熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

水道民営化の弊害

2018-12-13 18:57:15 | Weblog
岩手日報社の記事です。

「雫石町長山岩手山の住宅やペンションなど35軒に水道を供給するイーテックジャパン(仙台市青葉区)が、住民に新たな料金負担をしなければ水を供給しないと通知し、地域が混乱している。同社は経営悪化を理由に、井戸水をくみ上げるポンプの電気料金負担を住民に求める。生活に不可欠な水の危機に住民は困惑。国会では自治体の民間委託を可能にする改正水道法が成立したが、民間業者の対応が波紋を広げる。

同社は8日、同町長山岩手山の現地管理事務所で説明会を開催。非公開で住民約20人が参加した。

参加した住民によると、同社の担当者は▽経営悪化で東北電力に支払う水源ポンプの電気料金9、10月分を滞納中で住民に負担を求める▽支払わなければ17日に水道供給を停止▽今後も水道料に電気料を上乗せする―などを説明した。」

この業者は、井戸水をくみ上げて少数世帯に供給するという例外的な事例かも知れませんが、水道民営化の弊害が予測できますね。

水道事業管理を民間業者に任せた場合、地域独占事業となり、競争が働かないので、電力会社と同様に放漫経営になりやすいというリスクがあります。

放漫経営のつけを料金値上げで住民に押し付けるというパターンが目に浮かぶようです。

そして、値上げを認めない住民には水を供給しないという強硬措置をとるという雫石の事例ですね。

水道民営化をするか否かは地方自治体が決めるので、住民が意見をいうことが可能です。

水道民営化に対する住民投票や自治体の長、議員を選挙するときの争点にすれば住民の意思が反映されますね。

もっとも現職の首長や議員だけで決めてもらってはこまるので、住民による監視が必要です。

しっかりと監視しましょう。







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