ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

この冬初めての雪の日に

2012年01月21日 | ひとりごと
雪が降った。昨日の夜中からしんしんと、ひそひそと、雪が勝手に降っていた。

旦那もわたしも、こっちに引っ越してきてから数年後に、初めて携帯電話なるものを使うようになり、
それからずっと、世間でそれがどんなに進化しようとも、
周りの人から、「それ、携帯の世界やと石器時代に匹敵するね」とか言われようとも、
しまいにゃスピーカーフォンでしか会話ができんようになって、どこでいようが、しゃべってる中身が丸バレの状態であっても、
とにかく次の更新まで待って、また次の更新まで待って、そのまた次の更新まで待って、
今月とうとう決心して、大手の会社から、ちょっとショボイ方のちっちゃな会社(月々の支払いが安い)に鞍替えして、
新加入だけのお得なセット……みたいな感じの、無料でもらえるやつやけど、
それでもええねん!石器時代の携帯電話がスマートなフォンに変わったんやから!
これでやっと、親指打ちができんと携帯メールが送られへんかったオカンも、短いのんやったら送れまっせ~!

というわけで、昨日から旦那もわたしも、ちっちゃい四角いオモチャを手に悪戦苦闘。
なんせ使た事ないもんやから、使い勝手がわからん。
しかも、前の携帯に入ってたデータを転送することも不可能。痛たたたたっ!

今朝目が覚めたら、音が雪に吸い取られたのか、自分の呼吸が聞こえるほど静かやった。
とっくに起きてるはずの旦那が横で寝てたんでびっくりしてたら、
「今日の仕事はキャンセル」と目をつむりながら言うて、携帯を手渡してくれた。
画面上に天気の表示があって、寝ぼけ眼で見ると、マイナス7℃……ぎょへ~!

粉雪さん、お久しぶり!


これだけ雪が少ないと(少ないどころか、今日まで一日として降らんかったし。あの、コンサートの日以外は……)、なんか懐かしいような嬉しいような気になるので不思議。

村のお地蔵さんみたい。


今年の雪かき業者さんは、やっとやっと降ってくれた雪に小躍りしてるやろなあ……。
けど、この程度の降りでは、みんな各自で雪かきしてしまうやろし……デカいお屋敷の人らぐらいやろなあ、頼むのは……。

と、いきなり旦那が、「IKEAに行けや~」などと、しょ~もない親父ギャグを言い出した。
ギャグとしてはイマイチどころかイマハチぐらいやけど、買い物嫌いの男がこんなことを考えた時を逃したらまた1年以上物事が延長する。
実は去年から、我が家の居間にある、友人から譲り受けた元々古かったソファが、とうとうカビ臭を自慢し始めていて、
埃とカビに強度なアレルギーがある旦那とわたしは、どうしてもそこに座ることができず、
なので、お気に入りのTVドラマのDVDをふたりで一緒に観る、という、実年夫婦ならではのお楽しみタイムに、
十年ほど前に、教会のガレージセールで10ドルでゲットした、革製の、非常に座り心地の良い安楽椅子に、ひとりだけ気持ち良さそうに座ってる旦那を見るにつけ、
なんかこう、ついつい、というより、積極的にムカついてるわたしが可哀相(というより鬱陶しい)になって、
今までにない行動力を見せてくれたんかもしれん。逃がしてたまるもんか!

買い物嫌いがイライラし始める前に、なんとか決めて買ってきたのがこれ。
IKEAの定番椅子。値段の割には、座り心地も持ちもいいと好評な椅子。


ナース気分で部品を確認。


自慢やないけど、つい最近まで、こういうことはみんな任されてたわたしにとってはチョチョイのチョイの程度でんがな。


はい、出来上がり。


さあ、楽しみにしてた『The Good Wife』、やっと今日送られてきたこっちゃしと、お茶を手に椅子に座ってみると……、
革、臭いし……。
けどまあ、気をとり直して、DVDをセットセット!

「Oh!No!」←旦那の、英会話のお手本のような叫びが……。

ちゃうやつ送られてきとるし……。
ということで、お楽しみはまた月曜日に。Netflixさん、今度は間違わんといてや~!

あんたはこの椅子な。
コメント (6)
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『シェルター』

2012年01月21日 | 日本とわたし
マツムラケイという詩人がいる。
彼もまた、1991年のあの日、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場前まで行進し、門の前で祈りを捧げた。

その彼が、「青森県六ヶ所村再処理工場やめて」というコミュニティ(MIXI)に書き込んだ詩を紹介する。
 


『シェルター』 マツムラケイ

シェルターの中に 核
捨てる
シェルターの中に 死刑
捨てる
シェルターの中に 銃
捨てる
シェルターの中に 戦争
捨てる
シェルターの中に
捨てる

なんで 僕らが
シェルターの中に
入らなあかん

何もいらんから
僕らは この地球上に立つ

草はえてるし
僕らは この地球上に立つ
海あるし
僕らは この地球上に立つ
山あるし
僕らは この地球上に立つ
川あるし
僕らは この地球上に立つ
空あるし
僕らは この地球上に立つ
宇宙あるし
僕らは この地球上に立つ

なんで 僕らが
シェルターの中に
入らなあかん

何もなくても
僕らには仲間いてる
花 さいてるし
僕らには仲間いてる
魚 泳いでいるし
僕らには仲間いてる
木 はえてるし
僕らには仲間いてる
かえる はねてるし
僕らには仲間いてる
鳥 とんでるし
僕らには仲間いてる
太陽 輝いてるし
僕らには仲間いてる

なんで僕らが
シェルターの中に
入らなあかん

最後の最後に
僕らは作ろう思う
シェルターというゴミ箱を
みんなで作って 色塗って
最後のモニュメントとして
最後のアートとして
最後の文明として
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強欲と、物質的なものに対する関心は、人類に共通の病気

2012年01月21日 | 日本とわたし
イーハトーブ心身統合研究所の代表でいらっしゃる清水友邦さんの、FB上に掲載されたものを、ここにシェアさせていただきます。



今から20年前、六ヶ所村の核燃料再処理工場へ核燃料が運ばれる直前の1991年に、
オノンダガ族、ナバホ族、カナダ・サスカチワン州ディネ族、母親がスー族のトム・ラブランクなどのアメリカ先住民が来日して、
六ヶ所村にあつまった。

それから、すでに故人になられた高木仁三郎(原子力資料情報室)、山尾三省(詩人)、
1999年に亡くなった、ホピ族長老で最後のメッセンジャー、トーマス・バンヤッケ、
それから、今年他界した、ホピの予言の宮田雪監督がいた。

私たちは、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場前まで行進して、それぞれのやり方で祈りをささげた。

山尾三省は詩を朗読し、

キリスト教の岩田牧師は祈り、

日本山妙法寺の島貫上人が立正安国論をとなえ、

禅の僧侶が般若心経を読経、

出口王仁三郎の孫婿が神道の祝詞をとなえ、

ホピ族長老トーマス・バンヤッケが東西南北の方角に聖なる祈りを捧げた。


『ホピ族長老トーマス・バンヤッケ・1991年六ヶ所村でのメッセージ』

「日本の人々は、私たちホピの兄弟姉妹だと思っています。
私は、ウランの廃棄物の心配をしています。
私たちホピの聖地から取り出した、ウラン鉱物資源の誤った使い方をしている為に、非常に危険です。
止めなければ、それは自らを滅ぼすでしょう。
日本のみなさんは、広島・長崎で、あのウランがもたらす恐ろしさを体験しました。
ですから、日本の皆さんは、命の道を世界に示さなくてはなりません」


『トーマス・バンヤッケの国連での演説』

「個人として、あるいはひとつの国として、世界の総体として、あなたは、この地球の世話をするために、なにをこれまでやってきたでしょうか? 
今日の地球において、人間は、公害と称して、自分たちの食べものや水や空気の中に毒を入れています。
子供たちを含むわたしたちの多くが、飢えたまま放り出されています。
たくさんの戦争が、いまだにつづけられています。
強欲と、物質的なものに対する関心は、人類に共通の病気なのです」

「選択は、わたしたちにまかされています。
もしもあなたがたが、地球の国々が、つぎに世界を巻き込む大きな戦争を作り出したら、
人間は、自分たちを灰になるまで焼き尽くすだろうことが、ホピにはわかっているのです。
自然は、それ自体では、私たちの耳に届くような声を発することはありません。
わたしたちが、じきに絶滅させようかというところまで追い込んでいる鳥たちも動物たちも、同じことです。
いったい、この世界においては誰が、自然のために、
そしてすべてのいのちをつくりあげて、それらのなかを貫いて流れているスピリチュアルなエネルギーのために、声をあげられるというのでしょうか?」

「動物たちや鳥たちですらが、全く奇異な振る舞いをとおして、わたしたちに警告しています。
鯨たちが砂浜にのりあげたりするのはなぜでしょう? 
動物たちはみな、地球の問題がわかったうえで、あのような行動に出ているのに、
人間たちのほとんどが、なにも知らないかのように行動しているのはどうしたことでしょうか? 
こうした警告を受けて、わたしたち人類が目を覚まさなければ、今の世界を破壊するための偉大な浄化が訪れます。
前の世界は同じ理由で破壊されたのです」

http://native.way-nifty.com/native_heart/ より


青森県では、知事選が行なわれる直前であり、反核候補が当選すれば再処理工場を止められる可能性があったが、推進派が当選した。

今、六ヶ所村の村民の平均所得は、青森県で連続トップになっている。
→原子力が支える村、六ヶ所村の真実


by Prayas Shimizu



20年前のわたしはいったい、なにをしてたんやろ。
丁度離婚と再出発の間で、母親に連れ出される幼い息子達と、自分が決めたことで、人が傷ついたり憤慨したりするという事実と、全く先が見えない不安とで、
ただただ、押しつぶされそうになる自分を、ほんまにつぶれてしまわんように、歯を食いしばって一日一日を生き続けてるだけやった。

そんな時に、本州の先っぽに、これだけの人達がいろんな所からやって来て、それぞれのやり方で祈りを捧げた。

そんなことも全然知らんと、テレビ画面で、ほんの一瞬、ニュースで流れた写真を観た記憶がある。
心の底から忌み嫌てる戦争が、どこかでまた始まった、というニュースを聞いた時と同じような気持ちで。

めちゃくちゃ大勢の人が、この世の中に存在して欲しないと、心の底から強う願て抗議しても、どないしても無くならへんのが戦争。
ほんの一握りの、権力と金を持つ者によって作り上げられた戦争ごっこのシステムと、原発のそれはよく似てる。
そうや、戦争と原発は同じ穴のムジナなんや。

わたしら日本人は、今こそ、戦争と核に決別の意志を表し、危ういとこで救いの主となった国として、未来の地球人の間で語り継がれる存在にならなあかん。
それは簡単なこととちゃうし、痛みも伴うし、なんでわたしらやねん?と思いとうもなるけど、
しゃあないやん、たまたまそうなってしもたんやから。
どうせなら、かっこ良うやろうな。
自分の子供や孫でもええやん。自分の子供と違てもええやん。
あのおっちゃんやおばちゃんらのおかげやなあ。めちゃ大変やったんやろなあって言うて思い出してもらえたら。
冥土の土産にいい国作ろ!
コメント (2)
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