ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

脳ミソが屁をこいた?!

2011年09月17日 | ひとりごと
「今日のまうみみたいなんを、『Brain Fart(脳ミソが屁をこいた)』、ちゅうねん」と旦那に言われた。

今日は、新年度初めてのACMAの月例コンサートがあり、その前に、カーネギーコンサート用のプログラムに載せる出演者の写真撮影があった。
その案内は、二ヶ月前から数回、電子メールで送られてきてて、わたしも一度ならず何回か読んでた、はずやった。

共演者のサラと、その写真撮影の前に、合わせの練習をしようと決めてて、昨日、サラから、「タートル・ベイミュージックスクール(月例コンサートのホールがある音楽学校)の教室を借りたから、そこに12時半に来て」という連絡が入った。
その時彼女が、「そこだと2時まで合わせをしても写真撮影には間に合うでしょ」と言い、わたしは「うん、そうやね」と答えた。
その時点で、わたしの頭の中では、写真撮影は3時からで、場所は音楽学校のどこかの部屋、という予定が作られてた。

そして今日になり、プログラム用の写真なんやからと、いつもよりはちょっとていねいに化粧して(多分それでも普通の方々の3分の1ぐらい)、少しでも現実以上のブタに写らへんような服装を選んで着た。

朝からひとり、生徒を教えてる間にサラから電話がかかってきてて、かけてみると、「まうみぃ~ごめん!めちゃ病気……」と、ガラガラ声の彼女。
「ええよええよ、気にせんといて。実はわたしもつい昨日までめちゃ病気やって、あんまり練習できてへんから」と慰めた。

ふむ……っちゅうことは、慌てて12時半に行かんでええし、撮影は3時からやから、ちょっとゆっくりできるな。
しかも、今日は早めに行かなあかんと思てたから、旦那ともバラバラに行くつもりやったけど、それやったら一緒に車で行けるやん!
ラッキ~!
仕事から戻った旦那に事情を話すと、「それでもとりあえず早めに出て、マンハッタンで軽くお昼を食べたい」と言うので、わたしもそれに従うた。

今日は雲がおもしろい。助手席はヒマやからのんきに撮影開始。


エンパイア・ステートビルディングと雲。ピンクのでっかいお尻も気になるところ。


何時間でも7ドルっちゅうクーポンで激安の駐車場に車を停め、お気に入りの、これまた激安激ウマの中華麺専門店に入った。
席に座り、メニューを広げた時、ふと急に、わたしの頭の中にうっすらとした疑問の雲が立ちこめた。

ほんまに3時やったっけ……。

ACMAの月例コンサートはいつも、午後4時始まり。
プレジデントのアルベルトは、わたしみたいなギリギリ人間と違て、いっつも30分前には会場にいて、いろいろと準備せなかなんタイプの人。
そんな人が、写真撮影を3時始まりにして、演奏者を集めて、あれこれポーズとか構図とかをプロのカメラマンと話し合いながら撮影するか?
いくら建物が同じやとしても……。

店の外に出て電話してみた。
「ハ~イ、まうみ、元気?」
「アルベルト、写真の撮影ってどこやったっけ?」
「ああ、46ストリートと2番街の角っこだよ」
「ええと、3時やったよね」
「え?もう集まってるけど……」

そこまで話してるのに、わたしはそこでまた電話を切り、レストラン(アルベルトが言うた場所から2ストリート下りた角っこ)に戻り、注文したローストダックヌードル5百円也をきちっと最後まで食らい、
「なんぼなんでももうそろそろ行ったら?」と旦那に言われ、彼を残して店を出た。

急いで、アルベルトから聞いた場所辺りに行ってみたけど見つからず、48ストリートの角っこに立ってもういっぺん電話をしてみた。
「アルベルト、どこ?」
「46、いや、47ストリートだった。2番街に面した角。けど、もう撮影は終わったよ。まうみはどこにいるの?」
「えっ……」

『写真撮影は2時から3時まで。場所は2番街に面した47ストリートにある公園内のベンチ。
時間厳守。
いかなる事情があろうとも、この撮影に来れない者は、プログラム上の写真に載りません』
家に戻ってから確認したメールには、くっきりはっきり、めちゃくちゃ明確に書かれてあった……。

目と鼻の先でラーメン食うてたんかわたしは……どんだけアホなん……。

ということで、今回のプログラムの紙面上には、わたしの写真は載らないのであった……これぞまことの自業自得。
けど、ほんま、なんでここまでアンポンタンなまま当日までいたんやろ……やっぱ脳ミソが屁をこいたんかな……

かあちゃん、長いこと生きてたら、こんなこともありまんねん。もう忘れなはれ。丸うなってさっさと寝なはれ。え?お腹の肉が邪魔やって?まあ、それもとりあえず忘れときなはれ……。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"On lache rien"(オン・ラシャ・リアン) あきらめないぞ!

2011年09月17日 | 日本とわたし
HK & Les Saltimbanks "On lâche rien" (Japanese subtitles)


"On lâche rien" あきらめないぞ!

オレが住んでるスラムから
アンタが住んでる田舎の村まで
オレたちの現実は同じなんだ
そこらじゅうで反乱が起こりそうだ
この世界でオレたちのいる場所は無い
オレたちの顔じゃイイ仕事は見つけられない
オレたちは豪邸の生まれじゃない
親父でさえクレジットカードなんて持っていない
ホームレス、失業者、労働者、
農民、移民、不法滞在者、
奴らはオレたちを分断した
奴らはうまくやっていた
オレたちが連帯しないから
奴らは甘い汁を吸えたんだ
でも、オレたちは目覚める時がくる
そして、また奴らの首を落とすんだ

だからあきらめない!
あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!
あきらめないぞ!

奴らは平等だと言っていた
オレたちはバカみたいに信じていた
『民主主義』?冗談じゃない!
ホントかウソか見ればわかるよ
投票用紙に価値はなく
株式市場の方が大事なのさ
ハッキリ言ってしまおう!
オレたち、ハメられちまったんだよ!
人権なんて価値はなく
エアバスのセールスの方が大事なのさ
一言で言ってしまえば
もっと稼ぐためには魂まで売れってことさ
この国は堕ちた売春国家
世界の独裁者を客に取る
奴らのきれいごとは、もう信じない
政治家たちはウソつきだ

だからあきらめない!
あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!
あきらめないぞ!

まったくバカげているぜ
平和の話?友愛の話?
ホームレスがのたれ死にし
移民たちが追われている時にする話か?
奴らは労働者にパン屑を放り投げた
労働者をなだめるために
この社会で大切な “財界のお偉方” に
労働者がたてつかないようにさ
どれだけ奴らは守られているんだ
金持ちや権力者……
優遇されるのさ
社長が大統領と繋がりがあればね
同志のみんな、有権者のみなさん、
忠実な消費者のみなさま、
さぁ、その時がやってきた!!
出直すときが来た!!
闘いあるかぎり希望がある
命あるかぎり蜂起する
闘っているかぎり倒れることはない
起き上がるかぎり引くことはない
勝利への執念がボクたちの血に流れている
いま、なぜ闘うのかわかるだろう?
理想はただの夢じゃない
さぁ、もう一つの世界をつくるんだ!

だからあきらめない!
あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!
あきらめないぞ!

だからあきらめない!
あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!あきらめない!
あきらめないぞ!




↑この歌は今日、dattsunさんが教えてくれた歌です。
国の、細かな事情は違っても、この歌が訴える思いは、今の日本のオレたちワタシたちの思いと重なるところがいっぱいあります。

『オレたちが連帯しないから
奴らは甘い汁を吸えたんだ
でも、オレたちは目覚める時がくる
そして、また奴らの首を落とすんだ

『民主主義』?冗談じゃない!
ホントかウソか見ればわかるよ
投票用紙に価値はなく
株式市場の方が大事なのさ
ハッキリ言ってしまおう!
オレたち、ハメられちまったんだよ!
奴らのきれいごとは、もう信じない
政治家たちはウソつきだ』


連帯する時が来たんだと思います。
目覚めて、闘う時が来たんだと思います。
それはとても突然だったけれど、その時が目の前に現れるのは、たいていの場合突然です。
もう充分驚いたでしょう?
もう充分気がついたでしょう?
だから目覚めましょうよ!
闘いましょうよ!
初めてのことだから、恐いしやり方もわからない。
けれども、始めないと始まらないし、なにも変わらない。

失敗するかもしれない。
思うようにうまくいかないかもしれない。
けれども、やめたらそこで終わりだからね。
だからあきらめない!
あきらめないったらあきらめない!
みんなで叫ぼう!
あきらめないぞ!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする