1月に呼吸が苦しくて岐阜市民病院の救急外来に飛び込んだのが発端。
胸はなんともなかったのだけど、血圧を調べてみたら、
ふだんは低い血圧が200を超えるような高血圧になっていた。
血圧を下げるために、「アダラート」という降圧剤を一錠飲んだら、
150を超えるような頻脈が始まって医者もびっくり。
ベッドで全力疾走してるような苦しさで、心臓モニターをつけられて監視。
いったんおさまって帰宅したけど、翌日また高血圧と頻脈がおきて救急外来へ。
心臓が原因ではないかといわれ、循環器科を受診した。
胸部レントゲン、心臓エコー、心電図と一通り検査したけど心臓ではなさそう。
ホルモンが原因ではないかと、血液検査をしたけれど、
市民病院の循環器科の医師は数値を読めない様子。
母のインスリノーマを診断していただいた
内分泌専門医の「いなば内科」(足立医師)に診てもらうことにした。
その間、「む・しネット」の仕事も何もかも休業。
母の入院・手術の合間をぬって、いろんな検査をしてきた。
最初(たけしの家庭の医学でやってた)甲状腺が疑われて、
血液検査で調べたがマイナス。
次に、発作性高血圧と頻脈という症状がよく似ているので、
副腎髄質にできる内分泌腫瘍の「褐色細胞種」の検査をすることになった。
「褐色細胞種」は良性が多いけど、自然治癒はなくて手術(腎ごと摘出)が第一選択。
手術は合併症の危険をともない、細胞レベルでも鑑別は難しく、
もし悪性だったら「予後きわめて不良」。
内分泌腫瘍は珍しいので、一日の全量尿(1/50)を採って
カテコールアミンというホルモンを計るという特殊な検査で、
「24時間酸性尿」
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手術をはさんで、結果が出るまでは、母のことも心配だったけど、
「褐色細胞種」は,血圧と脈拍を上げるホルモンを自律的に出すので、
発作自体が命取りになることもある、ということで
自分の体のことも心配で生きた心地がしなかった。
とはいえ、
母に付き添っているのは東京女子医大内分泌外科で
「内分泌腫瘍」は専門なので、万一何かあっても心強い。
検査の結果、「褐色細胞種」はマイナス(ほっ)。
昨年から右上背部と右の腰が痛かったので「腎臓かもしれない」といわれ
原因になりそうなものを一つずつ消していく、という方針になった。
母も完治したことだし、いなば内科の足立医師から知り合いの
岐阜赤十字病院の放射線科部長宛てに紹介状を書いてもらって、
上腹部の検査を一通りすることになった。
岐阜赤十字病院 は、ずっと前に来たときは古い建物だったが、
一昨年、建物も新築して設備も最新鋭、なかはホテルのようにきれい。
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呼吸器系は、4年前に肺がんじゃないかと精密検査を徹底的にしたけれど、
自慢じゃないけど、いままで、健康診断も受けたことがなく、
腹部CT、腹部エコー、食道・胃・十二指腸ファイバースコープの検査は初体験。
まぁ、不安はあるけど興味津々。
前日の夜から絶飲食で、さいしょに腹部のCT。
CTは胸部を2回やったことがあるので余裕でクリア。
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肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、副腎など
充実性の臓器の癌などはこれが一番よく分かるとか。
最初に、「横になってください」といわれて、
「うつぶせですか」と聞いたもんで、「残念ですが、肋骨があるので、
背中からは見えないんですよ。腎臓や胆嚢もお腹から角度を
変えたりしながらみるんです(笑)」。
で、緊張が解けて、あとは画像を見ながら担当の医師と
画像に写っている臓器を見ながらの超音波検査。
ゼリーがぬるぬるするだけで、痛くもなんともないので、
リラックスしておしゃべりしながら、
「この大きいのが肝臓で、後ろに隠れてるのが胆嚢で、
あっ、いま何かありましたね。戻りましょう・・・」。
(ギョェ)「えっ癌じゃないんですか」
「小さいですから、その可能性は低いと思いますけど、あとで説明があります・・・」。
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麻酔薬を口に含んで、肩に胃の働きを止める注射をして、
鼻からじゃなくて口から入れるので、さぞ苦しいんだろうと、
どきどきしながら一番奥の部屋に入る。
放射線科部長みずからファイバーを操作しながら説明してくださるんだけど、
こちらは涙目で(笑)、管を飲み込んでるので返事もできず。
リアルタイムで自分のお腹の中を見てるのは面白かったです。
胃と十二指腸は白くてつるつるしててきれいだったんだけど、
戻るときに食道の出口のところで手を止めて撮影、
「ここが赤くなって少しただれていますね」と言われた。
終わってから「はじめてでした」というと、
「上手でしたよ」とほめられました(嬉)。
「胸焼けはありませんか」と尋ねられたので、
「寝てるときに胸が痛くなり、起きて水を飲むと軽くなります」
と答えると「胃酸が逆流していますね。お薬を飲んでください」とのこと。
検査が全部終わってからちょっと待っててくださいね、と言われ、
待つこと15分くらい、ついてきてくださいと個室に通され、
届いていた全部の検査結果の写真やフィルムを見ながら、丁寧な説明があった。
結論から言うと、「まっ黒」じゃないけど「まっ白」でもなくて、
「ちょっとグレー」。
腹部エコー(超音波)では、胆嚢ポリープが見つかった。
良性か悪性かは不明だけど、小さいので「経過観察」。
小さいほど悪性(がん)の可能性は低いとのこと。
「胆嚢がん」は転移が早くたちが悪いので、急に大きくなるか、
10mmを超えると悪性率が跳ね上がるので手術の対象。
「5mm以下の胆嚢ポリープは1年ごと、6~10mmは6カ月ごとに超音波検査を行って、経過観察。胆嚢ポリープが大きくなるのが速い場合は、検査の期間を短くして超音波内視鏡などで詳しく調べる。10mmを超えるものは、EUSなどで良性と診断できれば経過を観察しますが、 悪性が否定できない時は胆嚢摘出術を行う。大きさが10mmを超える胆嚢ポリープの25%にがんが認められる」
腹部CTでは、腎臓内に数ミリの小さな結石がいくつか見つかった。
「これが右上腹部の痛みの原因?」と思ったら「左腎」でした(笑)。
ファイバースコープでは、食道の下部(胃の入り口)にただれ(発赤)が見られ、
以前から睡眠時の胸痛(胸焼け)と咳があるので、胃酸が逆流しているとのこと。
逆流性の食道炎は放置すると腺がんの発生原因にもなるので、服薬が必要。
父は、この部分(下部食道)の癌でした。
食道と気管支は隣接しているので、喘息や声枯れとも関係あるそうです。
胆嚢ポリープは経過観察だし、
すぐに治療が必要なのは逆流性食道炎だけです。
肝臓、膵臓、脾臓、副腎、胃と十二指腸はきれいで異常なし。
支払ったのは、お返事の紹介状付で11000円くらいでした。
CT画像は、通常は借りてくるだけなのですが「返却不要」でもらってきました。
わたしは今まで、副鼻腔ガン、乳ガン、肺ガンと3回もガンを疑われて、
いずれも専門医で精密検査をしており、うち二つは「経過観察」。
今回も、「最悪の場合」を想定していたので、ひとまず「ほっとしました」。
ほっとしたら、お腹が空いてきて、帰り道の「プティブローニュ」で、
チーズケーキとイチゴのロールを買ってきました。
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とりあえず、賞味期限の短い「イチゴのロール」を食べて、
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チーズケーキは翌日食べました。
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そうそう、検査の前々日には、
主治医の見つかる診療所(2008年6月2日放送)を見ました。
後半の「教えてドクター」は、
三大成人病!≪がん、心臓病、脳卒中≫の名医を実名で放映。
癌じゃないかと心配していたので、必死でメモしました(笑)。
ガンの名医<新見医師お勧め医師>
■【白血病】 国立がんセンター 中央病院
医師名:田野崎 隆二(たのさき りゅうじ)
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<南雲医師お勧め医師>
■[消化器がん]/ 虎ノ門病院 消化器外科
医師名:宇田川晴司(うだがわはるし)
■[肺がん] / 東京医科大学病院 呼吸器外科
医師名:坪井正博(つぼいまさひろ)
■【甲状腺がん】癌研有明病院
医師名: 杉谷 巌(すぎたに いわお)
■【子宮がん/卵巣がん】東京慈恵会医科大学附属青戸病院
医師名: 礒西 成治(いそにし せいじ)
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脳の名医●上山博康(かみやまひろやす)
旭川赤十字病院 / 第一脳神経外科部長 / 脳神経外科
■【脳血管内治療(カテーテル)】 神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科
医師名:坂井信幸(さかいのぶゆき)医師
※コイル塞栓術の第一人者
■【脳血管障害】/東京慈恵会医科大学附属病院
医師名:村山雄一(むらやまゆういち)医師
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心臓病の名医 ●南和友(みなみかずとも)
日本大学医学部附属板橋病院/心臓血管外科教授
<南淵医師お勧め医師>
■【心臓病】 大和成和病院 心臓病センター
①高橋英介(たかはしひでゆき)医師/心臓病センター 循環器科部長
診療科目:循環器科全般(カテーテル手術)
②武藤康司(むとうやすし)医師/心臓病センター 心臓血管外科
診療科目:心臓血管外科
③倉田篤(くらたあつし)医師/心臓病センター 心臓血管外科 心臓外科部長
診療科目:心臓血管外科
■【狭心症/バイパス】順天堂大学医学部附属 順天堂医院 心臓血管外科
天野篤(あまのあつし) 医師
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けっきょく、発作性の高血圧と頻脈、右背部の痛みの原因は不明。
婦人科系(卵巣・子宮)と大腸は、腹部でも下部なので、
今回検査の対象ではありませんでした。
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明日から田植えです。
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「ちょっとグレー」な報告(?)に、いっしょに
喜んだり、不明な痛みにすこしだけ不安を感じたりと
いそがしいわたしです。
名古屋での診察を終えて、電話をしなくっちゃと携帯をとりだしてみれば、充電ぎれ・・・
帰宅した直後から、きのうできなかった分の取材が
我が家(店)で・・・
今やっと、充電機につないだところです。
わたしのほうは、CTはとてもきれいでOK!
馬力全開とまではいきませんが、徐々に普通の生活にもどってOK!がでました。
詳しいことはまたブログで報告の予定です。
読みすすみました。
わたしも似たような経過があって膵臓ポリープだと
言われています。
最近、検診行ってないなと反省。
どんなときでもみどりさん、きちんと経過を
自分のなかで整理できるのですね。
わたしは検査のときも頭が真っ白になって
あまり記憶が残りません。
検査するとき、全身が一度にわかればいいのになと
感じました。
どうぞお体いたわっておすごしください。