大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

中には、「無料ではなくて、少しお金をもらったほうが、みんな安心して散髪に来られるのでは」と提案する人もいた。

2022-10-31 | 中国をしらなければ世界はわからない
 

値上げして逆に客が増えた

上海の理髪店 そのワケは?

人民網日本語版 2022年10月28日15:50
 

浙江省麗水市蓮都区の花園路にある理髪店の近くには工事現場があり、多くの出稼ぎ労働者がそこで働いている。そして、夕方になると、1日働いた労働者が理髪店の前を通って自分の住む場所へと戻っていく。人民網が報じた。

理髪店を経営して23年になるオーナーの廖雄さんは、「今年5月中旬に、彼らの多くが汗だくで髪が乱れたまま店の前を通ることに気付いた。夏に向かって暑さが厳しくなっていく頃で、毎日疲れ切っている労働者を見て、一生懸命奮闘していた頃の自分を思い出した。そこで、自分の特技を生かして何かしたいと思った」と振り返る。

廖さんは思いついたらすぐに行動に移し、店で働く見習いと一緒に、「出稼ぎ労働者や清掃作業員は散髪無料」という看板を店の前に置いた。

見習いと一緒に無料で出稼ぎ労働者や清掃作業員の散髪をする廖雄さん。(撮影・留辰)

この目を引く看板を、近くで働いている出稼ぎ労働者がすぐに発見。始めは信じられず、「無料って本当ですか?」と恐る恐る聞いていたという労働者らも、本当だと知ると安心して散髪してもらうようになったという。

無料で散髪してもらえることが評判となり、散髪に来る人はどんどん増えていった。「一番多い日で30-40人来ていた。人件費やコストかなり上がったが、労働者のためにできることがあってとてもうれしい」と、廖さんは充実感を漂わす。

3ヶ月の間に、無料で散髪してもらった労働者の数は延べ1000人以上に達しているという。

男性の髪を切る廖雄さん。(撮影・留辰)

しかし、その後、無料で散髪してもらいに来る労働者がどんどん減り、1日に数人という日もあった。廖さんは少し困惑し、気落ちしたという。

ある日、散髪に来たある労働者が、「始めは工事現場のたくさんの作業員がここに来ていたけれど、後になってから、一般のお客さんは200-300元(1元は約20.2円)払っていて、本当はとても高い店であることが分かった。それで、ずっと無料で散髪してもらうというのがとても申し訳なくなり、心苦しくなった」と打ち明けた。

中には、「無料ではなくて、少しお金をもらったほうが、みんな安心して散髪に来られるのでは」と提案する人もいた。

10元もらうようになってまた散髪をしに来る作業員が戻ってきた廖雄さんの理髪店。(撮影・留辰)

「謎」が解けた後、廖さんは「確かにそうだ」と納得。そこで、9月中旬から看板の「無料」の文字を「10元」に変えた。

散髪に来たある作業員は、「散髪が10元というのはとても安い。理容師は散髪が上手だし、とても親切。10元払うようになって、申し訳ない気持ちも少し減った」と話していた。

互いに気遣い合う和やかなムードの店に来る客が増えている。(撮影・留辰)

無料から10元になったのに、散髪に来る人は逆に以前より増えた。

「毎日、大体数十人の労働者が散髪に来る」と話す廖さんは、親切にしたつもりが、自分のことも気遣ってもらったことをとてもうれしく感じているという。そして、散髪が終わり、すっきりとさわやかな姿になり、笑顔で店から出ていく労働者らを見て、「これからもずっと続けたい」と語っていた。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年10月28日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朴鍾泌氏を知る関係者によると、同氏は長く統一協会の九州の責任者を務めてきたといいます。

2022-10-31 | 勝共連合は、カルト集団=「反社会団体

宗教所管の宮内文科委員長

統一協会地区幹部と写真

駐福岡韓国総領事館で18年

写真

(写真)駐福岡韓国総領事館のホームページに掲載された写真。左から宮内秀樹衆院議員、総領事、統一協会日本第5地区長の朴鍾泌氏=2018年9月14日(一部加工)

 自民党衆院議員の宮内秀樹・衆院文部科学委員長(福岡4区)が2018年に駐福岡韓国総領事館で、統一協会(世界平和統一家庭連合)の地区幹部、総領事と3人で写真を撮っていたことが30日、本紙の調べで分かりました。宗教を所管する文部科学委員会の委員長として説明責任が問われています。

 駐福岡韓国総領事館のホームページによると、18年9月14日に宮内議員は当時の総領事から公邸晩さん会に招かれ、朝鮮半島情勢などについて意見交換しました。問題の写真は、この晩さん会を紹介した記事に掲載されています。写真には、宮内議員、総領事、統一協会日本第5地区長の朴鍾泌氏が並んでいます。

 朴鍾泌氏を知る関係者によると、同氏は長く統一協会の九州の責任者を務めてきたといいます。

 統一協会の第5地区は19年4月に福岡県宗像市で「ファミリーパワーフェスティバル青年3000名大会」を開催。この集会には宮内議員も出席し登壇していましたが、自民党の自主点検には報告していませんでした。集会内容を報じた統一協会のネットニュースは本紙の特報(28日付)後に閲覧できなくなっています。

 本紙の取材に同総領事館は「総領事が交代しているので、招待した理由は分からない」と回答。宮内議員の事務所からは期限までに回答がありませんでした。(統一協会取材班)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

延安精神を発揚し、歴史への自信を揺るぎないものにし、歴史における主導性を強化し、闘争精神を発揚し、第20回党大会の打ち出した目標と任務の達成のために団結し、奮闘する必要がある」

2022-10-31 | 中国をしらなければ世界はわからない
 

習近平総書記が

中国共産党中央政治局常務委員を率いて

延安革命記念地を訪問

人民網日本語版 2022年10月28日11:17
 
習近平総書記が中国共産党中央政治局常務委員を率いて延安革命記念地を訪問
 
 習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は27日、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の閉幕から1週間足らずで、中国共産党中央政治局常務委員である李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏を率いて北京から陝西省延安へと向かい、延安革命記念地を訪れ、革命戦争期の中共中央の延安における苦難に満ちた歳月を振り返り、当時の革命家の偉大な功績を偲び、新たな中央指導部が革命的血脈と奮闘精神を継承し、新たな試練の道において歴史と人民に新たな卓越した結果を示すことへの揺るぎない信念を表明した。

習総書記は「偉大な党創立精神を発揚し、延安精神を発揚し、歴史への自信を揺るぎないものにし、歴史における主導性を強化し、闘争精神を発揚し、第20回党大会の打ち出した目標と任務の達成のために団結し、奮闘する必要がある」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年10月28日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若いネズミと生体システムを共有する年老いたネズミは、筋肉細胞と幹細胞の分裂と活性が増加するとともに、心臓細胞や幹細胞の機能も強まりました。

2022-10-30 | 科学最前線
 

若返って寿命15年延びる…「若返りネズミ実験」深掘り

登録:2022-10-28 03:16 修正:2022-10-29 09:45
 
[ハンギョレ21]老いの科学 
老化と若返りの秘密は若い血ではなく 
むしろ老いている側が握っている
 
 
2022年10月17日、キオスク(無人情報端末)を用いた教育現場で、ある高齢者が若い講師に注文方法を学んでいる/聯合ニュース

 近ごろ疲れる日が続いています。季節のせいか、年齢のせいか、これまでの疲労が蓄積しているせいか、午後になりさえすればいつの間にかウトウトする日が増えています。一昨日からは口の中がただれ、口の周りに水ぶくれもできており、免疫力がガクンと落ちた感じです。

 私にこのように元気がないのを見て、ある知人は「私たちぐらいの年になれば、しんどければ病院で点滴を一本打ってもらってちょっと休むべき」と言います。最近は単なるブドウ糖や食塩水だけでなく、各種アミノ酸、老化や疲労の解消、免疫力向上に良いという特殊成分の入った点滴もあるので、症状に応じて選んで打てば良いというのです。

疲れたら点滴一本?

 19世紀の英国の医師シドニー・リンガー(1835~1910)が生理食塩水をベースにした輸液を開発して以来、様々なリンゲル液が開発されてきました。リンゲル液に代表される様々な輸液製剤は、コレラや赤痢のような脱水症を引き起こす病気の死亡率を画期的に低下させた「奇跡の薬物」でした。

 さらに、血液に必要な物質を直に投入するため、効果が早期に現れます。ですから早い身体的変化を望む人々は、一種の疲労解消薬や元気の出るサプリメントのように輸液製剤を利用します。自分の体内の血液に何か良い成分を入れているということで、一種の生命力を得ているという感じがしたりもします。

 昔から血液は「命の源」と感じられてきました。健康な状態では表に出て来ませんが、内的もしくは外的な傷を負うと強烈な赤い液体が体から流れ出してきて、放っておけば死に至ったりもしたわけですからね。中世の西洋では瀉血療法が流行しましたが、これも相対的に「余計な悪い血」を抜いて、体液のバランスを保とうとするものであったに過ぎず、生命体にとって血液は重要ではないと考えられていたわけではありません。

 うまいことに、科学が明らかにした統計的数値もまた血液の重要性を示します。今までで最も正確に明らかになっているところによると、人の体を構成する細胞の中で数の最も多いものこそ、まさに血液中の赤血球です。数だけ見れば、赤血球は人体を構成する細胞の約84%を占め、5%ほどがもう一つの血球細胞である血小板です。

 だから血液は、一見水のようであっても、私たちの体に存在する細胞の約90%が含まれる高密度組織です。(ただし血液中の赤血球と血小板は身体を構成する細胞の中で最も小さな部類に属するため、これらが体重に占める割合はそれほど高くありません。むしろ細胞数は0.1%に過ぎない筋肉と脂肪細胞は、体重に占める割合が最も高く、体重の4分の3ほどを占めています。)

 このように血液は、私たちが生きている限り一時も休まずに全身を駆け巡り、身体組織の隅々に必要な物質を伝え、不要な物質を除去し、命のバランスを整える役割を果たします。

隠喩ではない「若い血の輸血」

 2015年に科学ジャーナル「ネイチャー」に興味深い記事が載りました。個体結合によって若いネズミと年老いたネズミの生体システムを一つにつなげたところ、年老いたネズミに若返り効果や寿命延長効果が現れたというのです。若いネズミと生体システムを共有する年老いたネズミは、筋肉細胞と幹細胞の分裂と活性が増加するとともに、心臓細胞や幹細胞の機能も強まりました。

 個体結合状態の老いたネズミは普通のネズミより平均で4~5カ月長く生きますが(ネズミの平均寿命は約2年です)、人であったら平均寿命が15年あまり延びることになるわけです。老いた状態で15年ではなく、ある程度若返った状態で15年であれば心ひかれます。しかし一生を誰かとつながったまま生きなければならないというのは、想像するだけでも恐ろしいことです。

 しかし続いて、あえて2つの個体をつなげなくても、老いたネズミの血液を若いネズミの血液と半分ずつ交換すれば、老いたネズミに若返り現象が現れるという結果が発表されたことで、話は変わってきます。

 輸血は現在でも日常的に行われている医療行為であり、十分に耐えるに値する不便さとして受け止められていますから。2005年からこれに関する研究を行ってきた米国のバークレー医科大学の研究陣は、年老いたネズミの老化で損傷した筋肉が、若いネズミの血を輸血されるとわずか5日で回復することを確認したと発表しました。今や本当に「若い血の輸血」が単なる隠喩的表現ではなく、老いて衰弱した組織を蘇らせる実質的な方法かもしれないという期待が膨らみました。

 市場はより迅速に対応します。米国のシリコンバレーには、若者の血を買い取って輸血用製剤にし、高齢者に売るベンチャー企業が2017年に登場しました。しかし、まだ科学的にその原理が正確に検証されていない状態で「若い血」に対する熱望ばかりが強まっていることに対し、米国食品医薬品局(FDA)は「若者の血を老化防止の目的で輸血する行為には公式に検証された効能がなく、むしろそれによって血液関係の疾病の拡大と輸血に関係する副作用が発生する可能性の方が高いため、避けるべき」だと厳重に警告しました。

 実験で年老いたネズミに現れた効果が非常にドラマチックであったため、老いたネズミより疎外されて見えましたが、この実験に利用されたネズミは1匹ではありません。もう1匹の隠れた主人公、若いネズミもいましたよね。この若いネズミはどうなったのでしょうか。老いたネズミを若返らせたネズミに異常はなかったのでしょうか。

老いたネズミが若くなった分、老いた「若いネズミ」

 残念ながら、この実験の結果、老いたネズミが若返った分、若いネズミは早く老けるように見えました。ただし人々の関心は「若返り」であって、「早老」の症状ではなかったため、若いネズミの哀れな運命は関心の対象から少し外れていました。しかし、このことをいつまでも無視することはできませんでした。老いたネズミと若いネズミの血液交換効果を実験したバークレー医科大学の研究陣は、血液の半分が老いたネズミのものに入れ替わった若いネズミはむしろ老化が早まるということを観察し、これを報告しました。

 年老いたネズミが若返ったのも、若いネズミが早老症状を示すのも、理由は明確ではありませんでした。ところが、2022年7月に同じ研究陣が含まれる共同研究チームが発表した新たな論文(「単一個体同士の血液交換後の若いネズミの老化現象」、ネイチャー・メタボリズム)によると、老いたネズミは若返ったのではなく老化症状が中和されたに過ぎないかもしれないというのです。血液の半分が老いたネズミのものに入れ替わった若いネズミは老化した細胞が増えるだけでなく、筋力が弱まったり肝臓の機能が低下したりするなどの老化症状を示します。

 特に研究者たちは老化細胞の増加に注目しました。老化細胞とは、傷つけられてそれ以上分裂することもなく、かといって死んでもいない状態で生き残っている細胞のことです。損傷しているため本来の機能が果たせない状態ながら死にもせず、しかも周りの正常細胞まで傷つける炎症性物質を分泌します。その姿がまるで死体でありながら生きている人間を攻撃するゾンビに似ていることから、「ゾンビ細胞」とも呼ばれます。

 「ゾンビ」老化細胞は一般的に、個体が年を取って細胞損傷が蓄積されるにつれて次第に増えるため、老化細胞の量そのものが個体の老化を表わす指標にもなります。年老いたネズミの血液には老化細胞が多量に含まれ、それの及ぼす悪影響で若いネズミの老化現象が促進されたのです。その証拠に、老いたネズミから抽出した血液に老化細胞の否定的機能を抑制する薬物を注入して投与すると、若いネズミの早老現象は明らかに減りました。

洗濯洗剤を飲み込んでしまった時に水を飲んで薄めるように

 この研究は何を暗示するのでしょうか。それは、老化と若返りの秘密の鍵は若い血ではなく、むしろ年老いている側が握っているということです。

 研究陣は、若い血の輸血による老いたネズミの若返り現象は、実際には若い血に老化防止物質があったからではなく、単に老いたネズミの血液中の老化細胞を一部除去したために現れたのかもしれない、との結論を下します。家庭用洗濯洗剤の裏をよく見ると、誤って飲み込んだりした場合は直ちに大量の水を飲んで希釈するようにとの警告文があります(もちろん、その後、必ず病院に行かなければなりません)。洗剤の刺激性と腐食性は濃度と大きな関係があるので、非常に大量の無害な水でその物質の濃度を一定以下に落とすことが損傷を少なくする方法なのです。

 年老いたネズミの血液の半分を取り替えるというのは、身体を構成する細胞数の半分近くを取り除いて新たに入れるということです。その時、新たに入ってきた血は若いネズミに由来しているので、老化細胞の数もそれだけ少ないはずです。つまり、年老いたネズミの体では一時的に老化細胞の濃度が半分に減るわけです。

 老化細胞が減ると老化細胞が原因で起こっていた否定的な効果も消えるので、一時的に身体が回復症状を示したのです。同じ理由で、若いネズミには逆の効果が現れました。これは、血液交換後に老いたネズミに現れる肯定的効果よりも、若いネズミに現れる否定的効果の方が大きいということでも証明されます。もし若い血に若返りを起こす物質が入っているのなら、老いた血が入ってきて否定的な効果を起こしてもそれが中和されるので、否定的効果は弱まったはずですから。

 この実験結果を知れば、若い血さえ輸血すれば老化を免れうるかもしれないと期待していた人々は失望するかもしれません。しかしこの研究は、老化の発端は老化細胞の数にあり、血液中の老化細胞の数が肝臓、筋肉、脳などの老化の程度を決め、依然として秘密の鍵は血液の中にあることを示唆するものでもあります。また、人であれ組織であれ、元の古い組織をそのままにしておいて若い血を輸血しても、根本的な問題の解決にはなりえないことを示す良い例でもあります。

イ・ウンヒ|科学コミュニケーター (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センターは「オオソリハシシギがオーストラリアとアラスカの間を毎年移動して生涯飛ぶ距離は、月まで往復する距離に匹敵する」とし「少なくとも1羽がそのような隊列に加わった」と明らかにした。

2022-10-30 | アジア各国から

生後5カ月のシギ、飛行距離「世界新記録」…

初挑戦で1万3560キロ

登録:2022-10-28 14:02
 
[アニマルピープル] 
アラスカから飛んで11日でオーストラリア南部に到着 
大海原の上を、時速51キロメートルで休まず羽ばたき 
雄の成鳥が昨年立てた記録を500キロ超える
 
 
西海側の干潟はオオソリハシシギが繁殖をするために必ず必要な生息地だが、韓国、中国、北朝鮮いずれも急速に失われている=ウィキメディア・コモンズ提供//ハンギョレ新聞社

 孵化してたった5カ月の幼いシギ、アラスカからオーストラリア南部まで最長距離を休まず飛び、渡り鳥の長距離飛行記録を更新した。

 ニュージーランドのシギ保護団体のプコロコロ・ミランダ水鳥センターは25日、ツイッターを通じて「オオソリハシシギの新しい飛行記録が立てられた」と明らかにした。センターは「初飛行に出たこのシギは、アラスカからオーストラリアのタスマニアまでの1万3560キロメートルを11日と1時間かけて休まず飛び、同じ種のシギが昨年立てた1万3050キロメートルの記録を更新した」と明らかにした。オオソリハシシギは太平洋を横断してオーストラリアとニュージーランドで越冬し、翌春には朝鮮半島の西海(ソヘ)岸を経てアラスカで繁殖する中型のシギだ。

 
 
オオソリハシシギは大洋を毎年往復する超長距離旅行者だ=ポール・ヴァン・デ・ヴェルデ、ウィキメディア・コモンズ提供//ハンギョレ新聞社
 
 
初の越冬飛行に出た幼いオオソリハシシギ234684の飛行軌跡。鳥の背に付着した小型の衛星追跡装置によりリアルタイムで得た記録だ=プコロコロ・ミランダ水鳥センター提供//ハンギョレ新聞社

 234684という足環の番号をつけたこの幼いシギは、10月13日にアラスカ海岸を発った。アリューシャン列島を遠回りに迂回したため経路が長くなったが、ハワイ西側を経て大海原を平均時速51キロの速度で飛んだ。

 飛行の終盤で南太平洋に入り、キリバス、バヌアツ、ニューカレドニアなど通り過ぎたが着陸せずにニュージーランドとオーストラリアの間へと南下し、23日、右に急旋回してタスマニア北東のアンソンズ湾に着陸した。

 
 
群れをなして飛ぶオオソリハシシギ。上昇気流に乗ったり滑空する形でエネルギーを節約する他の海鳥とは異なり、休まず羽ばたきをする=イアン・カーク、ウィキメディア・コモンズ提供//ハンギョレ新聞社

 これまでの最長距離飛行記録は、同じオオソリハシシギの成鳥の4BBREWが2021年に立てた1万3050キロで、アラスカからニュージーランドまでノンストップで飛んだ。このシギは、2020年に自分が立てた1万2000キロの記録を更新した鳥だった。センターは「幼い鳥が、成鳥の雄の記録を軽々と越えてしまった」と書いた。

 他のオオソリハシシギたちは6週間ほど前に越冬の旅に出たが、この幼いシギはさらに長く極地に留まり、脂肪を蓄積したものとセンターは推定した。オオソリハシシギは長距離の旅の前に、必要な臓器以外の内臓の大きさを減らし、空いた部分に脂肪を蓄えて休まず羽ばたきをするのに必要な栄養分と水分を供給する。

 
 
2020年に最長距離飛行の記録を立てたオオソリハシシギ4BBRWの飛行経路。西海側の干潟を経由した=プコロコロ・ミランダ水鳥センター提供//ハンギョレ新聞社

 センターは「オオソリハシシギがオーストラリアとアラスカの間を毎年移動して生涯飛ぶ距離は、月まで往復する距離に匹敵する」とし「少なくとも1羽がそのような隊列に加わった」と明らかにした。

 しかし、オオソリハシシギが繁殖地へと向かう際に栄養分を補充する重要な寄着地である韓国西海岸のセマングム干潟をはじめ、中国や北朝鮮の干潟が失われてきており、個体数が急激に減っている。

チョ・ホンソプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「米国や同盟国、パートナー国が極限の状況に陥ったときにのみ核兵器の使用を検討する」とし、場合によっては核兵器を使う姿勢を示しました。中国やロシアの核兵器増強に対抗するとして、・・

2022-10-29 | アメリカの反応

米 極限状況で核使用

核態勢見直し 先制不使用採用せず

 【ワシントン=島田峰隆】バイデン米政権が27日に発表した「核態勢の見直し」(NPR)は「米国や同盟国、パートナー国が極限の状況に陥ったときにのみ核兵器の使用を検討する」とし、場合によっては核兵器を使う姿勢を示しました。中国やロシアの核兵器増強に対抗するとして、核戦力の強化を進める方針を打ち出しています。

 NPRの策定はトランプ前政権時の2018年2月以来。21年1月に発効した核兵器禁止条約について、NPRは「効果がない」と敵視し、核抑止力に固執しています。

 ロシアが核兵器使用の威嚇を行うなかで米国にとって核抑止力は「最優先事項」だと強調。「核兵器が存在する限り、核兵器の基本的な役割は米国や同盟国、パートナー国への核攻撃を抑止することだ」と述べています。

 グテレス国連事務総長などが求めてきた核兵器の先制不使用政策や、核兵器の役割を敵の核攻撃抑止や核攻撃への反撃に限定する「唯一の目的」政策については、採用を断念したとしました。これらの政策は、競合国が開発する非核兵器戦力に照らして「受け入れがたいレベルの危険をもたらす」としています。

 特に中国による核兵器の増強や近代化に懸念を表明しています。「同盟国やパートナー国への軍事挑発を含めて、高圧的な目的のために核兵器を活用する新たな選択肢を与えている」と警戒。中国に対する抑止力を高めるためとして、日本、韓国、オーストラリアとの「拡大抑止」協議を強めるとしました。

 ウクライナを侵略するロシアについても核兵器の近代化を指摘。核軍事同盟としての北大西洋条約機構(NATO)を強化するとしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この日の演習は軍事指揮統制機関、戦闘要員の準備態勢とともに、戦略核兵器および非核兵器の信頼性を点検するために実施され、宇宙航空軍と南部管区軍、戦略ミサイル軍、北方および黒海艦隊が参加した。

2022-10-28 | プーチンはやめた方がよい
 

ロシア、ウクライナ侵攻後初の核演習…

プーチン大統領「テロから国民を守る」

登録:2022-10-27 08:57 修正:2022-10-27 11:58
 
 
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2020年7月26日、セルゲイ・ショイグ国防長官など軍関係者と会い、意見を聞いている/ロイター・聯合ニュース

 ロシアが26日(現地時間)、ウラジーミル・プーチン大統領が参観する中、定例の核演習を行った。

 ロイターなど海外メディアの報道によると、ロシアのクレムリン宮は同日、プーチン大統領の指導のもと、軍が陸上・海上および空中で戦略的抑止力演習を実施し、実際に弾道ミサイルや巡航ミサイルの発射が行われたと明らかにした。また「戦略的抑止力訓練の目標任務がすべて達成され、すべてのミサイルが目標に達した」と説明した。

 セルゲイ・ショイグ国防長官は今回の演習に関して「敵の核攻撃に対応して大規模な核攻撃を加えるための演習を行った」と述べた。この日の演習は軍事指揮統制機関、戦闘要員の準備態勢とともに、戦略核兵器および非核兵器の信頼性を点検するために実施され、宇宙航空軍と南部管区軍、戦略ミサイル軍、北方および黒海艦隊が参加した。

 ロシア国防総省は、キンジャールミサイル、イスカンデルミサイル、ジルコン極超音速ミサイル、ヤルス大陸間弾道ミサイル(ICBM)、シネバ弾道ミサイルの発射場面の映像を公開した。ロシアが核演習を実施したのはウクライナ侵略直前の2月19日以来8カ月ぶり。今回の演習は、ロシアが核兵器使用の可能性を示唆し、最近では「汚い爆弾」に繰り返し言及した後に行われたもので、さらに注目を集めている。汚い爆弾とは、通常の起爆装置に放射能汚染を起こしうる物質を入れて拡散させる爆弾のことをいう。

 プーチン大統領はこの日も独立国家共同体(CIS)の情報機関長らとの会議で「地域および世界の紛争の可能性が依然として高い」とし「我々はウクライナによる汚い爆弾の使用計画を知っている」と述べた。また、「CISは、これまで現在のようなテロの脅威を経験したことがない」とし、「これらテロリストの脅威から国民を守り、重要なインフラの防御を強化する必要がある」と述べた。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渉外部長は「トータルで教区として6007の名簿を獲得できた。今までは3000いくかどうかのたたかいだった」「時間を割いて朝から夜まで電話かけに参加し、力を注いでもらった」とのべ、・・

2022-10-27 | 旧統一教会は解散せよ!

徹底追及 統一協会

昨年総選挙でも総力支援 協会行事の動画で判明

当選4氏、“自主点検”では否定

 統一協会(世界平和統一家庭連合)の地方組織が昨年10月の総選挙で、自民党の原田義昭元環境相ら複数の国会議員の支持拡大を行っていたことが、協会施設の行事を録画した動画から分かりました。統一協会についてはダミー団体の「世界平和連合」が国政選挙で自民党候補と推薦確認書を交わし、支援していたことが明らかになっています。(統一協会取材班)


写真

(写真)総選挙結果の報告が行われた統一協会の施設=福岡県久留米市

 総選挙投票翌日の2021年11月1日に福岡県久留米市の施設で撮影された動画によれば、統一協会の南福岡教区としてかかわっていた選挙区の結果を渉外部長が報告。公認をめぐり自民党内が分裂し、野党統一候補の立憲民主党新人に敗北した原田氏を「福岡5区は注目されたが惜しくも負けてしまった。(分裂した元県議の)栗原票と公明党の票を奪い返すことができなかった」「責任をまっとうできなかった」と、時に涙ぐみながら吐露しました。

名前と票数挙げ

 また「世界平和連合としては原田先生と次の計画を立てていく段階にある。継続してぜひ応援してほしい」と呼びかけました。原田氏は統一協会系の「日本・世界平和議員連合懇談会」会長に就くなど同協会と深い関係にあります。

 渉外部長は当選した福岡6区の鳩山二郎、同7区の藤丸敏、佐賀1区の岩田和親(立民に敗れ比例復活)、大分2区の衛藤征士郎各議員の名前と票数を挙げながら選挙支援への謝意を表明。これらの議員はいずれも自民党の“自主点検”で、選挙ボランティアや組織的支援を受けていないことになっています。

名簿獲得できた

 渉外部長は「トータルで教区として6007の名簿を獲得できた。今までは3000いくかどうかのたたかいだった」「時間を割いて朝から夜まで電話かけに参加し、力を注いでもらった」とのべ、政権交代が問われた総選挙でこれまでにない力の集中を語りました。

 さらに「勝利の報告をしてもらう」として、鳩山、藤丸両議員が協会の施設に当選のあいさつに来ることをほのめかしました。

 本紙は原田氏と自民党4議員に対し、国政選挙で統一協会やその関連団体に選挙支援を依頼したり、支援を受け入れたりしたことがあるか質問。選挙支援の依頼や受け入れの「事実はない」(岩田氏)、「(元秘書の)市議から話はあったものの疑念があり、統一教会との対応はしないと決めていた」(藤丸氏)と回答がありました。原田、鳩山、衛藤各氏からは期限までに回答がありませんでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「党創立100周年記念、統一地方選挙勝利・党勢拡大特別期間」にとりくんでいます。その最中だけに、本書が全党で学習され、党づくりの法則的な発展方向が、著者の志と一つになって多くの党員に届けられる・・

2022-10-26 | 日本共産党の機関決定文書

2022年10月26日(水)

市田忠義著

『日本共産党の 規約と党建設 教室』発刊によせて

書記局次長 田中悠

写真

(写真)『日本共産党の 規約と党建設 教室』市田忠義著 新日本出版社 1500円

 日本共産党創立100周年の記念の年に、党建設の分野においてもその到達点が一冊の本にまとめられました。市田忠義副委員長が、2022年4月の中央党学校で行った「規約と党建設」の講義をもとに、志位和夫委員長の党創立100周年記念講演や直近の中央委員会総会決定もふまえて加筆し、仕上げられた『日本共産党の 規約と党建設 教室』です。

 中央委員会で党建設の任にあたっている一人として、本書の醍醐味(だいごみ)を紹介し、推薦のメッセージとしたいと思います。

日本共産党の真価がここに――100年史をきりひらいてきた党建設の理論と実践

 本書を通読してまずかみしめたのは、社会変革の事業をすすめる日本共産党の真価は、党綱領や政治路線とともに、党規約と党建設論においても示されているということです。

 日本共産党がどんな党なのか。市田副委員長ならではの語り口によって、はじめて学ぶ人にも、わかりやすく解説されています。

 党規約に明記されている党の組織原則――「民主集中制」の五つの柱については、さまざまな楽器で一つのハーモニーを奏でるオーケストラの例えも登場。「党員は、民主的な議論があるから、自らの理解と納得にもとづいて決めたことを自覚的に実行できます」と党内民主主義の大切さを述べるとともに、「真理は実践で検証するという見地にたっています」と、最終的には多数決で決め、決めた方針をみんなで実行する意義を力説します。「50年問題」の痛苦の教訓、61年の綱領確定の経験、ソ連・中国の干渉とのたたかいなど、「民主集中制」が外国からの“輸入品”ではなく、日本共産党自身の体験からつくられ血肉としていった経過も詳しく述べられ、この組織原則なしに現在の党は存在しえなかったことが深く理解できるでしょう。

 党が支部を「基礎組織」としていることについては、「その職場・地域・学園の事情にもっとも精通しているのは支部である」との提起も。国民の苦難軽減の活動にとりくみ、綱領実現の多数派をきずく草の根の支部の存在と役割に、誇りと確信を湧かせます。

支配勢力との激しい攻防のなかで

 記念講演が明らかにした「61年綱領」確定以来の支配勢力との攻防――「政治対決の弁証法」のなかで、いかに党づくりの不屈の努力が行われたか、臨場感をもってつかめるのも本書の特徴です。

 63年に入党した市田副委員長が、京都・伏見地区委員長、京都府委員長、書記局長を歴任しながら、どういう気概をもって党づくりにのぞんだか。70年代後半の激しい反共攻撃、80年「社公合意」による政界からの排除、90年代のソ連崩壊による逆風、2000年代の「二大政党づくり」など、支配勢力の反共戦略のなかでも、「必ず真理は多数派に」と頑張りぬいてきた体験からは、たえず学習につとめ、困難にたちむかう姿勢をもち続ける大事さを教えられます。

 党指導部の在任期間をとりあげた攻撃へ、党の幹部政策の基本を明らかにして反論するなど、今日の反共攻撃に対しても党建設論からの明快な回答が行われています。

 党大会第二決議では、「党綱領と科学的社会主義という政治的・思想的土台をもち、党規約という団結の確かな絆で結ばれていることは、私たちの最大の生命力」と、今日の党がもつ主体的力を明らかにしていますが、本書はそのことを党史と重ねて旗幟(きし)鮮明に示す一冊となっているのです。

党建設の「科学」をつかむ――困難にも可能性にも正面からむきあって

 続いて魅力としてあげたいのは、本書が、党建設は「科学」だということを全身全霊で私たちに訴えかけている点です。その力は、まず党をとりまく客観的情勢と党の現状分析において発揮されます。

 本書第1章では、第28回党大会で改定された綱領の立場から日本における多数者革命の条件を分析。日本の階級構成とともに、職場や学校教育における「弱肉強食」「自己責任」の新自由主義のイデオロギー、世界でも突出したマスメディアの発達によって、労働者・国民の団結をはばむ「特別の困難性」があることを指摘し、それを打ち破る強大な党の建設と統一戦線の発展が求められていると強調します。

 同時に、綱領路線の発展や自民党政治のゆきづまり、国政・地方政治における党の影響力の拡大、国際政治の「主役交代」など、記念講演で解明された党の歴史的発展段階と客観的条件、党大会第二決議にもとづいて、党建設の現状には危機とともに大きな可能性があることを論じていきます。昨年の総選挙で、50代までの有権者で約175万人がわが党に投票していたとする出口調査の分析には、ハッとさせられる人も少なくないと思います。

 こうした困難も可能性もリアルにとらえた科学的展望は、“「目標と期限」を掲げて目的意識的・計画的に党建設をすすめた1960年代の初心にたって党をつくろう”という記念講演のよびかけとあわせて、党建設への地に足のついた決意を広げるに違いありません。

党建設の基本方針が深い理解に

 第3章では、党づくりの法則的活動と基本方針が、だれかの頭の中でつくったものではなく、全党の歴史的努力と実践のなかでつくりだされたものであることを、過去の決定にも一つ一つ立ち返りながらつかむことができます。

 「政策と計画」をもった「支部が主役」の活動を「党建設の大道」と位置づけた第24回党大会決定、党員拡大を事実上後景においやる傾向を是正し「党建設の根幹」とした第22回党大会決定、第7回党大会3中総以来の「党生活確立の3原則」など、第二決議で端的に書かれている基本方針の生命力が、著者の解説と豊富な資料で展開されます。

 本書を活用すれば、単に命題を覚えるような学習ではなく、党づくりの現場でぶつかる課題ともきり結んだ、深い理解にたどりつく学習となるでしょう。

世代的継承の探求・開拓の道標――党大会第二決議の「根本精神」に迫る

 党の世代的継承という緊急で切実な課題にどうとりくむか。「若い人との接点がない」「党に迎えても育てられない」という悩みをどう打開していけばいいのか。世代的継承の道標――党大会第二決議・第4章にもとづく党づくりの改革・発展の方向を包括的にまとめた初めての著作としても、本書は特別の値打ちをもっています。

 6中総決定が、第二決議の「根本精神」ともいうべき方針が十分に使いこなされていないことを指摘し、この決定を全党員が読み、実践しようと訴えただけに、この時期に本書が発刊された意義は大変大きいものがあります。

 とくに圧巻だったのは“党員拡大論”です。「“入りそうな人だけ”“一度話して終わり”でなく、綱領をともに学び、党員としての生き方、思いを語り合う一回一回の働きかけを大切に」と、入党を働きかける姿勢が掘り下げられています。「『集い』を開くと、党機関が『何人集まったか、何人決意したか』と数しか聞かないとか、…内容も聞かずに話を終えてしまうのではだめだ」と、党員拡大の系統的努力の過程に光をあてる重要性も、心に染みるものでした。

 「楽しく元気の出る支部会議」の発展方向は、現場での豊かな経験で裏付けられながら紹介され、支部活動ですぐに生かせる内容ばかりです。「若い人は新聞を読まない」という議論に対して、丁寧に「しんぶん赤旗」中心の党活動の今日的意義と課題を語っていることも見逃せません。

党機関で格闘する同志へのリスペクトと激励が

 党機関の活動の刷新・強化の部分も、日々格闘している同志へのリスペクトと激励に満ちています。

 “革命運動の複雑さに対応できる高い理論的・政治的な力をつけ、自分の頭で考えよう”“同じ方針で活動していても県・地区間で指導水準の差が結果にあらわれる”“同時に、多様なメンバーがそれぞれの特徴を生かして力を発揮する「チーム」になること”“悩みも率直に出し合い、高めあえる集団をめざそう”――「厳しさ」の中にも「あたたかさ」がにじむ言葉は、党機関の一員として、また一人の党員としても、自分の生き方を問いかけられるものでした。

 支部への指導・援助をどうすすめるか。「正しい指導とは、命令ではなくして道理に立ち、実情にあったもので、すべての党員を納得させうるものでなくてはなりません」と強調した第11回党大会の報告、すぐれた政治指導にはまず党機関自身がよく方針を集団討議することだという提起は、これから壁にぶつかるたびに何度も立ち返ることになりそうです。

党建設で新たな前進の時代をひらく力に

 私たちは今、「党創立100周年記念、統一地方選挙勝利・党勢拡大特別期間」にとりくんでいます。その最中だけに、本書が全党で学習され、党づくりの法則的な発展方向が、著者の志と一つになって多くの党員に届けられることを強く願ってやみません。

 「叩(たた)けよ さらば開かれん」。本書の帯に記された激励にこたえ、党創立100周年が、党建設で後退から前進に転じる歴史的転換点となったと言える年になるよう、ともに力をつくそうではありませんか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当初、警察が予想した規模(7000人余り)より2倍以上の人が集結し、警察内部でも「これほどとは思わなかった、予測に失敗した」という反応が出た。

2022-10-26 | 3・1独立運動の伝統を受け継いで

7千人予想していたのに…

警察推算1万8千人が集まった尹錫悦退陣ろうそく集会

登録:2022-10-24 06:17 修正:2022-10-24 08:20
 
「キム・ゴンヒ特検、尹錫烈退陣」求めるろうそく大行進 
「イ・ジェミョン拘束」掲げた保守集会にも3万5千人
 
 
22日、ろうそく行動の主催で開かれた第11回全国集中ろうそく大行進に集まった参加者たちが、プラカードを持ってスローガンを叫んでいる=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 土曜日の22日午後6時頃、ソウル地下鉄2号線市庁駅から崇礼門交差点に至る太平路(テピョンロ)2街が埋め尽くされた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の退陣と夫人のキム・ゴンヒ女史に対する特検(特別検察官による捜査)を求めるろうそく集会に警察の推算で最大約1万8千人が集まったためだ。当初、警察が予想した規模(7000人余り)より2倍以上の人が集結し、警察内部でも「これほどとは思わなかった、予測に失敗した」という反応が出た。同じ時刻、わずか約100メートル離れたところで、「イ・ジェミョン(野党第1党代表)拘束」を要求する保守団体の集会が行われるなど、警察は今後都心での集会が次第に「勢力争い」に広がりかねないとみて、警備人材などをより拡充し集会を管理する計画だ。

 22日、進歩団体で構成された「ろうそく勝利転換行動」は、午後4時から太平路で「キム・ゴンヒ特検、尹錫悦退陣のための全国集中ろうそく大行進」を行った。同日のろうそく行進には江陵(カンヌン)や慶尚北道、光州(クァンジュ)など全国23地域から参加者たちが集結した。警察は午後6時基準で最大約1万8千人(主催側30万人推算)が集会に参加したと推算した。主催側は10万人が集まると集会届を出したが、警察は当初内部的に7000人余り程度が集まると予想した集会だった。参加者たちは最初3車線だけを集会場所として使っていたが、一時は8車線をすべて埋め尽くした。予想を上回る参加者数に、ろうそく行動のアン・ジンゴル常任共同代表は、「1カ月に1回、『全国集中大行進』を行う予定であり、今後さらに多くの市民が参加するものと予想する」と述べた。

 警察情報課は「労組組合員などをもとに参加者を推算できる集会ではなかった」とし、今回の集会規模に対する「予測失敗」の理由を説明した。「全国から集まろう」という呼びかけに応じる参加者たちがこれほど多いとは予想しなかったということだ。同日午後4時から始まった事前行事では、全国各地から来た参加者たちの発言が続いた。全羅北道ろうそく行動のチョン・ニョンヒ代表は「尹大統領をこのまま黙って見ているわけにはいかないと思って、全羅北道の参加者たちと共にバス7台に乗って上京した。尹錫悦は退陣し、株価操作の疑いが持たれているキム・ゴンヒ女史には特権を実施しなければならない」と主張した。春川(チュンチョン)ろうそく行動のクォン・ジョンソン代表も「春川が立ち上がればろうそくが野火になる。兄弟とだいぶ年が離れた6歳の末娘がいる。娘が豊かに暮らせる大韓民国を作ってあげたくて参加した」と話した。忠州(チュンジュ)から来たというある市民も舞台に上がり「経済は『大コケ』し、(キム・ゴンヒ女史の)学歴偽造、株価操作不正にも検察、裁判所、ひいては大学まで沈黙している。これを本当にちゃんとした国と言えるのか」とし、「最後まで立ち向かう」と語った。

 保守団体の「対抗集会」も光化門(クァンファムン)東和免税店から市庁駅までの道を埋め尽くし、同日午後3時から開かれた。チョン・グァンフン牧師率いる自由統一党など保守団体は警察の推算で3万5000人余り(午後3時30分基準)が参加した中、「自由統一主体思想撲滅・国民大会」を開いた。彼らは野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表の側近である民主研究院のキム・ヨン副院長が「不正大統領選挙資金授受」の疑惑で拘束されたことに触れ、集会中ずっと「イ・ジェミョンを直ちに拘束せよ」というスローガンを叫んだ。

 両団体間の大きな衝突はなかったが、警察の予想を上回る参加者が集結し、都心一帯の交通混雑が起きた。警察は同日、100個部隊約6500人の警察兵力を投入した。警察関係者は「予測より参加者が多かったが、衝突がなく集会管理に大きな問題はなかった」としながらも「今後集会が『勢力争い』に広がる恐れがあり、警力規模などはさらに増える可能性もある」と述べた。

パク・ジヨン、チェ・ユンテ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「地方では、ほとぼりが冷めればまた(関係を持つ)となっている」と指摘。「地方議員と統一協会の関係を断つ。統一協会には直ちに解散命令を請求する。これなしに関係は絶対に断ち切れない」と主張しました。

2022-10-25 | なるほど、その通り

統一協会と自民地方議員の癒着

首相の指示で調査せよ

衆院予算委で宮本岳志議員

 日本共産党の宮本岳志衆院議員は24日、予算委員会で統一協会(世界平和統一家庭連合)と自民党地方議員との癒着の実態を示し、「本当に(関係を)断ち切れるかどうかは地方がカギだ」として徹底調査を求めました。

 宮本氏は、統一協会の信者が自民党の国会議員秘書となり、さらに地方議員になるルートが存在すると指摘。統一協会が選挙支援の見返りに「秘書を将来的に地方議員に立候補させる契約を結んでいた」と、自民党元衆院議員の私設秘書を無償で務めた元信者が証言していると紹介しました。

 さらに宮本氏は、学生時代に入信し集団結婚までした信者が、自民党元衆院議員の秘書から大阪市議になっている実例をあげ、「地方議員についても、自民党で首相の指示で調査すべきだ」と迫りました。岸田文雄首相は「地方においても関係を断つという方針を徹底する」と述べるだけで、調査については一切言及せず、宮本氏は「このようなルートを放置して関係が断てるわけがない」と強調しました。

 宮本氏は、全国の地方議会の状況を調査した結果、自民党が「統一協会と政界との関係の徹底解明を求める」趣旨の意見書に8府県(滋賀、京都、愛媛、高知、茨城、石川、新潟、千葉)で反対し、「統一協会の被害防止や救済を求める」趣旨の意見書にも3府県(京都、大分、千葉)で反対したと指摘。自己申告の調査を「こうした取り組みはわが党だけだ」と繰り返す岸田首相に、「こうした妨害をやっているのも自民党だけだ」と批判しました。

 宮本氏は、統一協会の関連団体「世界平和連合」の支部代表を先月まで7年間務めた板橋一好栃木県議が、党の方針は守るといいながら「(党が)冷静な判断ができるようになれば状況が変わる」と発言していることをあげ、「地方では、ほとぼりが冷めればまた(関係を持つ)となっている」と指摘。「地方議員と統一協会の関係を断つ。統一協会には直ちに解散命令を請求する。これなしに関係は絶対に断ち切れない」と主張しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文前大統領は8・15光復節に小説家キム・フンさんの新作『ハルビン』を紹介したのをはじめ、退任後にSNSを通じて『地政学の力』、『チャンケ主義の誕生』、『市民の韓国史』などの複数の本を推薦している。

2022-10-25 | 3・1独立運動の伝統を受け継いで
 

文前大統領、「パルチザン」小説推薦し「心が重い」

登録:2022-10-24 02:35 修正:2022-10-24 09:19
 
文在寅前大統領のフェイスブックより//ハンギョレ新聞社

 文在寅前大統領が23日、「パルチザン」をテーマにした本を紹介した。

 文前大統領はこの日、ツイッターで「楽山(ヨサン)文学賞受賞ですでに評価されているが、私の推薦を加えたい」と述べ、『父の解放日誌』と題する本に言及した。元パルチザンの父親を持つ女性が、父親の死亡後、葬儀を執り行いつつ父親の人生を回顧するという内容の同書は、解放後の現代史の痛みをあらわにしたとの評価を受け、近ごろベストセラーになっている。

 文前大統領は「32年前の『パルチザンの娘』(チョン・ジア、1990)を思い出しながら読んだら気分がとても良かった」とし、「ユーモラスな文体によって、すれ違った時代と理念から理解と和解を読み解いていく作家の力量にも感心する」と推薦理由を語った。

 ただし文前大統領は「本を推薦する心は重い」と述べた。これについては、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「従北(北朝鮮に盲従する)主体思想派は反国家勢力であり反憲法勢力だ。彼らとの協治は不可能だ」と発言するなど、このところの政界で使い古された「イデオロギー的なレッテル貼り」が猛威を振るっていることを批判的に指摘したものだとの解釈が示されている。

 文前大統領は8・15光復節に小説家キム・フンさんの新作『ハルビン』を紹介したのをはじめ、退任後にSNSを通じて『地政学の力』、『チャンケ主義の誕生』、『市民の韓国史』などの複数の本を推薦している。

イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いますぐ利用可能な切り札を全部使うよりは、政策の方向性をよく見極めていくことが大事だ」

2022-10-24 | 世界の変化はすすむ
 

資金繰りが非常事態に… 韓国政府、
債券市場に「50兆ウォン+α」の流動性支援

登録:2022-10-24 10:01 修正:2022-10-24 11:19
 
レゴランド発の資金市場低迷の恐怖に対し 
債券市場安定ファンドなど流動性を拡大
 
 
入場者で混雑する江原道春川市のレゴランド・コリア・リゾートの入り口/聯合ニュース

 江原道所在のレゴランドの債務不履行が投資者たちの恐怖を刺激し、市場の資金繰りが悪化したことを受け、韓国政府は緊急に「50兆ウォン(約5兆円)+α」規模の流動性支援策を打ち出した。社債、企業手形(CP)などを代わりに買い入れ、資金が必要な企業に供給するということだ。政府はひとまず既に発表した対策を拡大し、市場の過度な不安を和らげ、必要時には追加対策を議論することにした。

 チュ・ギョンホ副首相兼企画財政部長官は23日、ソウル明洞(ミョンドン)の銀行会館で、イ・チャンヨン韓国銀行総裁、キム・ジュヒョン金融委員長、イ・ボクヒョン金融監督院長、チェ・サンモク大統領室経済首席と「非常マクロ経済金融会議」を開き、「最近の社債市場と短期金融市場の不安心理の拡散と流動性萎縮を防ぐために、市場流動性供給プログラムを50兆ウォン+αの規模に拡大して運営する」と明らかにした。今回の対策は、債券を買い入れて行き詰った資金調達の窓口を開くかたちとなる。現在債権市場は、早い金利の上昇や不動産価格の下落に加え、地方自治団体が保証した企業手形まで不渡りに至った「レゴランドの恐怖」まで重なり、投資者が消えた状態だ。このために、各企業が連鎖的に資金を確保できない状況に陥った。

 政府は2年ぶりに再稼動することにした債券市場安定ファンドを、今回も20兆ウォン規模で造成することにした。従来造成されていた資金のうち、現在残っている1兆6千億ウォンは24日から直ちに投入して、施工会社が保証した不動産プロジェクトファイナンス(PF)関連の資産流動化企業手形(ABCP)などの社債・企業手形の回収を再開する方針だ。また、追加資金の造成もスピードを上げ、来月から本格的に執行することにした。

 産業銀行、企業銀行、信用保証基金など政策金融機関が運営する社債・企業手形買い入れプログラムの限度も、従来の8兆ウォンから16兆ウォンに拡大し、証券会社など金融会社が発行した企業手形も買い入れ対象に含むことにした。さらに韓国証券金融は、不動産PF融資を基盤に発行された流動化証券の保証をした証券会社などを支援するため、自主財源で3兆ウォン規模の支援を追加で行うことにした。このような流動性支援を十分に後押しできるよう、韓国銀行も、融資などの適格担保対象の証券に国債のほか公共機関債、銀行債などを含める案を韓銀金融通貨委員会で検討することにした。政府は不動産PF融資不良を防ぐために、住宅都市保証公社(HUG)・住宅金融公社の事業者保証支援も10兆ウォンに拡大した。

 政府は最近、2020年3月のコロナ拡散初期に施行した市場安定化措置を再び用いているが、この日の対策には金融安定特別融資制度、買戻し条件付債券(RP)買い入れプログラム、企業流動性支援機構(SPV)などは含まれなかった。金融安定特別融資制度とは、一般企業が発行した優良社債を担保に、銀行と証券会社・保険会社に最長6カ月以内で融資する制度だ。買戻し条件付債券とは、売り手が一定期間が過ぎた後に買い戻す条件で取引される債券で、これを通じて売り手は保有している債券を一時的に現金化することができる。

 特に、SPVは「最後の手段」と呼ばれる。SPVは低信用企業の資金調達を支援するための社債・企業手形買入れ機構だ。2020年に産業銀行の出資で設立され、最大3年満期の社債と企業手形を買い入れたが、韓銀はこの機構に累積3兆5600億ウォンを貸し付けた。

 これらの「切り札」を残したのは、流動性が拡大したコロナパンデミックの時とは状況が違うという判断のためだ。今は2020年とは違ってインフレ局面であり、この時期に流動性をさらに供給すれば、すでに急激に上がっている物価の流れをさらに刺激することになる。物価を抑えるために基準金利を引き上げる韓銀の現在の通貨政策基調と相反するわけだ。さらに、政府は今回の資金調達市場の梗塞がレゴランド問題による過度な不安が原因であるだけに、状況をもう少し見守ろうという意味で、最後の切り札を残したものとみられる。サムスン証券のキム・ウンギ首席研究委員は「不動産PF市場の攻撃的な投資で現在問題が発生したという見解もある」とし、「いますぐ利用可能な切り札を全部使うよりは、政策の方向性をよく見極めていくことが大事だ」と述べた。

コ・ハンソル、チョ・ゲワン、イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東アジアでも台湾の兵器輸入が増加するなど、随所で軍拡競争が激しくなっている。報告書は、米国が中国牽制に動員しようとしている韓国と日本の軍備強化も続くと予想している。

2022-10-24 | アメリカの常識は世界の非常識
 

米と中ロの対立が激化する中、米国製兵器の販売が急増

登録:2022-10-22 02:48 修正:2022-10-22 08:3
 
 
今年8月、米アラスカの空軍基地に戦闘機が並んでいる=米国防総省のウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 世界各地で紛争が相次ぎ、緊張が高まっている中、米国の防衛企業の今年の兵器販売が急増している。

 米シンクタンクのクインシー研究所は20日に発表した報告書で、集計の結果、今年初めから10月現在までの米国の兵器輸出契約額は650億ドルに達すると明らかにした。ジョー・バイデン政権初年の昨年の輸出契約総額(360億ドル)からの大幅な増加だ。

 米国防衛企業の輸出契約額は、ドナルド・トランプ政権末期の2020年には1109億ドルに達した。報告書は、その翌年の2021年に輸出契約規模が急減したのは、バラク・オバマ政権に続いてトランプ政権下で活発な武器輸出が行われたことで、市場が飽和状態に達したためだったと分析した。

 しかし同報告書は、今年に入って米国と中国・ロシアの戦略競争がより一層激しくなったことで、欧州と東アジアで米国製の兵器に対する需要が再び増大したと述べた。欧州ではロシアのウクライナ侵攻に刺激された国々が軍備を増強しており、東アジアでも台湾の兵器輸入が増加するなど、随所で軍拡競争が激しくなっている。報告書は、米国が中国牽制に動員しようとしている韓国と日本の軍備強化も続くと予想している。

 クインシー研究所は、米国の兵器販売と供与は安保の脅威にさらされている国々の不安の解消に役立つ一方、米中関係の悪化に伴う各国の軍備強化は衝突の危険性を増大させうると指摘した。また「米国の兵器に関する政策は、戦争を防ぐというより戦争に油を注ぐケースが多すぎる」とし、現在世界で進行中の46の紛争のうち、34の片方の当事者または両当事者が米国の兵器で武装していると述べた。

 同報告書は、大手防衛企業の強力なロビー力を、米国が世界に膨大な量の兵器を供給する背景としてあげた。報告書は、バイデン政権発足以降、兵器輸出契約額の58%をロッキード・マーティン、ボーイング、レイセオン、ジェネラル・ダイナミクスの4社が占めていると述べた。そして、大手防衛企業が利潤追求のために紛争の発生と激化に関心を持たない状況を改善するためには、政府と企業との回転ドア式人材移動の制限▽議会の販売遮断権限の強化▽取り引きの透明性の向上が必要だと述べた。

ワシントン/イ・ボニョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多くの被害を生んだ癒着関係の調査、検証、反省なしに、岸田首相がいくら「関係を断つ」といっても実効性がありません。「これまで」の癒着関係の調査こそ必要です。

2022-10-23 | 勝共連合は、カルト集団=「反社会団体

2022年10月23日(日)

統一協会問題 

「これまで」の癒着の徹底調査こそ

許されぬ 論点そらし

 17~20日に開かれた衆参予算委員会で次々と明らかになった自民党と統一協会(世界平和統一家庭連合)との根深い癒着の実態―。しかし、岸田文雄首相は、肝心の自民党と同協会の癒着について責任をもった調査を拒否しつづけています。日本共産党の志位和夫委員長は「岸田首相の姿勢は、『これから』どうするかのみに焦点を当て、『これまで』の自民党と統一協会との深刻な癒着にはふたをするというものだ。これは卑劣な論点そらしだ」(20日、記者会見)と批判しました。多くの被害を生んだ癒着関係の調査、検証、反省なしに、岸田首相がいくら「関係を断つ」といっても実効性がありません。「これまで」の癒着関係の調査こそ必要です。


自民党の点検不備露呈

表:自民党議員の点検結果

 「8分類にわたって行動を点検し、党として整理、集約する対応を取っている政党はわが党だけだ」―。岸田首相は18日の衆院予算委員会で、こう自画自賛して委員会室をざわめかせました。統一協会との接点をめぐる自民党の点検の不備は、衆参予算委員会中も次々と露呈しており、とても誇れる代物ではありません。

 自民党が、世論の厳しい批判に押される形で9月8日にようやく公表した点検結果では、379人の同党国会議員のうち179人(追加報告を含めて180人)が何らかの接点を持っていたことが判明しました。

 しかし、自己申告頼みの点検は、統一協会の最大の広告塔となった安倍晋三元首相や、細田博之衆院議長、地方議員は対象外。その上、点検後も次々と新たな接点が明らかになる議員が続出しています。

 その自民党の点検の不備を目に見える形で体現しているのが、山際大志郎経済再生担当相です。

 統一協会との接点を指摘されては後追いで事実関係を認める山際氏は、衆参両院の予算委でも「資料が発見できない」(17日)、「これから何か新しい事実が出てくる可能性はある」(18日)、「記憶にない」「事実として覚えていない」(19日)などと無責任な答弁を連発。しかも、統一協会トップの韓鶴子総裁と2019年に愛知県内で集合写真を撮影していた事実まで明らかとなり、21日には後追いで認めざるをえなくなりました。

 統一協会とのズブズブの実態を「赤旗」日曜版にスクープされた井野俊郎防衛副大臣兼内閣府副大臣も、点検結果には名前すらありませんでした。

写真

(写真)質問する山添拓議員=20日、参院予算委

 日本共産党の山添拓議員は20日の参院予算委で、統一協会関係者にパーティー券を購入してもらった事実を追及。井野氏は「資料がなく確認できていない」としながら、「適切に処理した」と言い張りました。

 統一協会は、正体を隠した「伝道」活動、霊感商法や高額献金、当事者の意思を無視した集団結婚など、数々の反社会的活動を行い、いずれも違法との判決が確定している反社会的団体です。しかも、毎年数百億円を日本から韓国教団本部に送金してきた反国民的団体でもあります。その統一協会の権威づけに自民党議員らの祝電や会合あいさつなどが利用されてきました。元信者は、「高名な政治家の方まで支持しているのだから、お父様(文鮮明)の教えは間違いなく正しいんだと思った」と証言しています。

 岸田首相は「未来に向かって関係を断つ」と言いますが、一般紙からも「『これから』ばかりを強調し、『これまで』を真摯(しんし)に省みる姿勢に欠けるのでは、その本気度に疑問符がつきかねない」(「朝日」19日付社説)と指摘されるほどです。

 岸田首相と自民党は、志位委員長が代表質問(6日)で提起した5点―(1)自民党としての調査(2)政権としての調査(3)行政がゆがめられた疑惑の調査(4)安倍元首相の癒着の調査(5)半世紀に及ぶ歴史的癒着の調査―をただちに行うべきです。

癒着の中心・安倍氏調査を

 自民党と統一協会との関係は、選挙の場面でも深刻な癒着が明らかになっています。

写真

(写真)質問する宮本徹議員=18日、衆院予算委

 日本共産党の宮本徹議員は18日の衆院予算委で「8万票と言われる統一協会票が当落を左右するのが参院比例区だ」と述べ、16年に自民党の宮島喜文氏、22年には第1次安倍政権の首相秘書官を務めていた井上義行参院議員が同協会の組織的支援を受けていたと指摘しました。

 ところが、岸田首相は「選挙などを通じて各議員がどのようなかかわりを持ったか。これは議員それぞれ、さまざまだ」と述べるにとどまり、組織的な関係を否定。議員個々の問題に抑え込もうとしています。

 ただ、参院比例区は、個人名の得票が政党名の得票としてカウントされ、政党の議席に結びつくものです。統一協会票が自民党の比例得票となっていたことに対する、岸田首相の同総裁としての責任も厳しく問われる必要があります。

 元参院議長の伊達忠一氏は、北海道テレビ放送の番組(7月28日放映)で、16年の参院選に全国比例候補として出馬した自民党の宮島喜文氏をめぐり、安倍元首相に統一協会の組織票を回すよう依頼したと証言。今夏の参院選では、安倍氏から「今回は井上(義行)で」と拒否されたため、宮島氏は出馬を辞退したといいます。統一協会の元信者らからも、井上氏を応援するよう求められたとの証言が相次いでいます。

 山添議員は20日の参院予算委員会で、癒着の中心にいた安倍氏の調査を要求。しかし、岸田首相は「本人が亡くなったいま、十分な調査は難しい。調査を行うことが困難だ」と拒否。統一協会の組織票を差配した安倍氏の疑惑にふたをし続けようとしています。

 選挙をめぐる統一協会の組織票の差配については、自民党の点検対象外となっていた細田衆院議長も担っていた疑惑があります。

 細田氏は、同党のなかでもとくに統一協会との関係の深さが指摘されている清和政策研究会(安倍派)の元会長です。伊達氏は、テレビ番組の取材に対し、細田氏と統一協会の票について話したことがあると答えています。

 さらに、7月の参院選では安倍派に所属し、安倍氏との親交の深かった萩生田光一政調会長と、初当選した同党の生稲晃子参院議員が東京都八王子市の統一協会の関連施設を訪ねていました。生稲氏の事務所は、参院選を目的とした訪問だったことを事実上認めています。

 こうした自民党と統一協会との骨がらみの癒着の本丸に迫る解明がなければ、国民の信頼を取り戻すことは到底できません。

行政をゆがめた疑惑も

 憲法改正、家庭教育支援法の制定、同性婚合法化への慎重な対応、「日韓トンネル」推進、共産主義勢力の攻勢阻止…。統一協会のダミー団体「世界平和連合」が、国政選挙前に自民党国会議員らに署名を求めた推薦確認書に列挙されていた政策です。推薦確認書については「朝日」が報道。選挙支援の見返りに、統一協会側が掲げる政策への賛同を求めるもので、事実上の“政策協定”を交わしていたことが明らかになりました。

 統一協会の勅使河原秀行改革推進本部長は20日の記者会見で、推薦確認書への署名を求めたことについて「そういう説明を聞いたことがある」と認めました。自民党の斎藤洋明衆院議員(新潟3区)は確認書に署名したと明らかにしました。

 “政策協定”まで結び選挙支援を受けていた以上、党の政策に影響を与えたことはなかったのか―。外国に本拠を置く統一協会が、自民党を通じて日本の内政に干渉したという重大な問題です。岸田首相はきちんと問題に向き合うことが必要です。

 ところが岸田首相は20日の参院予算委で山添議員の追及に対し、「自民党の政策に影響があったということはなかったと思う」などと強弁しました。しかし自民党の点検では確認書の件は出てきていません。党としての調査もせずになぜ「影響はない」と言いきれるのでしょうか。

 実際、自民党は参院選の政策集で、改憲や家庭教育支援法の制定を盛り込んでいます。同性婚にも一貫して後ろ向きで、21年にはLGBTなど性的少数者に対する理解増進法案を先送りにしました。自民党が統一協会の政策と“共鳴”しあって動いてきたことは明らかです。

 しかも、政府・自民党が統一協会に便宜をはかり行政をゆがめた疑惑も深刻です。

 文部科学省の外局の文化庁宗務課は15年、安倍政権以前は認められなかった統一協会の名称変更を認める不可解な対応をしています。名称変更には当時の下村博文文科相の関与が指摘されていますが、経過に関わる記録の開示を政府は拒み続けたままです。

 宮本議員は18日の衆院予算委で、被害者が国と統一協会らを訴えた国家賠償請求訴訟の和解調書(14年)では、国が裁判長の提案をうけて適切な宗務行政を約束しながら、その後何の改善策もとってこなかったことを告発。改善策もとらず、和解調書の翌15年に名称変更を認めた経緯を明らかにするよう求めています。

 岸田首相は、野党の追及で、宗教法人の解散命令請求が認められる要件を刑法等に限定するとした答弁を一夜にして覆し、「民法の不法行為も該当する」と答弁しました。しかし、政府・自民党との癒着の実態をきちんと調査し、過去を清算することなしに、新たな被害を生まない未来への展望は開かれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする