どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

両親と紙おむつ

2009年11月21日 | 日記
今年最後の連休には あれもこれもと欲望が渦巻いていたのだが 今週は仕事で忙しかった

加えて 数日前の天気予報では天気も芳しくないとのこと

それなりに過ごそうと思っていたのだが なんと今日 起床したら 早朝から見事な晴天ではないか

青天の霹靂という言葉はあるが 霹靂の晴天の気分だ

朝食もとらずに洗濯から始める

そして いつかはやらねばと思っていた冷蔵庫の掃除にとりかかる

掃除というと聞こえは良いが つまりは あれこれ捨てるだけの話なのだ

数年前から眠っているパスタやお蕎麦はまだ良いとして 圧倒的に多くてしかも拙いのが調味料などだ

中身を捨てて 瓶を洗う

口についているキャップが はずしにくいもののあって これはお年寄りには優しくないんじゃないかなと思う

改良を期待したいところだ


圧巻なのは カビの繁殖に成功したことだ(長い年月がかかった!)

しかも もはや原型を留めてはいない(宇宙の神秘だ!)

多分だが 食品だっただろうとは思われるのだが・・・(さすがに 現金は冷蔵庫には入れておかない!)


こう見えても(見えない人は透視の術を使うと宜しい) やせの食いしん坊だ

自作のカレーパウダーに始まり 甜麺醤やらコチュジャンやら粒マスタードやら もうワンサカ


瓶詰めのものは全て中身を捨てて 洗って 干して そうしてから捨てないといけない

一番始末に困ったのはオリーブオイル

下水に流すわけにはいかない

庭に捨てるという手もあるのだろうが 土壌に良いのかどうかはわからない

私はイタリア人じゃないし イタリア育ちの木も我が家には無いはずだし

新聞紙などに吸わせるのが一番良いか 固めるテンプルはアブラを熱しないといけないしなぁ と考えているうちに

はたとひらめいた!


二度目の入院のあと 原因もはっきりとしないままにどんどん体力を失い すっかり弱った母

精神的に参ったのか 病の為か 軽い痴呆かと思われる症状もみられた

このままではもうだめだという父の決断に私も賛成し 家に連れ帰った

寝台車で運ばれた母は 何よりも 何よりも 家に帰ったことが嬉しそうだった

勿論 一人では立ち上がることなど出来ない

紙おむつを買いに走った


拒否!

次の日に 父が車でポータブルトイレを買いに行った

父と二人で母を抱えて座らせた事

その時の母の笑顔といったら

やがて 自分ひとりで座るのだと そうしてその通りに彼女はしてみせた

それから間もなくのことだった

喀血をして亡くなった

そうして 紙おむつは使われることなく残ったのだった


それから1年が過ぎ 父は亡くなる二週間前には蛍になっていた

水と氷が食事で 私は昼も夜も尿瓶とつきあった

どんな色だ? 量は? 決まって彼は私に尋ねた

結局 父の時も 紙おむつのお世話になることはなかった


それが 丸々(一つだけ使用したまま)残っているのだ~~

水分を吸収するのは知っている

油分も吸い取るのだろうか

念のために新聞紙を敷いて ドロドロと流してみた

おうおう~~吸い取るではないか~~

これは便利!妙に嬉しい

姉にも送ろうか^^


父上 母上 貧乏暇なし でも楽しくビールも飲んでるし 元気にやってます

私も 生涯紙おむつはしないでやっていく!

でも もし必要になったら それはそれ

二人の事を思いだしながら やれるところまで やるからね 
コメント
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