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鈴木卓爾監督『私は猫ストーカー』

2010-03-11 15:32:00 | ノンジャンル
 山根貞男さんが去年の日本映画ベスト3の一本に選んでいた、鈴木卓爾監督の'09年作品「私は猫ストーカー」をDVDで見ました。
 アパートで一人暮らしをしているハルはイラストの注文仕事をしながら、古本屋の店番のバイトをしています。バイトの空いている時間や職場への行き帰りには野良猫を探して、彼らの行動の軌跡を家に帰って地図に書いたりしています。ある日昔の恋人だった健吾から彼が故郷で作っているリンゴが送られてきて、彼から電話がかかってきますが、それは現実なのかハルの幻想なのかはっきりしません。団子を買って、それを猫に餌をやる「猫仙人」と一緒に食べるハル。墓で猫を探していると、寺の者と名乗る男が昼に猫のいる場所にハルを強引に連れていきますが、猫は一匹も見つかりません。古本屋の店主が昔の恋人に送った本が返されてきて、それを知った妻(坂井真紀)は態度がおかしくなり、やがて飼い猫のチビトモが消え、ハルは猫仙人と捜しまわりますが見つかりません。やがて古本屋の妻まで失踪しますが、ハルが神社で会った店主と店に戻ると妻が帰っています。夜明けに店の常連客の鈴木と出会い、ハルは自分が猫ストーカーであることを涙ながらに鈴木に告白すると鈴木もそれに付き合うと言います。ハルは猫と親しくなる方法を伝授し、別れ際に鈴木から、彼もハルのことをストーカーしていたことを知らされると、「そんなことしても何もない」とハルはきっぱりと言います。店では店主が返されてきた本を妻に差し出すと、二人は仲良くその本を読み出します。ハルはまた元のように無邪気に猫を追いかけ始めるのでした。
 ほとんどのショットが縦の構図で、その徹底ぶりには驚きましたが、どの登場人物たちにも全く感情移入することができず、理解不能でした。相性が悪かったとしか言いようがありません。猫の好きな方にはオススメかも。