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石井輝男監督『直撃地獄拳 大逆転』

2007-12-27 20:12:23 | ノンジャンル
 石井輝男監督の'74年作品「直撃地獄拳 大逆転」をWOWOWで見ました。
 総監(池部良)が至急例の3人組を集めるよう秘書に言います。甲賀流忍法宗家、アメリカのジャング一味を殲滅後、自衛隊のパラシュート部隊にいる甲賀龍一(千葉真一)、元麻薬捜査課長で今は一匹狼の殺し屋・隼タケシ(佐藤充)、合気道師範、暴力団を撲滅した後、婦女暴行で入獄し、脱獄した桜一郎(郷えい治)。
 隼が総監に甲賀の悪口を言っていると、部屋に飾ってあった鎧から甲賀が出て来て、隼と言い合った後、女を理由に今回の億の仕事を断って来た桜の説得に向かいます。妻に浮気していると嘘を言い桜を誘い出し、3人そろうと席を空けた時にお互いのグラスに鼻くそやフケを入れて乾杯します。総監は今回チャリティーで来日しているザビネー夫人の宝石を奪おうと言いますが、先に別の集団に奪われ、保険会社の会長(丹波哲朗)がザビーネ夫人から、警察に通報しないので、宝石と誘拐された娘を取り戻してくれるなら、保険金の10億は払わなくいいと言われたと言い、総監に宝石と娘の奪還を依頼してきます。犯人と現金を持つザビーネ夫人の秘書フルノ・イマムラ(名和宏)が銀座のデパートの屋上で交換を成立させると、尾行していた甲賀はバックを持つ犯人を追い、アドバルーンで空中を飛び、海に落ち、犯人達はバッグを回収した後、ダイナマイトを海に投げ込みますが、甲賀は無事でした。
 娘は戻りましたが宝石は戻らなかったので、会長は10億払います。そしてザビーネ夫人はその10億で宝石を買い戻します。このままではタダ働きの3人は、ザビーネ夫人から宝石を奪いますが、偽物でした。本物は20階建ての銀行の19階の金庫に仕舞ってあります。3人は屋上にセスナからパラシュートで降り、20階の防犯カメラを停電にしている間に通り抜け、複数のバリアが張られている18階は天井を伝って金庫に辿り着こうとします。見事に金庫から宝石を奪取し、現金と宝石の入った袋をパラシュートで落としますが、電線に引っ掛かり、袋の裂け目から中身が散逸してしまいます。異変に気付いた犯人たちとの壮絶な闘いの後、フルノ・イマムラはバックにシカゴ・マフィアがついてることをばらし、銀行の頭取を射殺します。それを見た甲賀はパンチでフルノの頭を一回転させ、殺します。そこへ会長が現れ、実は自分は警視総監であることを暴露し、秘書(志穂美悦子)は香港警察の捜査官だと言い、3人にしばらく刑務所に言って来いと言います。
 網走刑務所に着いた3人は、8人殺しの鬼虎(嵐寛寿郎)と出会い、刑務所の中に入って行くのでした。

 楽しませることを追及した映画で、コメディータッチで、アクションも豊富で、アイリス・インを2ケ所で使い、会話も話の進行もテンポ良く、今まであまり知らなかった千葉真一のアクション映画の真髄を見た思いです。目が飛び出る死体のグロテスクさは石井監督の好みでしょうか? これからも千葉真一のアクション映画を見て行きたいと思いました。