先日お花見で作った角寿司の型は、浜田市朝日町にある古森金物店で買い求めました。このお店は荒物から仏具まで取り揃えてあるのですが、一つ一つにこだわりがあり、高級百貨店を超えるほどの手作りの銘品ばかりが並んでいます。例えば、金バケツは、漁師さんが海で使うことができるようにステンレス製で錆びないものだったり、お香は、京都の老舗松栄堂から取り寄せています。
私が買った型は松でできていて、大工さんにより釘を使わず、寄木と、くりぬきで作られたものです。最初にみたときは不思議な形で、なんでこんなに大仰なのかわかりませんでしたが、実際に作ってみると、両側が飛び出していることで、型で押した後、両手で引っ掛けて型を持ち上げることができるようになっていて、感動いたしました。浜田に伝統的に伝わる角寿司の大きさ用に作られています。スーパーや百円ショップが乱立している時代に、逆行するこだわりのお店は、完璧にグレード維持しプライドを持ってお商売をされているのです。
実家には古くからある道具がまだあり、今でも現役で活躍しておりますが、この型もずっと大事にしたいと思います。
残念ながら、角寿司の味が今ひとつでしたが、勉強してより美味しくしたいと思います。
角寿司の場合、具の味は普通で構わないのですが、ご飯の方は一般的なちらし寿司を少し砂糖を多くして甘くしたぐらいではまだまだボケた味になるのです。すし飯にしっかりと砂糖と酢と塩味を濃いめにつけるのがポイントです。