ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『東京都は、東電の企業向け電気料金値上げに待ったをかけた』え?企業向けだけ?一般家庭のんは?

2012年01月27日 | 日本とわたし
美代子さんブログの今日の記事から少し、抜粋して転載させていただきました。
東電が胸を張って、「事業主としては当たり前のこと」などと言うて、電気料金の値上げ宣言をしたことに対して、
東京都から待ったがかかった、というニュースです。
ただし、待ったがかかったのは、企業向け電気料金で、一般家庭向きは入っていません。(ここにめちゃムッとしてしまうわたしですが……)

『東京都は、東電の企業向け電気料金値上げに待ったをかけた。
経営合理化によるコスト削減の内容が不透明という理由。 
それにしても東電の殿様商売ぶりには驚いてしまう。
子会社のうち17社は、千代田、中央、港、渋谷各区に本社を置いていて、支払っている年間賃料が、約34億円に上るそうだ。

都心を離れて、賃料の安いエリアに移転すれば、20億円が削減出来る。 
また、都心部にあるビル七棟を売却すれば、78億円の収入が見込めると指摘。 
合わせて百億円の削減効果が見込める。 
都が怒るのも無理はない。
東電は、料金を上げる前にまだやることが山ほどありそうだ』



もう言い過ぎて飽きてきたぐらいやけど、この東京電力株式会社、ついでに他の電力会社も一緒に、
もともとが会社の仮面かぶってただけの原発狂団やねんから、
いっぺん大鍋に全部ぶち込んで、大好きな核物質で高温にして、ドロドロに溶かして蒸気にでもなったらどうか?
送電線をひとまずトホホな政府に持たせて(どうせまた裏でコソコソ悪いこと企むやろうけど)、一般に解放させる。
だいたい、日本国内の産業界が保有する自家発電は6000万KWもあるんやで!
そやし、企業なんか、東電から買わんとなんぼでも他から買えるわけやんか。送電線さえ電力会社から分捕れたら。
もうな、政府も電力会社も同じ穴のムジナ、悪の巣窟でコソコソやってるこそ泥やってわかったんやから、
あいつらが死守したい送電線に焦点を当てて、解放に向けてコツコツ迫っていくしかないんとちゃう?

会社っていう漢字に誤摩化されたらあかんで。
あれはもう会社なんかとちゃうねん。
そやし、あいつらがやってることも別にとんでもないことでもないねん。
ああいうことが常識な世界の団体やねん。
料金上げるまえにせなあかんことなんかあらへんねん。
自分らが困ったら上げたらええ。
ほんのちょっと前までは、自分らが儲かるためには何しても良かってんから。

この、東京都の「待った」も怪しいもんや。
これでちょっとええかっこして、汚染がれきのことや、一般家庭の値上げのことをあやふやにさせよとしてるかもしれん。
なんせ、がれきのことでは、笑いが止まらんほど儲かるんやから、東京は。
そやし、とにかくニュースには気をつけなあかん。
斜に構えて、疑うて読まなあかん。
いったいこの事の裏には、どんなことが隠れてるのか。
待ったをかける理由が、一般家庭の料金を死守するためなら話は違てくると思う。

と、ここまで書いたのを読んだツィッター友の東京在住の二朗さんが、こんなとんでもないことを教えてくれた。 

『もう東電は、一昨年からじりじりと、10数ヵ月連続で値上げしてます。
しかも、基本料は、前年の使用ピーク時の30分を基本に算出してる、搾取会社なんですよ。
勝手に法律で決めてたんです』

『我々が知らない時に知らない内に、燃料調達費とか太陽光エネルギー推進費とか、訳の分らんもんで使用者からお金を巻き上げてましたよ。
今でも』


東電管轄の一般家庭のみなさん、知ってはりましたか?
コメント (2)
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『原子力 その隠蔽された真実 人の手に負えない核エネルギーの70年史』

2012年01月27日 | 日本とわたし
昨日、コメントをしてくれはった9ちゃんが、とてもいい本を紹介してくれました。



その本の名前は『原子力 その隠蔽された真実 人の手に負えない核エネルギーの70年史』
著者:ステファニー・クック その他: 池澤夏樹 翻訳: 藤井留美
飛鳥新社/単行本/368ページ  

onodekitaさんという方の読後感を読んで、なるほどなと思うことが多かったので、重ねて紹介させていただきます。
 
『福島原発の本当の意味を知り、今後どうすればいいかを考える礎とする本だと思う

*前書きから。
事故の理由を問うのは、なぜ地震と津波でこれほど広大にして長期にわたる被害を出すような施設があそこにあったか、その点を問うことと同じである。
そこには長い過去がある。
我々は、この惨憺たる結果を生むに至った原因を、一番最初までさかのぼってみなくてはならない。
 
話の始まりは、ヒロシマとナガサキで暮らしていた人びとの上に落とされた原爆である。
核エネルギーという、新しい技術の開発にかかわった科学者と技術者は、自分たちが作ってしまったものの威力におびえた。
戦争が終わった段階で、全てを無に帰してしまいたい、と思ったものもいた。
しかし、一度作ってしまったものを消滅させることはできない。


そう言う時期に、「核エネルギーの平和利用」が提案された。
関係者は、心の内なる罪悪感も手伝って、その実現に力を貸した。
一見したところ、悪魔と思えた子が、天使を連れてきたと知って喜んだ

しかし実際には、この双子は、二枚の仮面をかぶった一つの人格だった。
どうやっても切り離せないのだ。


天使は実は悪魔だった。
そこのところを隠蔽して育ったから、原子力に関するテクノロジーは秘密の多い、非民主主義的で、市場原理にも反する、ひどく不健全な育ち方をした。

 
自分たちの倫理能力を超える者に手をつけてしまった人間たちの、苦悩と敗北のあとを、著者とともに辿って欲しい』



原子爆弾。
これを落とした側も、落とされた側も、想像を超えた破壊力に打ちのめされました。
あまりの惨事に、落とした側は、自分達の行為を正当化することに躍起になり、それに科学者も加担して、
平和利用という言葉を隠れ蓑に、爆弾を電気製造機に変えました。

電気という物があって当たり前の時代に育った我々は、無臭で明るい、良いイメージだけのその物質に好感を持ち、
あればあるだけ、あるいは、自分で払えるだけ使い、毎日快適に、便利に、日に日に増えてくる電気器機に囲まれて生きてきました。

石炭は危ない事故が起こるし空気も汚れる。ガスも然り。風力は音がうるさいんやて。潮力はまだまだらしい。
などと知ったかぶって、安全で安くて清潔な原発が一番やと信じ込んでいました。

実は危険極まりなく、事故も頻繁に起きていて、途方もない額の費用がかかり、環境を始終汚染し続けているバケモノやったのに。
そして、そんな物を暮らしのすぐそばに建てられた地域の住民の心には、湯水のようにバラまかれた金による、偽りの豊かさが巣食っています。

どうやっても切り離せない、偽りの仮面を被った『核物質』という、人間が作り出した悪魔。

あの地震と津波が、ついにその仮面を剥ぎ取り、悪魔の本性をわたしらに見せてくれたんやと思います。
あれだけの規模のものでなかったら、今も何も知らずに、電気をのんきに使てたかもしれません。
あれだけの規模やったからこそ、何万人もの尊い命も奪われてしまいました。
震災と原発事故をいっしょくたにするな、と言う人も大勢いはるけど、
わたしにはやっぱり、犠牲になられた方々の命も共に、この悪魔との闘いに挑みたいと思います。
あの日、無惨にも生きる道を絶たれた方々の、残された家族を思う気持ちを、無事に命を全うして欲しいという願いを、無駄にするようなことにならんよう、
特に幼い子達や赤ん坊、そして小さな動物の未来が酷いものにならんよう、
自分はもう年やから影響あらへんし、などと恍けてんと、若い体にも悪影響が及ばんよう、体張って闘わなあかんのとちゃいますか?
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