熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

AIと弁理士業務

2017-11-17 22:37:14 | Weblog
今年9月、日本経済新聞が「弁理士業務の92.1%がAIで代替可能」(野村総研と英オックスフォード大学の共同研究)と報じました。

この記事に対して、日本弁理士会の副会長が異議を唱えたそうです。

「弁理士業務は多岐にわたる複雑な業務で、人間味が必要な仕事。すぐに代替されることはない」と反論しています。

弁理士業務は、定型的な書類作成や特許庁の手続きに始まり、発明者へのヒアリング、特許調査、明細書作成、商標登録出願、ライセンス交渉・契約、審決取消訴訟、侵害訴訟まで多岐にわたる。「30~40ほどの業務があり、かなりの部分を1人でやることが多い」ことがその理由だそうです。

ただこれらの業務のかなりの部分はAIに代わられそうですね。

結局、AIに代替可能な業務を多く行っている弁理士は仕事がなくなるが、そうでない弁理士は仕事がなくなることはないという当たり前の結論になりそうです。

弁理士に仕事を依頼する顧客の要望に合致した成果を出せるかどうかがポイントのような気がします。

もっともこれはAIに代替されるか否かとは関係なく、弁理士間、他の士業間の競争でも同様のことが言えますね。

AIに仕事を奪われることを気にする以前に、他の弁理士や他の士業に仕事を奪われることにならないようにした方が良いでしょうね。








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新しいスタイルの沖縄修学旅行

2017-11-17 00:09:57 | Weblog
NHKで沖縄の修学旅行に新しい変化が出てきたことを報道していました。

従来の沖縄への修学旅行というと、沖縄戦の跡を見学する等の過去の歴史に向き合う企画が多かったのですが、それに加えて現在の沖縄の問題を実感してもらえるような企画も登場しました。

例えば、普天間基地の大きさを実感するために、市全体に占める米軍基地の大きさをしましたジオラマを見学する、普天間基地の近くで米軍戦闘機やオスプレイの飛行を見て、騒音の大きさや市民生活への危険性を実感する等の沖縄の現状を学ぶものです。

これに加えて、米軍基地問題の複雑性を考えてもらうために、米軍基地に賛成、反対の両方の立場からの議論を展開して、その輪の中に入ってもらうというユニークなものもありました。

私は神奈川県に住んでいますので、沖縄ほどではありませんが、米軍飛行機の騒音や飛行の危険性については実感できます。

しかし、米軍基地の周辺に住んでいない人は米軍基地の弊害は理解するのが難しいでしょう。

高校生の修学旅行で沖縄の現状を知ることは、彼らが大人になったときに沖縄の米軍基地問題を考えるための有意義な資料を提供することになりますね。

若い世代に期待することが遠回りのようですが、沖縄米軍基地問題を解決するよい方法かもしれません。

しがらみや偏見に凝り固まった大人に期待しても無理でしょうからね。









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