みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

きょう4月14日「福島原発10基を廃炉に!」署名提出行動/源平花桃が咲きました。

2011-04-14 08:08:58 | 地震・原発・災害
東日本で頻発する地震や、福島原発の事故での人々の騒ぎに関係なく、
春はかくじつにやってきて、源平花桃が咲きました。

いつもの年とおなじように咲いたのですが、
今年は、ひときわ美しく感じます。
   

  

   

   

   



サラサモクレンは満開を過ぎて散り始め。
   
サラサ模様がきれいです。

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きょう4月14日(木)に「福島原発の「廃炉」を求める有志の会」が、
「福島原発10基を廃炉に!」の署名を、東京電力と内閣府に提出します。

 福島原発の「廃炉」を求める有志の会
福島の人々に、過重な負担を強いてきたことを、終わりにしよう
「福島原発10基を廃炉に!」


4月14日(木) 署名提出行動にご参加ください

1)10:00~ 東電への提出 東電本社前 (JR新橋駅6分)
2)11:00~ 内閣府への提出 内閣府前 (地下鉄国会議事堂1分)
3)12:00~13:00 記者会見・院内集会 衆議院第2議員会館第3会議室

3月21日に始まった署名運動を、たくさんの方々が転送に転送を重ねてくださっ
て広がりました。
福島を襲った未曾有の震災・原発事故を自分のこととして受け止め、直面する、
さまざまな問題を議論するきっかけが、あちこちに作られました。
一人ひとりが動き、知らない同士がつながりあいました。

福島原発の「廃炉」を求める有志の会
署名活動にご協力ください
詳細はウェブをご覧ください
http://fukushimahairo.web.fc2.com/

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(署名に寄せられたコメントより)
私は福島で生まれ育ちました。
生まれた時には、すでに原発があった。
私に選択はできなかったのです。
「東京電力」の原発のない福島を。

何故この福島を汚したのですか?
何故豊かな福島を私たちから奪ったのですか?
私たちの福島はきっと返ってこないでしょう。
政府、原発推進派達、電気会社、つながりのある専門家達の癒着…
廃炉の予定は当初なかったと聞いて呆れました。
老朽化した福島原発の運転延長、プルサーマル許可。
これは県のトップにも責任はありましょう。
そして、日本の、福島の話だけには留まらない話です。
激しい怒りだけで私は生きています。

(電話で受けたコメントより)
九州で、聞いた話です。
福島に派遣され、帰ってきた消防士や警察官が、「ご苦労様」と言われるより先
に、ヒバクしてきたことを言われるのだそうです。
ヒバクによる差別が始まっているのは恐ろしいことです!


福島原発は「廃炉」にするしかない!

とはいえ、いったん事故を起こした原発は、
「廃炉」にするのにも、100年もかかるそうです。

福島原発の廃炉、汚染除去に百年 英科学誌が見解紹介

英科学誌ネイチャーは13日までに、東京電力福島第1原発の廃炉や周辺の土地の汚染対策が終わるまでには、今後数十年、場合によっては100年を要するとの専門家の見解をまとめた記事(電子版)を発表した。
 記事は1979年に米国で発生したスリーマイルアイランド(TMI)原発事故処理に加わった複数の専門家の見解に基づき、損傷しているとみられる燃料を含めた炉内の放射性物質の除去に長期間を要する上、原子炉の冷却が進んで中の状況を調べられるようになるまでも長い時間が必要になると指摘。
 沸騰水型原子炉の特徴として、多数の配管や弁などが複雑に配置されていること、使用済み燃料を運び出すためのクレーンなどが爆発で破損していることなどによって、福島第1原発の廃炉は「TMIよりはるかに困難な作業になる」との意見も紹介。
 TMIよりもはるかに大量の汚染水の処理が必要になることからも、86年に原子炉が爆発し、最終的な対策の除染の終了が2065年までかかるとされている旧ソ連の「チェルノブイリ原発と同様の除染対策が必要になるだろう」と指摘した。
2011/04/13 21:31 【共同通信】
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福島第1原発の4号機プール燃料破損 放射性物質濃度、通常の100倍 

 福島第1原発の事故で、東京電力は13日、4号機の使用済み燃料プールの水から通常の100倍を超える濃度の放射性物質を検出したと発表した。東電は「燃料の一部が破損している」とし、4号機の燃料の破損を初めて認めた。経済産業省原子力安全・保安院は同日、原子炉建屋が破損している福島第1で今後の余震の影響が心配されるとして、東電に対し、早急に耐震安全性を評価するよう指示した。
 12日に採取した水400ミリリットルの分析結果は、放射性ヨウ素131が1ミリリットル当たり220ベクレル、セシウム134が同88ベクレル、セシウム137が同93ベクレルだった。通常のプール内ではセシウム137の濃度は0・1の単位のレベルで、濃度は100倍超に当たる。ヨウ素とセシウム134は通常では検出限界以下という。東電は燃料の一部が破損した影響とし、「絶対値としては大きくなく、大部分は健全」との見方を示した。原因は「大震災直後の電源喪失で冷却が不十分だった」と説明した。
 保安院は「燃料がまったく健全とは言えないが、どのくらい損傷しているかも今回の結果では分からない」と指摘。汚染されたがれきなどの影響で、高い値が検出された可能性もあるとみている。
 4号機のプールには1535本の燃料集合体があり、このうち204本が未使用、548本が使用途中。プールの燃料の発熱量は1~3号機の使用済み燃料の数倍と推定される。採取時の水温は90度と比較的高く、プール床面上の放射線量は毎時84ミリシーベルトで、13日に195トンを注水した。
 1号機の水素爆発を防ぐための窒素注入は4100立方メートルを格納容器内に入れた。10日以降、容器内の圧力が横ばいで放射性物質が漏れている可能性もあるが、注入は続ける。
 一方、保安院は耐震安全性評価とともに、補強工事などの対策も東電に指示した。現在も余震が続いており、保安院は「至急、施設の耐震安全性を評価する必要がある。安全性が確保できない場合、補強などの改善工事をすべきだ」とした。
 福島第1、第2原発には高さ14~15メートルの津波が押し寄せたことから、保安院は津波についても詳細な分析をし、7月までに報告するよう求めた。
(2011.4.14 中日新聞)


福島第一原発事故の評価が「レベル7」に引き上げられたことを受けて、
昨日の朝日新聞と毎日新聞の社説です。

社説:原発事故評価―「7」の重みを直視する 
2011年4月13日(水)付 朝日新聞

 最もあってはならぬことで、世界トップになってしまった。
 福島第一原発事故の評価が、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故と並ぶ最悪の「レベル7」(深刻な事故)に引き上げられた。原子力安全・保安院と原子力安全委員会の発表である。
 大気に出た放射性物質の総量を見積もった結果だ。これでわかった事故の巨大さを、深く心に刻まなくてはならない。
 「レベル7」を、原発周辺に住む人々の避難、長期の健康管理や地域の復興計画、国のエネルギー政策など、さまざまな施策を考える出発点としたい。
 半減期の長い放射性物質も多く出たのだから、住民の健診を長く続ける必要がある。農林水産業の再生は、残留放射能を把握したうえでの対策が求められる。そして、原発依存社会を見直す動きも強まるだろう。
 放出量はチェルノブイリ事故の1割前後だという。だがそれよりも深刻な一面もある。
 複数の炉が一斉に機能不全となり、1カ月たっても安定しない。いつどのように事態が収まるかの出口も見えない。私たちの前には、巨大な敵がまだ居座っている。
 いま最も力を注ぐべきは、事故をこれ以上、大きくしないことだ。
 11日夕の余震では、福島第一1~3号機の炉への注水が約50分間、外部電源が絶たれたことで止まった。電源が復旧してことなきを得たが、事故炉を冷やす必須の作業が、綱渡りの状態にあることがわかる。
 注水は、最悪の事態を防ぐ生命線だ。いかに余震があったとはいえ「電源喪失」を二度と繰り返してはならない。一つの電源がだめになっても、作業員を危険にさらさず、自動的に別の電源に切り替える仕組みを工夫してほしい。
 「レベル7」を重く受け止める。だが、この認定で現実の事態が変わったわけではない。放出された放射性物質の大半は震災から数日のうちに漏れたものだ。最近は大気中の放射線量も落ち着いている。
 大切なことは、放出の規模が「7」級だということを踏まえて、観測態勢を強め、それに沿って機敏な対策をとることだ。政府は円形状に避難域を定めていたのを改めた。だが新しい地域設定も、不変のものととらえるべきではない。
 「レベル7」で、原発周辺の人々が負わされる重荷の大きさがはっきりした。それを、どれだけ国民全体で担うことができるかが、いま問われている。  


社説:レベル7 「最悪」の更新を防げ 
毎日新聞 2011年4月13日

 世界の原発史上最悪の事故は86年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故と考えられてきた。国際評価尺度(INES)では、「放射性物質の重大な外部放出」を伴うレベル7と評価されている。
 政府は、東京電力福島第1原発で続いている事故もまた、レベル7に相当すると認めた。
 これによって事故収束に向けた作業が変わるわけではない。今は安定した冷却に向け、あらゆる対策をとっていくしか選択肢はない。
 しかし、なぜ今ごろになって評価を引き上げたのか、疑問は残る。事故に対する認識の甘さや、情報公開への及び腰な態度を反映してのことなら、問題だ。
 政府は福島原発の事故を3月18日にレベル4から5に引き上げている。この時すでに、原子炉周辺では次々と爆発や火災が起きていた。周囲の放射線レベルを見ても、かなりの量の放射性物質が放出されているのは明らかだった。
 ところが、レベル7の判断材料となる放出総量の試算はなかなか公開されなかった。精度を上げるのに時間がかかったというのが政府の説明だが、レベル7を認識しつつ、毎日「試算中」と答えるにとどまったとすれば信頼を損なう。
 計画避難の判断基準となる積算線量の公開にも、もたつきが見られた。積算線量は住民の安全を守るために不可欠なデータで、情報公開に不透明さや遅れがあってはならない。
 政府は、チェルノブイリと福島原発の事故の違いも強調している。確かに、放射性物質が一時に大量放出され、被ばくによる急性放射線障害で死者が出たチェルノブイリとは状況が異なる。これまでのところ放出量も10分の1と見積もられている。
 一方で、福島原発では4基が一度に制御不能に陥るという前代未聞の事態が起きた。だらだら続く放出は、周辺住民を翻弄(ほんろう)している。それがいつまで続くのか、もっと深刻な事態が起きるのか。予測はつかない。
 そう考えると、事故の程度を比較するより、改めて福島原発の深刻さを受け止め、対処することが国際的にも求められる。日本ではチェルノブイリのような事故は起こり得ないと考えた東電や政府の甘さが過酷な事故につながったことも再確認すべきだ。
 福島だけでなく各地で大きな余震が続いている。地震で外部電源が失われやすいという原発施設の弱点も浮き彫りになった。全国の原発の中に巨大地震や津波のリスクを抱えているものがあることも明らかだ。
 福島の事態収拾とは別に点検と対策を急ぐべきだ。レベル7をもうひとつ抱えるような事態は、決して引き起こしてはならない。 


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