2025年4月9日(水)
万博協会、危険を放置
爆発濃度ガス検知 共産党、会見で指摘
![]() (写真)会見する(左から)清水、寺本の各氏=8日、大阪市 |
大阪・関西万博の試験開催で多くの人が行き交う会場内(大阪市夢洲〈ゆめしま〉)で、着火すれば爆発の危険がある下限濃度(5vol%)を超えるメタンガスが検知された問題を受け、日本共産党の清水ただし府カジノ・万博問題PT責任者(参院大阪選挙区予定候補)と、元消防士で検知を通報した寺本けんた守口市議が8日、大阪市内で会見し、「万博協会の危機管理意識があまりに低く、ガス対策も信用できないことが示された」と指摘しました。
寺本氏は、6日午後3時ごろに持参した検知器で東トイレ横のマンホール(昨年3月の爆発現場付近)のフタから爆発濃度ガスを検知し、すぐに万博スタッフに伝えるなど対応を求めて駆け回ったが、現場の立ち入り規制もされず、午後4時ごろに119番通報したことを報告。「万博協会は、4時25分に立ち入りを規制したと発表したが、5時近くまでトイレの出入りや隣のキッチンカーの運用は続き、避難の呼びかけもなかった」と述べました。
また、「通常、メタンガスが検知されれば、消防隊は緊急出動で駆け付けるが、サイレンも鳴らさない業務出動だった。万博だから特別視するのでは人命が守られない」と訴えました。
清水氏は「昨年の爆発事故以降、万博協会は対策をとったと言っていたが、ガスは発生し続け、寺本議員が通報しなければ放置されていた。現場は子どもの万博遠足の通行ルートにもなり、極めて危険。対策がとれていない以上、開催を見合わせるべきだ」と訴えました。