まつたけ秘帖

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お嬢と野獣

2024-07-28 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭④ 
 「イジィ&オジィ」
 億万長者の娘イザベルはシェフになる夢を叶えるため、反対する両親にプレッシャーをかけ資金を出させようと画策する。貧しいボクサーの青年オスカーは、偶然知り合ったイザベルから恋人のふりをしてほしいと頼まれ、金のために引き受けるが…
 大金持ちと貧乏人の格差恋愛。恋人のふりからホントの恋に。どっちもラブコメの王道ですね。設定や内容は目新しいものではなく、予定調和というかオーソドックスというか、ぶっちゃけ陳腐なのですが、よくあるラブコメでも見慣れたハリウッド製、韓国製ではなく、ドイツ製というのがミソ。笑いどころやキャラの言動とかが、ん?え?と当惑したり理解できなかったりできないことがあって、そこがまあ珍味ではありました。ドイツの歴史・政治問題や社会問題もかなりネタにされていて、ヒトラーや移民もジョークにしてたところが、ドイツすごいなと今回も思いました。

 ちょっと前に観た「恋するプリテンダー」もでしたが、主役の男女、イザベル(イジィ)もオスカー(オジィ)も見た目も性格もいいので、くっついてハッピーエンドにならないほうがおかしいカップル。男女がケンカしながら仲良くなる、というラブコメの定番をイジィとオジィも。見た目と性格だけでなく、何かお互いに強烈に惹かれ合うもの、エピソードとかがほしかったかも。格差ならではの笑いや軋轢とかも、もっと盛り込めてたらよかったのだけど。

 イジィが、あまり好感のもてない娘でした。いい子なんだけど、何が何でも親に金を出させる!親が子に金を与えるのは当然!な考え方や行動が、何かカッコ悪かったというか。そんなに自立したけりゃ、働いて学費も生活費も稼げば?と思った。金もらうために親を騙したり脅したり、エラソーな態度をとるのもイヤな感じでした。両親、俗物だけどいい人たちだったので余計に。オジィと恋人のふりをするのも、よく解らなかった。
 ドイツイケメンの4人目、この作品で初めて知ったデニス・モーイエンが、カッコカワいい!

 目つきが悪い、怖い!非道なナチス将校役とか似合いそうな冷酷な顔と、はじめは思ったけど。笑ったら可愛い童顔!彼も背が高く(185㎝)、顔が小さい!そして肉体美!ボクシングシーンやラブシーンで、惜しみなく脱いでます。若いので、肌がツヤツヤ!金髪碧眼といい、外国を舞台にした少女漫画に出てきそうな男の子です。悪人顔ですが。ワルそうな顔と善い人キャラのギャップもまた少女漫画的。粗暴で口が悪く怒りっぽいけど家族思いで、シングルマザーの母ちゃんとトラブルメーカーな祖父さんに尽くし、夢に向かって一途なオジーのけなげさが魅力的でした。

 粗野さと優しさがブレンドされたオジーの言動が、いちいち胸キュン。鋭い眼光と腕っぷしの強さでいけ好かない連中を撃退したかと思うと、イジィに強引かつメロメロになるキスしたり。酔ってゲロ吐いたイジィを介抱し、歯を磨いてあげたり。静かに腕枕してあげたり。わしもいい男にしてもらいたい~!

 サブキャラでは、オジィの祖父さんがクセ強め。懲役太郎のろくでなし、口を開けばKYなオゲレツ発言、人種差別発言。それが吉と出て?高齢ラッパーとして人気者に。エミネムも真っ青なディスりラップバトルが笑えた。デビュー曲の人種差別ラップも愉快でした。イジィの実家がゴージャスすぎる。金持ちの金の使い方、やっぱ理解できない。大金持ちだけど優雅さとか気品とかは全然なく、アメリカや韓国の成金に近いものが。お城とかファッションとかも、イギリスの貴族のほうが好きです。

 ↑ デニス・モーイエン、1993年生まれの現在31歳。鋭いその目線が好き~by 椎名林檎。Netflixで他の出演作も観られるようなので楽しみ(^^♪

 
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