ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

やがて哀しき外国語

2012年01月07日 | ひとりごと
2012年の第一回目の、ACMAディレクター会議があった。
会議の前に必ず、長い長い企画書や、話し合いたい事項が書かれたメールが送られてくる。
わたしのような、英会話力の乏しい者は、まずはそれを詳しく読んで、わからない単語などと調べ、自分の意見をまとめてから会議に臨むべきなのだが、
英語を読むと必ず、脳ミソと気分に薄いグレーの膜が覆い被さってきて、眠くなるか、面倒になるか、悲しくなるかのどれかなので、
なかなかきちんとした準備ができないまま、旦那が運転してくれる車の中で、焦りまくって何ページにも及ぶ英文をガリガリと読むことになる。
それがまた、その短い時間でガリガリと読むと、なぜかよく読めるのである。
全然自慢にならないのだけど……。

肝臓癌の治療が続いているマーティンと、家庭の事情で会議どころではなくなったマルガリータの替わりに、タンゴダンサーのセリーナが新しくディレクターになった。
彼女は生粋のニューヨーカーで、華奢で美人で頭がきれる女性。とても穏やかに、理知的な意見を話す。
この会議に参加するたびに、マジでわたしはここに居ていいのだろうか……と悩んでしまう。
みんなの言ってることがわからなくなることがあるし、自分の意見も、わたしの乏しい英語を察してくれるジェーンの通訳が無くては通じない時がある。
行く度にドド~ンと落ち込むのだけど、だからといって、英語力の低さを理由にディレクターを辞するのも悔しい。
それならもっと、英語の本を読むなり、大学にまた通うなりして、努力せえよ!と、息子達から叱られそうだ。
ううう……。

今日は、数日前の極寒がうそのような、アメリカンが半袖を着たくなるような暖かな気温。15℃は超えている。

わたしのツィッターのアイコン、Lucyの名前のレストラン。ただその理由だけで撮った。


やっぱりこのビルディングだけは撮らずにおられよか!すんません!


会議が終わって頭がぼぉ~っとしていたので、旦那と待ち合わせをしていた駅を間違えて降りてしまった。
West 14th Streetの地下鉄の駅には、こんな楽しいやつらが。


週末の地下鉄は、恐ろしく待たされるので、充分遊べた。

旦那とワシントン・スクエアへ。暖かいので、楽器を持ち寄った人達がそれぞれにジャムセッション。


鳩ぽっぽおじさんもいた!


そして、その鳩ぽっぽおじさんの腕をチャイチャイして餌をねだるこやつ。こんな人慣れしたリスは初めて。


ベンチに座り、あちこちから聞こえてくる音楽に耳をすませながら空を見上げると、


あら?


どうも彼女の視線の向こうには、このお方が。


チョークで描かれたダイナミックな絵。周りにバケツが置いてあり、気に入った人はお金を入れて、と書いてあった。


大道芸人さんの舞台。今日は黒人3人の若者が、お客の中から白人、東洋人、スペイン人、黒人の女性を選び、そのたびに人種ジョークをぶちかまして笑わせる。


最後に東洋人の男性を呼んできて、ここでまた笑わせ、さあいよいよ5人越えのジャンプ!かと思うと、おもむろに見物料を集める大きな袋が出てきて……、
もう待ちきれなくなった旦那の、はよ~はよ~光線を浴びて、最後まで見たい気持ちを抑えて退散。

バイバイ、ワシントン・スクエア!


会議中に頼んだビーフシチューが、アメリカンなボリュームだったので、ちょいと軽く、美味しいお酒にありつけそうなお店に。


入り口の真正面にダダ~ン!上の段にもずらりと並んでいた。


バーのカウンターに座り、ちょこっとずつのお試しセット。兵庫、広島、徳島のお酒。


セットでついてきた野菜チップス。牛蒡と蓮根とサツマイモ。めちゃウマ!


これもおばんざいのちょこっとずつセット。


ウェスト・ヴィレッジに行かれた時には、ここ、お勧めです!


ほろりと酔って、凹んでたくぼみもまた元通り。
さんきゅ、旦那!
コメント
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