今年も、8月6日を迎えました。
西宮の自宅で、一人で黙祷をささげました。
そしていろいろ考えさせられています。
お母さんってどんなイデオロギーをもっとるん?
以前、息子に聞かれました。
私は平和主義者
と答えました。
平和というのは、争い事がなく、みんなが穏やかに暮らすということです。
日本はいまのままで、平和であり続けることができるのか?
聞かれても、すぐに答えることができません。それは私の勉強が足りないからです。
今の世界情勢が、とても複雑になりました。いくつかの民族対立、テロの存在、中東問題、争いは止むことがありません。
そして、核の脅威。
日本国憲法は、平和憲法といわれ、それを守ることが平和を維持することに他ならないと思うのですが、
日本を取り巻く世界の国々との関係を考えないと平和を維持するのが難しくなっているようです。
特に隣接する中国の存在、そして、長年の同盟国アメリカとのあり方。
経済的に密接な関係であるけれども、中国からの侵略を心配するという状況。
中国に
私たちは努力して、両方に利益になるような関係を築いていきませんか?
このように言ってもだめなん?
中国の人は日本に来て、いろいろなものを買っている。日本人が真面目で安全なものを作ると信じているから。日本が中国になったら、困るのは中国の人じゃない?日本の良さをわかってくれているとおもう。メリットを感じてくれている間はやり方次第で良い関係が築けるのではないかとおもう。
わたしが何気なく言うと。
そんな、甘い対応すると、どんどん自国に有利な方向にもっていかれるんだから!
力には力で対抗しないと。それが抑止力。
という意見がかなりあります。
一方で、海外での紛争解決に日本も協力すべきというアメリカの要求があります。
日本が、
平和憲法があるんだから無理なんです。自衛隊の活動には限界があります。憲法改正しないと協力はできません。
こう答えても、
金だけ出して、人を出さないなんておかしい、協力すべきだろう!在外邦人の命は日本以外の国が守ってやっているのがわからんのか?
というアメリカの圧力があります。
それで 結局、
安全保障関連法案を作り、憲法に違反しているという憲法学者の意見もある中で、
自民党政権下、数の論理で、可決され、成立しようとしています。
この安保関連法案で、平和を維持できると明言するのはかまいません。平和がまちがいなく実現するのなら良いです。
でも、もしそれで、日本の平和が保てなくなったとき、誰が責任とるのでしょうか?
年金問題も、無駄な公共事業も、国の甘さから国民にしわ寄せがきました。
しかし、どうでしょうか? 誰も、責任を取っていません。
平和という大事な問題もそうなっていくのならやりきれません。
なし崩しで平和が壊れていくというのなら、やはり、きちんと国民に問うべきではないでしょうか
平和が維持できず、どんどんアメリカの要求が強くなり、
軍事力を増強することになり、最終的には、非核3原則も、法律の解釈で脅かされることになりはしないかと、
実は私は心配しているのです。
日本が軍備を強化することで、抑止力をまして、それで平和を維持する方針にするのなら、
きちんと国民に問い、憲法を改正すれば良いことです。
言い知れぬ不安が拭い去れないまま。そして、いったいどの政治家、政党を支持したら日本を良くなるのか、いまひとつわからないままでいる私がいます。そして無力さを感じています。
今の日本は厳しい立場にあります。
長い歴史の中、日本人は、自らの知恵で、他国の侵略を切り抜けてきました。無駄な戦争が、国を疲弊させ、多くの人命を失うという教訓も得てきました。明治維新の政治家は、列強との力の差をいやというほど思い知らされていました。国民に教育を与えて、一日もはやく近代化を実現しようと必死でやって来ました。私たちはその子孫。知恵を使ってどこの国もできない日本ならではの、やりかたで、平和を維持してほしいです。できるはずです。これからの若い人に期待するしかありません。
正しい生き方をする人材を育てていく必要も感じます。
戦争に行きたくない!
と発言した若者に、利己的だと批判した国会議員がいて、連日マスコミが取り上げて、様々な意見が飛び交っています。
私も個人的に、
息子はぜったい戦争に行かせたくない!
人を殺すために私は子供を産んで育てたのではありません。
某議員の方、私を利己主義だとどうぞご批判くださいませ。