朝から3人のレッスンをして、お昼過ぎから、遠い遠い所から来てくれているemillyちゃんの、声作り大作戦のレッスンをして、
旦那が仕事から戻ってきて、レッスンが終わった我々と、今夜の夕飯をおごってくれるルーとイライザの帰りを待ちながらおしゃべりしてた時、えらいことが発覚しました。
emillyちゃん、今の今まで、『God damn it!』を聞いたことも言うたことも無いって……。
そ、そ、そんな……そんなことがあってええわけがない……このアメリカで3年以上も暮らしてて、しかも現地人ばっかの会社に勤めてて……。
愕然と立ち尽くすわたし……ぼぉ~っと遠くを見つめる旦那……。
実はこの『God damn it』、わたしが一番最初に覚えたババチイ語英語編。
なぜかというと、我々が最初に暮らした家は、五軒長屋の、昔置き屋だった古い家で、
部屋と部屋の間に必ず襖があって、別の部屋に行こうとするたびに、その襖をはめる枠の上の部分に、頭のてっぺんをしこたま打ちつけてたんでした。
そのたんびに彼は、ほんまに悔しそうに『God damn it!』と、誰を罵るでもなく言うてたので、すっかり耳慣れしたんですね。
それでなくても、わたしの父が関西弁ババチイ語の師匠のような人やったんで、すでにそういうセンスみたいなもんはしっかり身に付いていて、
そこに現れた英語人の旦那が、またまた平気で、その手の言葉を口にする輩やったもんやから(あらら?シャレ?)もうあきません、
あれよあれよという間に、ババチイ語だけは誰よりも流暢になり……。
とにかく、旦那とわたしは大いに慌て(なんで慌てなあかんのかわかりませんが)、いきなり英会話レッスンが始まりました。
『God damn it』(ほぼ「ガッデムイッ」に聞こえるけど、tはしっかり子音で言わなあきません)
『Ass hole』(Aの発音がけっこう難しいのと、最後のルは舌を上あごにつけて言わなあきません)
『What the fuck~』(ウァッザファックのザはほとんどタに聞こえる)……エトセトラ……。
なんとemillyちゃん、我々が焦って並べた例のほとんどを、やっぱり聞いたことも無ければ言うたことも無かったのでした……。
そしてさらに、「わたしの友人カップルの中で、こういう言葉を使ってる人はいないと思います」の宣うので、
「なんで?」と率直に聞くと、「だって、そういう言葉は使ってはいけない言葉だから」と、明解なお答え……。
ごもっともです。その通りです。そういう言葉は使うべきではありません。よい子の皆さんはもちろんのことです。
いくら親しい仲であれ、世の中には使っていい言葉と悪い言葉があります。わたしもそう教わった記憶があります。
でもね、でもね、と心の中で繰り返しながら、言い返す言葉が見つからなかったわたし……。がはは!
「このdamnの後のitはなんですか?」「どうしてWhatとfuckの間にtheが入るんですか?」
次々に文法の質問を浴びせるemillyちゃん。たじろぐ旦那。そんなん知らんと無責任なわたし。
ユーチューブでお手本?ビデオを観たり、例を旦那とわたしが見せたりの、オモロい英会話レッスン番外編になったのでした。
盛り上がっているところにルーとイライザがご帰還。今日はメトロポリタン美術館巡りをしてきたそうな。
新しい人と出会うと、質問攻めにするイライザ。emillyちゃん、頑張れ!
宿泊と朝晩の食事のお礼にと、夕飯をおごりたいと申し出てくれたルーとイライザ。
さっそく、emillyちゃんも一緒に、うまいもんレストランが乱立していることで有名な、前に住んでいた隣町モントクレアに出かけました。
お目当ては『AOZORA』日本食ではピカイチの、我が家の超~特別な日だけ行くレストラン。
残念ながら満員で、一時間待ちということで次。
エチオピア料理の、ここも滅多に行かないけれど、行くと必ず大満足のレストラン。
ところがここも満員……おぉ~のぉ~!!
そこで、前に一度だけ、ランチ時に来て、とても気に入ったイタリアンレストランに入りました。
が……遅い……なにもかもが遅い……というか、機能していない気がする。
話し好きのイライザがいてくれて良かったです。
彼女がいなかったらきっと、あの待たされた時間が二倍にも三倍にも感じられたかと。
で、我々は、こんな想像をしてみました。
「きっと、厨房の誰かが心臓マヒとかを起こして、パニックになってる?」
「給仕係の誰かが、めちゃくちゃ機嫌悪くて、ヒステリーを起こし、注文をぐちゃぐちゃにしてしもた?」
「普段こんなふうに混んだことが無いもんで、ただどないしたらええのかわからんだけ」
とにかく、給仕係の方々は、忙しそうに歩き回ってはるのですが、テーブルの上に食べ物がなかなかやって来ない。
いや、なかなか、ではなく、今まで待ったことがないぐらいにやって来ない。
そして、やっとのやっと来たと思たら、パスタは茹で過ぎのクタクタ、あちこちにダマが……数年に一回当たるか当たらないか級の散々なレストランでした。
で、気分直しに、例の、古き良き時代のイタリアンダイナー『Holsten's』(TVドラマ『ソプラノズ』のラストシーンに登場した)に行きました。
ほぼ満月の夜、みんなのお腹も満月満月!
emillyちゃんは、我々の「泊まってけぇ~」コールを振り切って、夜中3時間のドライブを決行。若い……。
習ったばかりのババチイ語を、すでに応用をきかせて使いこなし始めていた彼女。
きっと、道中、真っ暗な車の中で、ブツブツと練習をしながら運転していたに違いなく……。
なんとも楽しく、可笑しい夜なのでした。
追記
emillyちゃん、あんな遠くからわざわざ来てくれてるだけで充分申し訳ないのに、今日は、めちゃめちゃ新鮮な貝柱を朝市で買うてきてくれて、ほんとにほんとにありがとう!
海のもんに目が無いわたしと旦那には、もうほんまに嬉しいお土産でした。
けど、もうこんなことせんといてね。申し訳無さ過ぎやし!
旦那が仕事から戻ってきて、レッスンが終わった我々と、今夜の夕飯をおごってくれるルーとイライザの帰りを待ちながらおしゃべりしてた時、えらいことが発覚しました。
emillyちゃん、今の今まで、『God damn it!』を聞いたことも言うたことも無いって……。
そ、そ、そんな……そんなことがあってええわけがない……このアメリカで3年以上も暮らしてて、しかも現地人ばっかの会社に勤めてて……。
愕然と立ち尽くすわたし……ぼぉ~っと遠くを見つめる旦那……。
実はこの『God damn it』、わたしが一番最初に覚えたババチイ語英語編。
なぜかというと、我々が最初に暮らした家は、五軒長屋の、昔置き屋だった古い家で、
部屋と部屋の間に必ず襖があって、別の部屋に行こうとするたびに、その襖をはめる枠の上の部分に、頭のてっぺんをしこたま打ちつけてたんでした。
そのたんびに彼は、ほんまに悔しそうに『God damn it!』と、誰を罵るでもなく言うてたので、すっかり耳慣れしたんですね。
それでなくても、わたしの父が関西弁ババチイ語の師匠のような人やったんで、すでにそういうセンスみたいなもんはしっかり身に付いていて、
そこに現れた英語人の旦那が、またまた平気で、その手の言葉を口にする輩やったもんやから(あらら?シャレ?)もうあきません、
あれよあれよという間に、ババチイ語だけは誰よりも流暢になり……。
とにかく、旦那とわたしは大いに慌て(なんで慌てなあかんのかわかりませんが)、いきなり英会話レッスンが始まりました。
『God damn it』(ほぼ「ガッデムイッ」に聞こえるけど、tはしっかり子音で言わなあきません)
『Ass hole』(Aの発音がけっこう難しいのと、最後のルは舌を上あごにつけて言わなあきません)
『What the fuck~』(ウァッザファックのザはほとんどタに聞こえる)……エトセトラ……。
なんとemillyちゃん、我々が焦って並べた例のほとんどを、やっぱり聞いたことも無ければ言うたことも無かったのでした……。
そしてさらに、「わたしの友人カップルの中で、こういう言葉を使ってる人はいないと思います」の宣うので、
「なんで?」と率直に聞くと、「だって、そういう言葉は使ってはいけない言葉だから」と、明解なお答え……。
ごもっともです。その通りです。そういう言葉は使うべきではありません。よい子の皆さんはもちろんのことです。
いくら親しい仲であれ、世の中には使っていい言葉と悪い言葉があります。わたしもそう教わった記憶があります。
でもね、でもね、と心の中で繰り返しながら、言い返す言葉が見つからなかったわたし……。がはは!
「このdamnの後のitはなんですか?」「どうしてWhatとfuckの間にtheが入るんですか?」
次々に文法の質問を浴びせるemillyちゃん。たじろぐ旦那。そんなん知らんと無責任なわたし。
ユーチューブでお手本?ビデオを観たり、例を旦那とわたしが見せたりの、オモロい英会話レッスン番外編になったのでした。
盛り上がっているところにルーとイライザがご帰還。今日はメトロポリタン美術館巡りをしてきたそうな。
新しい人と出会うと、質問攻めにするイライザ。emillyちゃん、頑張れ!
宿泊と朝晩の食事のお礼にと、夕飯をおごりたいと申し出てくれたルーとイライザ。
さっそく、emillyちゃんも一緒に、うまいもんレストランが乱立していることで有名な、前に住んでいた隣町モントクレアに出かけました。
お目当ては『AOZORA』日本食ではピカイチの、我が家の超~特別な日だけ行くレストラン。
残念ながら満員で、一時間待ちということで次。
エチオピア料理の、ここも滅多に行かないけれど、行くと必ず大満足のレストラン。
ところがここも満員……おぉ~のぉ~!!
そこで、前に一度だけ、ランチ時に来て、とても気に入ったイタリアンレストランに入りました。
が……遅い……なにもかもが遅い……というか、機能していない気がする。
話し好きのイライザがいてくれて良かったです。
彼女がいなかったらきっと、あの待たされた時間が二倍にも三倍にも感じられたかと。
で、我々は、こんな想像をしてみました。
「きっと、厨房の誰かが心臓マヒとかを起こして、パニックになってる?」
「給仕係の誰かが、めちゃくちゃ機嫌悪くて、ヒステリーを起こし、注文をぐちゃぐちゃにしてしもた?」
「普段こんなふうに混んだことが無いもんで、ただどないしたらええのかわからんだけ」
とにかく、給仕係の方々は、忙しそうに歩き回ってはるのですが、テーブルの上に食べ物がなかなかやって来ない。
いや、なかなか、ではなく、今まで待ったことがないぐらいにやって来ない。
そして、やっとのやっと来たと思たら、パスタは茹で過ぎのクタクタ、あちこちにダマが……数年に一回当たるか当たらないか級の散々なレストランでした。
で、気分直しに、例の、古き良き時代のイタリアンダイナー『Holsten's』(TVドラマ『ソプラノズ』のラストシーンに登場した)に行きました。
ほぼ満月の夜、みんなのお腹も満月満月!
emillyちゃんは、我々の「泊まってけぇ~」コールを振り切って、夜中3時間のドライブを決行。若い……。
習ったばかりのババチイ語を、すでに応用をきかせて使いこなし始めていた彼女。
きっと、道中、真っ暗な車の中で、ブツブツと練習をしながら運転していたに違いなく……。
なんとも楽しく、可笑しい夜なのでした。
追記
emillyちゃん、あんな遠くからわざわざ来てくれてるだけで充分申し訳ないのに、今日は、めちゃめちゃ新鮮な貝柱を朝市で買うてきてくれて、ほんとにほんとにありがとう!
海のもんに目が無いわたしと旦那には、もうほんまに嬉しいお土産でした。
けど、もうこんなことせんといてね。申し訳無さ過ぎやし!