
気温18.5℃、朝6時に農作業。牛蒡の種まき、ジャガイモの畝づくり。ホウレン草、ニラを収穫する。昨年のブログを見ると、桜の開花が4月25日であった。春は去年より順調にきているように思う。
楽しみにしていたカトレアがとうとう開花した。昨年の秋から始まった蕾の生長は、まことに遅々としていたが、春の陽気とともにほころび始めてからは早い。夕べ一輪がわずかにほころんだが、朝になって2輪目がほころび始め、11時には3輪目がほころびようとしている。花言葉は「美しい貴婦人」である。その言葉にふさわしい、豪華で艶麗な花である。かっては高価な花で、庶民には高嶺の花と言われていた。だが近年は、品種改良が進み、多くの人が鉢で育てるようになった。
回想の輪にカトレアの鉢華やか 小川 孝
ここ数日、桜やツツジ、モクレンに続いて、我が家に咲く花見にと、忙しい毎日だが、花見も気兼ねしなければならない時代もあった。鶴岡市近くの某町でのことである。昭和18年、戦局が厳しくなっていく時代の流れで、町の人の生活は一様に苦しくなった。山村の農村地帯では、まだ少し余裕があったので、裏の丘の桜の木の下で、自家製のどぶろくを飲んで、こっそりと酔っ払っていたらしい。このことが町の人に聞えて、「いまやお花見などする時代ではない」と桜に木は伐り倒された。
人生のなかで花と向き合っていられるのは、やはりそう多くはない。ゆったりとした心境で花に向き合えるとしたら、その時間を大切にしなければならない。