人権と生活 先頭で守り抜く/在日本朝鮮人人権協会第9回総会
在日本朝鮮人人権協会第9回総会が6月30日、都内会場で行われ、総聯中央の陳吉相権利福祉局長、人権協会の金奉吉会長をはじめ各地の役員および会員ら約100人が参加した。
総会では、金正恩委員長が総聯第24回全体大会に寄せた祝賀文が朗読された。
総会では陳吉相局長が挨拶をした。
局長は、日本当局による在日同胞らへの人権侵害行為を反対する活動において、人権協会が大きな役割を果たしたとし、4年間の総括期間に会員らが成し遂げた成果について話した。
局長は関西国際空港税関当局が祖国を訪問した神戸朝高学生らの土産品を不当押収した事件についても言及し、朝鮮半島情勢の発展から排除された日本当局が総聯と在日同胞たちに対する弾圧と差別策動を行なっている中、人権協会がこれを糾弾し、引き続き人権擁護闘争の先頭に立つことを訴えた。
金奉吉会長が活動報告を行った。
会長は、総括期間、朝鮮半島情勢がいつになく緊張し、在日同胞たちに対する日本政府の民族排他主義的な抑圧騒動およびに人権蹂躙行為によって試練が重なったが、会員らの団結の力で貴重な前進を持ってきたとしながら、協会が各権利擁護活動や福祉事業などさまざまな分野で成し遂げた成果について言及した。
会長は、同胞らの人権と生活を擁護していくのに、祖国と協力しながら、在日朝鮮人自らが主人となるべきという立場を明らかにし、▼民族教育の権利を擁護するための運動を粘り強く繰り広げていくこと、▼入管法制度上の不当な差別の解決に向けて引き続き尽力すること、▼ヘイトスピーチに象徴される日本社会の排他主義の台頭と日本植民地時代の過去歴史に対する歪曲問題を正していくこと、▼さまざまな社会福祉問題を解決するのに力を注ぎ、在日同胞らの中の障がい者や性的マイノリティの人権について関心を持つこと、▼各地同胞生活相談総合センターを積極的に稼動させさまざまな同胞たちの要求に応えること、▼会報「人権と生活」の編集内容を改善していくことを、今期の人権協会の活動方向として提示した。
続いて、大阪人権協会の金星姫会員、性差別撤廃部会の黄理愛会員、九州人権協会の白充会員がそれぞれ討論をした。
総会では金奉吉会長(再選)をはじめとする役員らが選出された。
この日の総会は在日本朝鮮人東京人権協会第5回総会と兼ねて行われた。
(李鳳仁)