけ豊かかはわからないが、同じように赤字を出していたのでは早晩行き詰まるだろう。そうなると市の財政や、回りまわって四日市市民の方に大きな負担になりやしないだろうか。それが心配である。

例えば、北勢線と同じように三岐鉄道に譲渡してしまうというのはなかったのだろうか。あるいは養老鉄道、伊賀鉄道のようにしてしまうとか。

Dscn6457あべのハルカスに伊勢遷宮、新型特急「しまかぜ」でなかなか好調が伝えられている近鉄であるが、一方ではこうしたローカル線問題を抱えている。こうした「地域の足」というものに対してどのように活性化に取り組んでいるかも、会社の資質として見ておきたいところである。

四日市か・・・またナローゲージに乗りに行こうか。乗車後は、やきとんに地元の「キンミヤ焼酎」割のホッピーということで・・・・。

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