12月1日は午前中は渋谷の金王八幡宮で算額を拝観し、午後は、大学のゼミの先生を囲む会に参加させていただきました。
経済学は儲かるか儲からないかを論じ、効率性を追求し無駄なものを排除する事ばかりが表に出てしまうのですが、じつはそれだけではありません。
財やサービスの消費によって人は満足度が高まるという前提があり、元々は人の満足度を高めて救うのが目的の学問です。
理想的経済人は、利潤追求を求めて行動します、お金儲けをすることは悪いことではありません。
自由競争の中で自然に多くの人が満足する財やサービスを生み出して行きます。それを繰り返す中で、世の中が豊かになっていくのです。そして生産を行うために必要な要素についても論じます。
日本の経済が低迷している原因は何か?
いくつかありますが、先生は、経済の空洞化を挙げられています。
安価な労働力が確保でき、貿易摩擦が解消可能なため日本の企業は海外に 生産拠点を移しました。そのしわ寄せで、雇用が減り、GDPが下がります。余った労働力を再教育して新たな事業に投入すれば良いのでしょうが、起業家の背中を押す投資も不十分なため、日本を牽引するほどの事業には発展しません。したがって雇用率は下がり、不景気に陥るのでのです。
じゃあ何に期待すべきか?
やはり、まず期待すべきは人の力なのです。
皆がグローバルな感性を身につけて、多様な個性を認めることが第一歩であると先生は力説されました。
型にはめず、さまざまなものさしが存在する世の中であるなら、多様な人材が生まれ、その中から
これまでとは違った発想によって、世界を変えるようものな財やサービスが生まれるかもしれない。
非凡な個性を持つ人間を周辺に追いやる間は、世の中は良くはならない。
ここで言うグローバルとは語学が堪能で外国人とコミュニケーションができることだけではありません。すでに海外では当たり前になっている、民族の違いやジェンダーへの理解も含めます。
やっぱりすごい!
先生は偉大な方でした。
我々は既存の考えに囚われていてはダメなのです。
話を聞いた後、
子供を型にはめてしまった気がして、ハッとしました。
孫にはグローバルな感性を身につけて欲しいです。
画像は二子玉川駅前です。40年前とは恐ろしく変貌していました。